第1章 各国政府の有害情報に対する規制の現状(方針、規則、適用例等)
7.カラオケボックス
7.1 アメリカ
サンフランシスコやロサンジェルスなど、アジア人の居住率が高い地域ではカラオケボックスが見受けられる。ニューヨークタイムズ誌によると、中でも、オレゴン州ポートランドはカラオケの普及率が米国一と言われている32。そのオレゴン州の規制では、青少年のカラオケボックス利用は午後9時までとなっており、グループに未成年が含まれる場合はアルコールの提供も禁止されている33。
7.2 イギリス
ギリスでも日本のようなカラオケボックスが人気を増している。2003 Licensing Actが改訂され、Live Music Act 2012ではライブミュージックに関する規制が緩和された。午前8時から午後11時までの営業で観客が200人以下の場合であればライセンスを必要としないが、11時以降の営業であればアルコールを提供しない場合でもライセンスが必要となる34。
7.3 ドイツ
前述の通りであるが、青少年保護法第7条により、青少年の発達に有害な営業やイベントについて、所管官庁は規制を加えることができる。