第1章 各国政府の有害情報に対する規制の現状(方針、規則、適用例等)

6.興行

6.1 アメリカ

(1) 各州の規制

アメリカの50州のうち36州は、独自の州法として児童エンタテインメント法を設けており、青少年を子役として雇う際の規制を定めている。以下に主な例を示す。

カリフォルニア州 8 CCR 11751, Sec. 6-1308.7, Sec. 6750 Family Code
フロリダ州 Child Labor Rule 61L-2.006
ニューヨーク州 Child Performers Regulation NYCRR - Part 186, Labor Law § 154-a, Estates, Powers and Trusts Law Sec. 7-7.1
テキサス州 Texas Labor Code Title 2 Ch: 51. Texas Administrative Code Title 40 Chapter 817 & 904

青少年に対する深夜外出禁止に関する連邦法は存在しないが、市などの自治体が条例を定めている。青少年深夜外出禁止条例(Jubenile Curfew Ordinance)の内容としては、一般に17歳未満の青少年に対して、深夜、例えば日曜日から木曜日は午後11時~午前6時まで、金・土曜日は午後12時~午前6時までと、時間を指定して原則として外出を禁止する。そのうえで、例えば、親や保護者が許可あるいは同伴している場合、連邦法修正1条に関する活動の場合、仕事・学校などからの帰宅途中、緊急事態等、一定の例外規定を定めている。本条例の目的は、青少年が犯罪の加害者あるいは被害者になるのを防ぐこと、親の権力の強化等が挙げられている26

6.2 イギリス

ダンスホールへの入場は16歳以上と定められており、バーやナイトクラブ、ギャンブルが可能な場所に関しては18歳以上と定められている27。若者や子供を対象とした「夜間外出禁止令(Local Child Curfew)」が施行されており、午後9時から午前6時までの間、16歳未満が保護者など成人を伴わずに市中心部を出歩くことを原則的に禁じている。違反すると最長3カ月の禁固刑か、最高で2,500ポンドの罰金が課されることもある。子どもが10歳未満の場合、保護者が裁判所に呼ばれる場合もある28

6.3 ドイツ

青少年保護法では、ファミレスや居酒屋などを含む飲食店での滞在は、16歳未満については午後11時から午前5時までの間、16歳・17歳については午前12時から午前5時までの間は禁止されている。いずれの場合も、監護権者(養育権者)や養育受託者(監護権者から一時的に養育の任務を委託された者等、「教育権者」より広い範囲のものをいう。)が同伴している場合には、制限はない。ただし、ナイトクラブやそれに類する営業形態の飲食店には、青少年の立ち入りが規制されている29

営利、非営利を問わず、屋内(たとえばディスコ)または屋外で催されるダンスの催しで、不特定の人が参加する「公開のダンスの催し」への参加も、可能な時間は年齢や同伴あり・なしの条件によって定めらている30

青少年保護法第6条はゲームセンターへの青少年への立ち入りを規制している。また、青少年が知的または精神的健全さを害すると判断される場合には、所管する官庁は時間制限や年齢制限を加えることができる。また、全面的に青少年の入場を規制することもできる(青少年保護法7条)31