第2章 規制に対する世論

4.興行

4.1 アメリカ

4.1.1 規制賛成派の論点

条例はそれを巡って憲法上の権利侵害が主張され、訴訟が起きている。一般的に認められている点は、子どもも人権を有すること、子どもの行動は大人に比べてより強く制限をされうること、条例はやむにやまれぬ州法の利益によって制定されていることである82

4.1.2 規制反対派の論点

青少年深夜外出禁止条例に反対の者は、規制対象が成人であれば、疑いもなく違憲である条例によって、未成年者の権利が広く制限されること。さらに、青少年の犯罪は放課後の時間帯に集中しているため、深夜の外出を禁止しても犯罪現状にそれほど結びつかない。他のより制限的でない手段によって、より効果的に犯罪を減少できると主張している83

夜間外出禁止条例の犯罪予防に対する研究は、選択された都市、時期、犯罪だけを調査しており、警察や行政による世論調査以上のものではない。これに対し、批判的な立場の経験的研究の多くは、条例がいくつかの犯罪の予防に効果がある場合もあるが、一概にどのような条件においてもそうなるとはいえず、全体として青少年犯罪の防止に大きな効果があるとは考えられないことを明らかにしている。むしろ、一般の若者や警察がいなくなった公共空間において優位を占める者たちによる犯罪機会を増大させてしまうなど、逆効果をもたらす場合があることも報告されている84

4.2 イギリス

4.2.1 規制賛成派の論点

夜間外出禁止令については、警察に問題を起こす若者を取り締まる権利を与える為の規則としている。周辺住民から苦情が出ない限り、違反扱いもされない。

4.2.2 規制反対派の論点

上記の夜間外出禁止令については、子どもの権利を守る団体などより、子どもたちをコミュニティから隔離する、民主主義に反するなどと非難の声が出ている。

4.3 ドイツ

本調査時には、該当項目は見つけられなかった。