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ユースアドバイザー養成プログラム
第5章 支援の実施
  第2節 インテークと状況把握  

2 インテークへの準備

(1)準備の必要性

はじめに述べたように,インテークとは,相談者,そしてインテーカーにとってお互いが初対面の場である。相談者は,相談員がどういう人なのか,自分のことを話して分かってくれるのかということを不安に感じながら,その場に来ると想定できる。相談者にとって,インテーカーを含む相談員は,怖い存在,または騙されるのではないかと警戒心を持っている場合が大いにある。そのため,インテーカーは,まず相談者が安心して,落ち着いて話せるような環境調整を行う必要がある。もしインテークの事前に電話受付がある場合,その際に相談者には,インテークというものを行い,それが何のためにそして,どういうことを行うかということを簡単に伝える。来所する前に少しでも相談者が心の準備をできるようにするためである。また,電話で簡単に相談内容を聴けた場合は,あらかじめ質問領域をおおよそ予定しておき,インテークに臨む。そうすることによって,相談者にとって的外れな質問をすることがなくなる。

(2)部屋の環境づくり

インテークを行う場所としては,会話が立ち聞きされているかもしれないと不安を感じ,相談者が自由に話せなくなることを避けるために,面接室はプライバシーが守られるような構造や雰囲気にする。

そのために話している声が外に聞こえないことが一番大切である。隣の部屋の小声の会話さえも聞こえないような防音があることが望ましい。しかし,あまり静か過ぎる面接室は,逆に相談者の緊張を高めることもあるので,ゆったりとした音楽(のBGM)も相談者をリラックスさせる効果がある。また,部屋の色は真っ白など単色ではなく,軟らかい色にしたり,花などを飾っていると,気持ちは和らぐ。室内の温度や湿度もその場に居て心地よい程度にしておくなどの配慮も好ましい。そして,最後に椅子の配列は,基本的にインテーカーと相談者の椅子は同じ高さであることが好ましい。来談者にとって 他人に相談するということは,自分の弱い部分を見せるという行為である。それをインテーカーが上から目線で聞く場合,相談者は萎縮し,話すことに躊躇(ちゅうちょ)してしまう。それを避けるためにも,同じ目線でインテーカーが聴くことが好ましい。ドアが見える場所にはインテーカーが座り,あくまでも外から相談者が見られる心配を感じさせないように配置し,また相手を見ようと思えば見れるが,見つめ合うような形にならないように,インテーカーと相談者が向き合うのではなく,少しずれた形が更に良い。

部屋の環境
部屋の環境
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