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青少年の薬物認識と非行に関する研究調査(概要)

II 調査結果の概要

3.薬物に対するイメージ、実態及び意識

 (1)薬物に対するイメージ

−薬物は「怖い」、「障害がおきる」といったイメージが強い−

A シンナー遊び

 「シンナー遊び」に対するイメージ(図3−1)は、「体に障害がおきる」(73.8%)が最も多く、次いで「精神的に障害がおきる」(72.1%)、「怖い」(71.9%)の順となっているが、「気分が良くなる」(34.0%)、「悩みを忘れる」(21.1%)といったイメージもあげられている。
 一方、「シンナー遊び」をした経験のある少年院在院生が持つイメージは、「やめられなくなる」(63.7%)が最も多く、次いで「体に障害がおきる」(62.0%)、「気分が良くなる」(60.8%)の順になっている。

B 大麻
 大麻に対するイメージ(図3−1)は、「怖い」(76.7%)が最も多く、次いで「体に障害がおきる」(71.7%)、「精神的に障害がおきる」(69.3%)の順となっているが、「気分が良くなる」(25.6%)、「悩みを忘れる」(18.8%)といったイメージもあげられている。
 一方、大麻を使用した経験のある少年院在院生が持つイメージは、「気分が良くなる」(62.3%)が最も多く、次いで、「楽しい」(55.5%)、「悩みを忘れる」(35.7%)の順になっている。

C 覚せい剤
 覚せい剤に対するイメージ(図3−1)は、「怖い」(78.1%)が最も多く、次いで「体に障害がおきる」(73.8%)、「精神的に障害がおきる」(73.4%)の順になっているが、「気分が良くなる」(30.0%)、「悩みを忘れる」(21.3%)といったイメージもあげられている。
 一方、覚せい剤を使用した経験のある少年院在院生が持つイメージは、「やめられなくなる」(82.7%)が最も多く、次いで「気分が良くなる」(77.9%)、「精神的に障害がおきる」(73.8%)の順になっている。


図3−1 薬物に対するイメージ

図3−1 薬物に対するイメージ


 (2)薬物使用を誘われた経験

−薬物使用を誘われた経験のある中高生が延べ108人−
 シンナー、大麻、覚せい剤の3種類の薬物のそれぞれについて、使用を誘われた経験(図3−2)があるか聞いたところ、「さそわれたことがある」という生徒は、 2,146人中延べ 108人(シンナーが67人、大麻が18人、覚せい剤が23人)であった。
 さらに、初めて誘われたのはだれからか聞いたところ、シンナーでは67人中、「同性の友だちから」が25人、「異性の友だちから」が13人、「先輩から」が12人。
 大麻では18人中、「同性の友だちから」が 7人、「異性の友だちから」が 3人、「先輩から」、「外国人から」がそれぞれ 2人。
 覚せい剤では23人中、「同性の友だちから」が 9人、「異性の友だちから」、「先輩から」がそれぞれ 3人となっており、友だちから誘われた者が多くみられる。


図3−2 薬物使用を誘われた経験

図3−2 薬物使用を誘われた経験


 これに関連して、薬物使用を誘われたことのある少年院在院生(図3−3)に対し同じ質問をしたところ、
 シンナーでは「同性の友だちから」が43.4%、「先輩から」が32.8%、「異性の友だちから」が10.9%。
 大麻では「先輩から」が28.6%、「同性の友だちから」が22.7%、「暴力団関係者から」が17.4%。
 覚せい剤では、「先輩から」が26.0%、「暴力団関係者から」が24.0%、「同性の友だちから」が23.5%となっている。


図3−3 薬物使用を誘われた相手(少年院在院生)

図3−3 薬物使用を誘われた相手(少年院在院生)


 (3)薬物使用に誘われた時の対応

−薬物使用を誘われて応じた中高生が延べ15人−
 シンナー、大麻、覚せい剤の3種類の薬物のそれぞれについて、使用を誘われた経験のある者に対して、初めて誘われた時の対応(図3−4)を聞いたところ、シンナーについては、67人中 9人が「吸った」、大麻については、18人中 5人が「吸った」、覚せい剤については、23人中 1人が「やった」と答えた。


図3−4 薬物使用に誘われた時の対応

図3−4 薬物使用に誘われた時の対応


 これに関連して、薬物を使用したことのある少年院在院生に対して、初めてその薬物を入手した時の方法(図3−5)を聞いてみたところ、
 「シンナー遊び」経験者( 871人)の場合は、「友だち・知り合いの人から」入手した者が54.2%で最も多く、次いで「密売人・暴力団関係者から」入手した者が18.8%、「盗んだ」者が14.7%という順。
 大麻の使用経験者( 456人)の場合も、「友だち・知り合いの人から」入手した者が52.2%で最も多く、次いで「密売人・暴力団関係者から」入手した者が34.6%、「日本で外国人から」入手した者が 4.8%という順。
 覚せい剤の使用経験者( 543人)の場合は、「密売人・暴力団関係者から」入手した者が48.1%で最も多く、次いで「友だち・知り合いの人から」入手した者が42.0%、「日本で外国人から」入手した者が 3.7%という順になっている。


図3−5 薬物の入手方法(使用経験のある少年院在院生)

図3−5 薬物の入手方法(使用経験のある少年院在院生)


 (4)薬物に対する使用意向

−薬物に対して関心のある中高生で使用意向のある者が1割強−
 シンナー、大麻、覚せい剤の3種類のそれぞれの薬物について、関心の有無別に使用意向(図3−6)を聞いたところ、関心のない生徒では使用意向のある生徒がほとんどいない(シンナー 0.3%、大麻 0.4%、覚せい剤 0.2%)が、関心のある生徒では使用意向のある生徒が1割程度であり(シンナー15.1%、大麻12.6%、覚せい剤 9.8%)、いずれの薬物に対しても、関心のある生徒の方が使用意向が高くなっている。


図3−6 薬物に対する使用意向(関心の有無別)

図3−6 薬物に対する使用意向(関心の有無別)


 (5)薬物使用に対する意識

A 健康意識

−「薬物はいけない」と思う中高生が95%−

 シンナー、大麻、覚せい剤の3種類のそれぞれの薬物を使うことに対する健康意識(図3−7)は、いずれの薬物についても「健康に害があるから、絶対いけないことだと思う」という生徒がほとんどで9割を上回り(シンナー94.6%、大麻95.2%、覚せい剤95.3%)最も多くなっている。次いで「少しぐらいであれば、それほど健康に害もなく、かまわないと思う」生徒が約 3%(シンナー 3.3%、大麻 2.7%、覚せい剤 2.9%)、「言われているほど害はなく、かまわないと思う」生徒が 1%(シンナー 1.1%、大麻 1.2%、覚せい剤 0.9%)となっており、両者を合わせると、「かまわない」と思う生徒は 4%前後(シンナー 4.4%、大麻 3.9%、覚せい剤 3.8%)となる。


図3−7(1) 薬物使用に対する健康意識(シンナー)

図3−7(1) 薬物使用に対する健康意識(シンナー)

図3−7(2) 薬物使用に対する健康意識(大麻)

図3−7(2) 薬物使用に対する健康意識(大麻)

図3−7(3) 薬物使用に対する健康意識(覚せい剤)

図3−7(3) 薬物使用に対する健康意識(覚せい剤)


B 規範意識

−「薬物は本人の考えにまかせればいい」と思う男子高校生が4人に1人−

 シンナー、大麻、覚せい剤の3種類のそれぞれの薬物を使うことに対する規範意識(図3−8)は、「本人の考えにまかせればいいと思う」生徒が2割弱(シンナー17.9%、大麻17.2%、覚せい剤16.3%)となっている。これを中高生別にみると、中学生より高校生の方が「まかせればいい」と思う生徒(シンナー:中学生15.1%、高校生20.6%、大麻:中学生14.9%、高校生19.4%、覚せい剤:中学生13.9%、高校生18.5%)が多くなっている。特に男子高校生では、4人に1人が「まかせればいい」(シンナー27.9%、大麻26.9%、覚せい剤24.4%)という意識を持っている。


図3−8(1) 薬物使用に対する規範意識(シンナー)

図3−8(1) 薬物使用に対する規範意識(シンナー)

図3−8(2) 薬物使用に対する規範意識(大麻)

図3−8(2) 薬物使用に対する規範意識(大麻)

図3−8(3) 薬物使用に対する規範意識(覚せい剤)

図3−8(3) 薬物使用に対する規範意識(覚せい剤)


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