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第1部 調査の概要

第2章 調査結果の概要

本章では,第2部「青少年を対象とする調査の結果」及び第3部「青少年の親を対象とする調査の結果」の概要を紹介する。


1 青少年を対象とする調査の結果

(1) 学校関係

ア 学歴

(ア) 在学・卒業の別

調査対象となった15〜24歳の青少年1,675人の在学者・卒業者の内訳は,在学者が59.9%,卒業者が40.1%である。


(イ) 学校の種別

調査対象となった青少年のうち9〜14歳2,271人の学年別内訳は,小学生が49.1%,中学生が50.9%となっている。15〜24歳の青少年のうち,在学者は高等学校が62.3%,大学が23.1%であり,卒業者の卒業した学校の種別は,高等学校卒が54.2%,大学卒が8.6%である。


イ 学校生活

(ア) 学校生活への満足度

小学4〜6年生では,「とても楽しい」と「楽しい」を合わせた『楽しい』という回答は92.4%に達している。中学生では,89.2%となっている。

高等学校在学者では,「満足である」と「まあ満足である」を合わせた『満足』という回答は84.3%に達している。短期大学・高専・専門学校在学者は83.2%。大学・大学院在学者は86.1%となっている。


(イ) 学校生活に関する不満

1. 学校生活で嫌なこと

小学4〜6年生では,「運動がにがて」(13.2%),「勉強がよくわからない」(12.5%),「きらいな先生がいる」(10.0%),「成績がなかなか上がらない」(8.9%)が1割前後の比率で挙げられている。中学生では,「成績がなかなか上がらない」が24.3%で最も多く,次いで,「きらいな先生がいる」(16.8%),「勉強がよくわからない」(16.1%),「運動がにがて」(10.0%)と続いている。

前回調査と比較すると,「きらいな先生がいる」「勉強がよくわからない」「成績がなかなか上がらない」などが増加している。


2. 学校生活に関する不満

15〜17歳では,「学校の規則のこと」(28.0%)が最も多く,「授業の内容ややり方・進み方のこと」(21.3%),「先生のこと」(21.1%),「自分の成績のこと」(18.7%)と続いている。18〜21歳では,「授業の内容ややり方・進み方のこと」(26.4%)が最も多く,「施設や設備のこと」(15.6%),「自分の成績のこと」(14.4%),「先生のこと」(12.1%),「学校の規則のこと」(11.3%)と続いている。22〜24歳では,「授業の内容ややり方・進み方のこと」(40.3%)が最も多く,「先生のこと」(19.4%),「施設や設備のこと」(16.4%)と続いている。また,「特に不満はない」は15〜17歳で34.8%,18〜21歳で40.3%,22〜24歳で31.3%となっている。

前回調査と比較すると,「先生のこと」が15〜17歳で前回より8ポイント,22〜24歳で16ポイント増加している。


(ウ) 部活動・生徒会活動への参加状況

1. 部活動の参加状況

文化部は年齢による参加率に大きな変動はないが,運動部は年齢が進むにつれ参加率が急激に減少する。

前回調査と比較すると,中学生では「入っていない」が前回から5ポイント減少し,高校生はほとんど変化なしで,大学・大学院在学者では8ポイント増加している。


2. 生徒会活動の参加状況

「積極的に活動している」は小学4〜6年生の27.2%から学校が上がるほど減少していき,大学・大学院在学者では2.9%となっている。


ウ 学習と進学

(ア) 勉強時間

1時間以上勉強する者の割合は,小学4〜6年生が45.6%,中学生が62.1%,高校生が47.2%,大学・大学院生が39.9%である。

一方「ほとんどしていない」は小学4〜6年生の16.4%から学校が上がるほど増加していき大学・大学院在学者では47.5%となっている。

性別にみると,高等学校在学生を除き「ほとんどしていない」の比率は男子が女子を上回っている。

前回調査と比較すると,すべての学校種別で「ほとんどしていない」の比率は,前回より増加している。特に,高等学校と大学・大学院で前回より9ポイント増加している。


(イ) 進学希望

小学4〜6年生では「大学まで」(33.9%)が,中学生では「大学まで」(42.3%)が,高校生では「大学まで」(44.0%)が,それぞれ最も多くなっている。短期大学・高専・専門学校在学者と大学・大学院在学者は現在在学している学校段階までと考えているものが最も多くなっている。


(ウ) 勉強は得意か

小学4〜6年生,中学生,高校生ともに「普通」が最も多くなっている。「とてもとくい(得意な方)」と「とくいなほう(どちらかといえば得意な方)」を合わせた『得意』は,小学4〜6年生で19.7%,中学生で15.3%,高校生で13.2%と学校段階が上がるに従って減少している。一方,「とてもにがて(苦手な方)」と「にがてなほう(どちらかといえぱ苦手な方)」を合わせた『苦手』は,小学4〜6年生で22.4%,中学生で38.4%,高校生で37.6%となっている。

前回調査と比較すると,小学4〜6年生,中学生,高校生ともに「普通」の比率が減少し,『苦手』の比率が増加(小学4〜6年生7ポイント,中学生8ポイント,高校生3ポイント)している。


(2) 家族関係

ア 家庭の実態

(ア) 親の生存

調査対象となった15〜24歳の青少年の親の生存状況は,約9割が両親ともいるとなっている。


(イ) 同居家族

1. 小学4年生〜中学3年生の同居家族

調査対象となった9〜14歳の青少年の同居家族は,約9割が両親・兄弟と暮らしている


2. 15〜24歳の同居家族

「父」「母」「きょうだい」「祖父」「祖母」との同居は年齢区分が上がるほど少なくなっており,22〜24歳では「父」との同居が72.1%,「母」との同居が78.5%である。さらに,22〜24歳では,「夫または妻」との同居が13.0%,「自分の子ども」との同居は7.8%である。また,「一人暮らし」は,18〜21歳の7.8%,22〜24歳の7.1%となっており,前回調査と比較して増えている。


(ウ) きょうだいの有無

「ひとりっ子」の比率は15〜17歳(10.1%)に最も多く,18〜21歳(4.8%)に少ない。前回調査と比較すると,小学4〜6年生,中学生で増えている。「きょうだいの中で,一番上」の比率は小学4〜6年生(40.7%)に最も多く,中学生(29.9%)に少ない。「きょうだいの中で,一番下」の比率は中学生(48.2%)に最も多く,小学4〜6年生(37.0%)に少ない。


(エ) 未婚・既婚

「結婚している」比率は,男子の18〜21歳で0.9%,22〜24歳で9.0%,女子の15〜17歳で0.4%,18〜21歳で4.0%,22〜24歳で17.8%となっている。


イ 親子関係

(ア) 父母との会話の頻度

1. 父親との会話の頻度

「非常によく話す方だ」と「話す方だ」を合わせた『話す方』という回答の比率をみると,小学4〜6年生で78.8%,中学生で72.3%,15〜17歳で66.7%,18〜21歳で64.7%,22〜24歳で63.0%と年齢区分が上がるほど少なくなっている。

前回調査と比較すると,『話す方』という回答はすべての年齢区分で,前回より多くなっている。

父親と「非常によく話す方」と回答した青少年は,昭和45年度の6.0%から調査実施ごとに増加し,今回調査では18.5%となっている。


2. 母親との会話の頻度

「非常によく話す方だ」と「話す方だ」を合わせた『話す方』という回答の比率をみると,小学4〜6年生で95.6%,中学生で94.6%,15〜17歳で90.8%,18〜21歳で88.1%,22〜24歳で86.3%と年齢区分が上がるほど少なくなっている。

前回調査と比較すると,『話す方』という回答は小中学生で,前回よりわずかに多くなっている。

母親と「非常によく話す方」と回答した青少年は,昭和45年度の22.0%から調査実施ごとに増加する傾向を示しており,今回調査では41.2%となっている。


(イ) 親との共同行動

9〜14歳の青少年のうち父親及び母親と一緒に暮らしている者に,父親及び母親とよく一緒にすることを選択肢の中からいくつでも挙げてもらった結果,父親との共同行動は,「テレビを見る」(小学4〜6年生71.3%,中学生71.1%)が最も多く,次いで,「食事をする」(同70.7%,68.7%),「話をする」(同67.9%,65.2%),「買い物に行く」(同44.8%,36.5%)と続いている。

母親との共同行動は,「食事をする」(小学4〜6年生90.8%,中学生88.2%)と「話をする」(同87.7%,86.3%)が上位2項目となり,次いで,「テレビを見る」(同75.7%,73.7%),「買い物に行く」(同76.7%,66.9%)と続いている。


(ウ) 父母との会話の内容

15〜24歳の青少年のうち父親のいる者に,父親との会話の内容を質問した結果,各年齢区分ごとの上位項目は,15〜17歳では,第1位「遊びや趣味のこと」(29.9%),第2位「勉強や成績のこと」(29.2%),第3位「進路や将来のこと」(27.8%),第4位「学校や先生のこと」(27.4%)である。18〜21歳では,第1位「社会の出来事やニュースのこと」(33.9%),第2位「進路や将来のこと」(29.2%),第3位「自分の職場や仕事のこと」(27.9%),第4位「家族のこと」(27.4%)。22〜24歳では,第1位「自分の職場や仕事のこと」(44.0%),第2位「社会の出来事やニュースのこと」(42.5%),第3位「家族のこと」(29.8%)となっている。

前回調査と比較すると,15〜17歳では,「遊びや趣味のこと」(前回20.7%,今回29.9%)が前回から9ポイント増加し,「進路や将来のこと」(同35.5%,27.8%)が8ポイント減少している。また,22〜24歳では,「進路や将来のこと」(同13.7%,20.3%)が前回から7ポイント増加している。

次に,母親のいる者に,母親との会話の内容を質問した結果,各年齢区分ごとの上位項目は,15〜17歳では,第1位「友だちのこと」(54.4%),第2位「学校や先生のこと」(53.3%),第3位「勉強や成績のこと」(45.6%)。18〜21歳では,第1位「友だちのこと」(50.0%),第2位「家族のこと」(40.7%),第3位「進路や将来のこと」(36.1%)。22〜24歳では,第1位「自分の職場や仕事のこと」(54.4%),第2位「家族のこと」(43.5%),第3位「友だちのこと」(42.4%)となっている。

前回調査と比較すると,15〜17歳では,「学校や先生のこと」(前回48.0%,今回53.3%)が前回から5ポイント増加し,「勉強や成績のこと」(同51.3%,45.6%)が6ポイント,「進路や将来のこと」(同46.8%,39.0%)が8ポイント,それぞれ減少している。また,18〜21歳では,「家族のこと」(同32.2%,40.7%)が9ポイント,「遊びや趣味のこと」(同27.8%,33.4%)が6ポイント,それぞれ前回より増加している。


(エ) 父母の理解度

1. 父親の理解度

父親と一緒に暮らしている者(15〜24歳では父親のいる者)に,父親が自分の気持ちをよく分かっていると思うかどうかを質問した結果,「とてもよく分かっている」と「よく分かっている」を合わせた『分かっている』という回答は,小学4〜6年生で74.0%,中学生で59.2%,15〜17歳で52.2%,18〜21歳で53.6%,22〜24歳で57.1%と,それぞれ過半数を占めている。

前回調査と比較すると,『分かっている』という回答は中学生・15〜17歳でわずかに減少している。


2. 母親の理解度

母親と一緒に暮らしている者(15〜24歳では母親のいる者)に,母親が自分の気持ちをよく分かっていると思うかどうかを質問した結果,「とてもよく分かっている」と「よく分かっている」を合わせた『分かっている』という回答は,小学4〜6年生で89.5%,中学生で80.1%,15〜17歳で73.7%,18〜21歳で76.9%,22〜24歳で76.5%となっている。

前回調査と比較すると,『分かっている』という回答には大きな変化はみられない。


ウ 家庭生活への満足度

(ア) 家庭生活への満足度

「とても楽しい」と「楽しい」を合わせた『楽しい』という回答は,小学4〜6年生で96.7%,中学生で90.8%,15〜17歳で85.6%,18〜21歳で83.6%,22〜24歳で84.9%となっている。

前回調査と比較すると,『楽しい』という回答は,わずかに減っている。


(イ) 家庭の悩みや心配事

1. 小学4年生〜中学3年生の悩みや心配事

小学4〜6年生では,「勉強しなさいとうるさく言われる」(16.7%),「おこづかいが少ない」(14.1%),「きょうだいと気が合わない」(12.9%)が1割台で挙げられ,中学生では,「勉強しなさいとうるさく言われる」(22.2%),「おこづかいが少ない」(16.9%)が上位に挙げられている。また,「特に困っていることや嫌なことはない」という回答は,小学4〜6年生の60.5%,中学生の57.1%となっている。

前回調査と比較すると,ほとんどの項目で当てはまるものが増えている。


2. 15〜24歳の悩みや心配事

15〜17歳で,「勉強しなさいとうるさく言われる」(14.2%)と「小遣いが少ない」(14.2%)が1割台となっている他は,いずれの項目も1割未満の比率となっている。また,「特に悩みや心配事はない」は,15〜17歳で56.4%,18〜21歳で67.7%,22〜24歳で72.1%と年齢区分が上がるほど多くなっており,前回調査と比較すると,わずかに減っている。


(1) 職業関係

ア 職業

(ア) 希望職種

15〜24歳の青少年のうち,就労していない1,154人に,将来どんな職業につきたいかを自由に回答してもらった結果,年齢区分別の上位3項目は,15〜17歳が第1位「プログラマー,建築士,技術者,通訳など」(8.1%),第2位「看護婦(士),保母(夫)など」(7.7%),第3位「会社員」(6.0%),18〜21歳が第1位「プログラマー,建築士,技術者,通訳など」(11.9%),第2位「会社員」(8.6%),第3位「看護婦(士),保母(夫)など」(7.7%),22〜24歳が第1位「会社員」(14.3%),第2位「プログラマー,建築士,技術者,通訳など」(8.4%),第3位「医者など」(5.0%)となっている。また,「まだわからない」と回答した者は,15〜17歳で32.8%,18〜21歳で22.7%,22〜24歳で20.2%となっている。

前回調査と比較すると,各年齢区分とも,「会社員」と「公務員」の比率が前回よりやや減少している。


イ 職場生活への満足度

(ア) 職場生活への満足度

15〜24歳の青少年のうち,就労している者に職場生活への満足度を質問した結果,「満足である」と「まあ満足である」を合わせた『満足』の比率は,18〜21歳で65.7%,22〜24歳で64.1%とほぼ3人に2人の割合となっている。

前回調査と比較すると,『満足』の比率には大きな変化はみられない。


(イ) 職場での不満の内容

15〜24歳の青少年のうち,就労している者に職場での不満の内容を質問した結果,年齢区分別の上位項目をみると,18〜21歳では第1位「賃金がよくない」(28.4%),第2位「働く時間や休暇に不満がある」(28.0%),第3位「将来が不安定である」(14.4%),第4位「上司の理解がない」(13.6%)であり,22〜24歳では第1位「賃金がよくない」(33.3%),第2位「働く時間や休暇に不満がある」(27.7%),第3位「将来が不安定である」(18.6%),第4位「上司の理解がない」(17.0%)と上位項目は一致している。また,「特に不満はない」は18〜21歳で35.6%,22〜24歳で33.6%となっている。

前回調査と比較すると,各項目や「特に不満はない」という回答の比率に,大きな変化はみられない。

性別にみると,22〜24歳では「賃金がよくない」(男子41.6%,女子26.0%)と「将来が不安定である」(同26.8%,11.2%)の比率で男子が女子を上回っている。


ウ 職業観

15〜24歳の青少年に,選択肢として用意した職業についての様々な考えの中から「そう思う」「その通りだ」と思うものをいくつでも挙げてもらった結果,年齢区分別の上位3項目をみると,15〜17歳では第1位「やりがいのある仕事についてがんばるのは人間にとって大事なことだ」(51.2%),第2位「自分のやりたい仕事ができれば,収入や社会的地位にはこだわらない」(44.0%),第3位「学校を卒業したら,できるだけ早く就職して,親から経済的に自立すべきだ」(36.4%),18〜21歳では第1位「やりがいのある仕事についてがんばるのは人間にとって大事なことだ」(54.5%),第2位「自分のやりたい仕事ができれば,収入や社会的地位にはこだわらない」(51.5%),第3位「学校を卒業したら,できるだけ早く就職して,親から経済的に自立すべきだ」(41.6%),22〜24歳では第1位「やりがいのある仕事についてがんばるのは人間にとって大事なことだ」(57.2%),第2位「自分のやりたい仕事ができれば,収入や社会的地位にはこだわらない」(44.9%),第3位「私生活を犠牲にしてまで,仕事に打ち込むつもりはない」(36.2%)となっている。

性別にみると,「やりがいのある仕事についてがんばるのは人間にとって大事なことだ」と「私生活を犠牲にしてまで,仕事に打ち込むつもりはない」が,すべての年代で女子のほうが多くなっている。「多少つらくても転職せず,できるだけ一つの職場で働き続けた方がよい」が,すべての年代で男子の方が多くなっている。


(4) 余暇・友人関係

ア 休日の過ごし方

各年齢区分ごとにみると,小学4〜6年生(67.6%),中学校(68.3%),15〜17歳(63.4%)までが「テレビを見る」を第1位としてあげ,18〜21歳(49.5%)と22〜24歳(60.6%)が「買い物をする」を第1位に挙げている。


イ 団体への加入状況

(ア) 団体への加入状況

1. 小学4年生〜中学3年生の加入状況

小学4〜6年生では,「子ども会」が44.6%で最も多く,「スポーツ関係の団体(野球,サッカー,体操など)」も29.4%が加入しており,「特に団体などには入っていない」者は34.3%となっている。中学生では,「スポーツ関係の団体(野球,サッカー,体操など)」が89%,「子ども会」が6.3%で,「特に団体などには入っていない」は81.3%となっている。

前回調査と比較すると,小学4〜6年生での「子ども会」加入者(前回51.1%,今回44.6%)が前回から7ポイント減少している。


2. 15〜24歳の加入状況

「特に団体などには入っていない」という回答が,15〜17歳で92.6%,18〜21歳で86.0%,22〜24歳で85.4%と大半を占めており,各団体への加入率は少数にとどまっている。


(イ) 加入団体の活動内容

各年齢区分とも「スポーツ」(15〜17歳41.7%,18〜21歳61.2%,22〜24歳66.0%)が最も多く,次いで,「趣味・教養」と「社会奉仕活動(ボランティア活動)」が挙げられている。


ウ 友人関係

(ア) 友だちの数

小学4〜6年生と中学生では友人数の分布に大きな違いはみられない。15〜17歳の区分以上になると,「2〜3人」及び「4〜5人」の比率が増加し,『10人以上』(「10〜19人」+「20〜29人」+「30人以上」)の比率が減少している。

前回調査と比較すると,年齢区分による友人数の分布傾向に大きな変化はみられない。


(イ) 友人との関係

各年齢区分とも,「何でも話せる友だちがいる」という回答が最も多くなっており,小学4〜6年生で68.1%,中学生で73.8%,15〜17歳で77.7%,18〜21歳で78.4%,22〜24歳で80.1%と年齢区分が上がるほど比率も多くなっている。

性別にみると,「何でも話せる友だちがいる」という回答は,すべての年齢区分で女子の比率が男子を上回っている。


(ウ) 友だち関係の満足度

「とても楽しい」と「楽しい」を合わせた『楽しい』という回答は,すべての年齢区分で96.4〜98.4%を占めている。「とても楽しい」という強い満足を表す回答は,小学4〜6年生の74.6%から,中学生の66.9%,15〜17歳の61.8%,18〜21歳の59.0%と年齢区分が上がるほど減少していき,22〜24歳では51.0%となっている。


(エ) 休日を過ごす相手

小学4〜6年生では,第1位「お母さん」(66.8%),第2位「きょうだい」(60.6%),第3位「お父さん」(45.7%)の順となっているが,中学生では第1位「学校の友だち」(60.3%),第2位「お母さん」(43.3%),第3位「きょうだい」(37.9%)の順となっている。

前回調査と比較すると,おおむね家族と一緒に過ごす小中学生が増えて,友人と遊ぶが減っている。


(5) 地域社会・国家関係

ア 地域社会

(ア) 住んでいる地域の大人たちとの共同行動

大人たちと一緒になって何かすることが「よくある」と「ときどきある」を合わせた,共同行動の経験のある者は小学4〜6年生(よくある6.5%+ときどき45.3%)でほぼ半数となっている。中学生以上になると,大人たちと行動を共にしたことのある者は1〜2割程度となり,「あまりない」もしくは「まったくない」という者が多数を占める。


(イ) 大人たちとの共同行動の希望の有無

「ぜひ一緒にやりたい」という者は,小学4〜6年生では2割弱(17.7%)となっており,「時々ならやりたい」(54.8%)という者を合わせると,7割以上の者が共同行動の希望を持っている。中学生以上になると,共同行動を希望する者は5割前後となる。


(ウ) 地域等の活動への参加

1. 小学4年生〜中学3年生の参加状況

小学校4〜6年生と中学生では,「近所のお祭り」(小学4〜6年生72.9%,中学生56.9%),「子ども会や町内会の運動会,クリスマス会など」(同52.8%,16.3%),「道路や公園などのそうじ,町内の避難訓練など」(同20.1%,11.8%)などが上位に挙げられているが,いずれも中学生より小学4〜6年生の参加率が高くなっている。

「まったく参加していない」者は,小学4〜6年生が8.6%,中学生が22.9%である。

前回調査と比較すると,いずれの活動も前回調査より参加率が低くなっている。


2. 15〜24歳の参加状況

いずれの年齢層でも「地域のお祭り」(15〜17歳36.3%,18〜21歳24.7%,22〜24歳21.7%)への参加率が最も高くなっているが,若年齢層ほど高くなる傾向がある。

「まったく参加していない」者は5割前後である。


(エ) 住んでいる地域の評価

いずれの年齢層でも「好きである」もしくは「まあ好きである」と答えた者が9割弱である。特に15〜17歳では「好きである」(44.0%)と,積極的に評価している者が4割強と多くなっている。


(オ) 地域への永住意識

「住んでいたい」という者は年齢が高くなるほど多くなる傾向があり,22〜24歳では5割近く(46.9%)なっている。一方,「移りたい」者は15〜17歳のほぼ半数(48.8%)である。


イ 日本の政治と社会

(ア) 日本社会への満足度

「満足」という者が最も多かったのは,‘いまの自分の人間関係には’で,いずれの年齢層でも2割以上が「満足」と答えており,「まあ満足」という者を合わせると,8割前後が『満足』している。

また,‘いまの自分の生活程度には’と‘いまの自分の生き方には’,ともに若年齢層に『満足』している者(「満足」+「まあ満足」)が多い傾向があり,15〜17歳の年齢層(‘生活程度’14.0%+52.8%,‘生き方’16.9%+51.5%)では7割近くが『満足』している。

一方,‘日本の政治のあり方には’と‘日本の社会体制には’,「やや不満」と「不満」を合わせた回答がいずれの年齢層でも『満足』している者を上回っており,高年齢層ほど多くなっている。特に22〜24歳の年齢層では,‘日本の政治のあり方には’と‘日本の社会体制には’に『不満』(‘政治のあり方’42.8%+32.7%,‘日本の社会体制には’41.4%+28.4%)という者が7割を上回っている。

‘日本の政治のあり方には’,「不満」という者が男女とも高年齢層ほど多くなっており,特に22〜24歳の男子では4割近く(36.8%)が「不満」と答えている。また,『不満』(「不満」+「やや不満」)であるという者は,女子より男子に多く,女子では「わからない」という者がやや多くなっている。

‘日本の社会体制には’についても,‘政治のあり方’と同様の傾向がみられ,『不満』であるという者は,若年齢層より高年齢層の方が,女子より男子の方が多くなっている。

‘いまの自分の生活程度には’,男子の15〜17歳の年齢層と女子のすべての年齢層で6割以上が『満足』(「満足」+「まあ満足」)と答えている。一方,男子では18歳以上になると,「やや不満」もしくは「不満」という者が4割を上回り,他の性・年齢層よりやや多くなっている。

‘いまの自分の生き方には’,15〜17歳の男子で「満足」(18.3%)と「まあ満足」(54.3%)を合わせた『満足』している者が7割を上回って,多くなっている。

‘いまの自分の人間関係には’,いずれの性・年齢層でも『満足』(「満足」+「まあ満足」)している者が多数を占めているが,15〜17歳の女子で「やや不満」(20.1%)と「不満」(5.0%)を合わせた『不満』である者が4人に1人とやや多くなっている。


(イ) 日本社会の問題点

いずれの年齢層でも「就職が難しいこと」(15〜17歳62.7%,18〜21歳64.3%,22〜24歳56.8%)が最も多く挙げられ,次いで15〜17歳と22〜24歳では「失業が多いこと」(15〜17歳51.5%,22〜24歳47.8%),「環境破壊が進んでいること」(同50.6%,44.9%)の順に,18〜21歳では「環境破壊が進んでいること」(47.7%),「失業が多いこと」(47.1%)の順に,それぞれ多く挙げられている。

前回調査と比較すると,「就職が難しいこと」は,今回調査ではいずれの年齢層でも最も多く挙げられているが,前回調査では22〜24歳の年齢層では「環境破壊が進んでいること」が最も多く挙げられていた。また,「失業が多いこと」は,前回調査ではいずれの年齢層でも上位5項目には入らなかったが,今回調査では上位に挙げられている。


(ウ) 日本の将来の見通し

「どんどんよくなっていく」もしくは「少しづつよくなっていく」と答えた,日本は将来『よくなっていく』という者は15〜17歳で41.8%,18〜21歳で41.4%,22〜24歳で37.1%である。一方,「徐々に悪くなっていく」もしくは「どんどん悪くなっていく」と答えた,日本は将来『悪くなっていく』という者は15〜17歳で46.6%,18〜21歳で46.0%,22〜24歳で51.5%である。


(6) 人生観関係

ア 人の暮らし方

15〜17歳では「その日,その日を楽しく生きたい」(27.3%)と答えた者が,18〜21歳と22〜24歳では「身近な人との愛情を大事にしていきたい」(18〜21歳26.3%,22〜24歳30.7%)と答えた者が,それぞれ最も多くなっている。また,15〜17歳では「身近な人との愛情を大事にしていきたい」(24.8%),「自分の趣味を大切にしていきたい」(21.4%),「経済的に豊かになりたい」(17.6%)が,18〜21歳と22〜24歳では「その日,その日を楽しく生きたい」(18〜21歳23.3%,22〜24歳18.3%),「自分の趣味を大切にしていきたい」(同21.1%,19.2%)が,「経済的に豊かになりたい」(同18.4%,20.1%)と答えた者がそれぞれ2割前後となっている。


イ 悩みや心配事

(ア) 悩みや心配事の有無とその内容

中学生と15〜17歳の年齢層では,「勉強や進学のこと」(中学生50.9%,15〜17歳53.9%)を5割以上の者が挙げて,目立って多くなっている。一方,18〜21歳の年齢層では「就職のこと」(34.9%)が,22〜24歳では「お金のこと」(29.5%)が,それぞれ最も多く挙げられている。「悩みや心配事はない」という者は,中学生では4割弱(36.9%)であるが,15歳以上になると3割弱となり,7割以上が悩みを持っている。


(イ) 悩みや心配事の相談相手

15〜17歳の年齢層では「学校の友だち」が70.2%と際立って多く挙げられ,次いで「母」(45.2%),「父」(21.9%)の順になっている。

18歳以上になると,「母」(18〜21歳46.1%,22〜24歳50.6%)に相談する者が最も多く,次いで18〜21歳の年齢層では「学校の友だち」(43.9%),「学校時代の友だち」(31.0%)が,22〜24歳の年齢層では「学校時代の友だち」(38.7%),「父」(23.6%)などが続いている

「だれとも相談しない」という者は,いずれの年齢層でも1割に満たない。


ウ 熱中したり夢中になれるとき

小学4〜6年生と15歳以上の青少年では「友だちや仲間といるとき」が最も多く挙げられている。中学生では,「スポーツや趣味の活動をしているとき」(65.6%)と「友だちや仲間といるとき」(63.0%)がほぼ同率となっている。小学4〜6年生と15歳以上の青少年でも,第2位には「スポーツや趣味の活動をしているとき」が挙げられている。また,小学4〜6年生と中学生では「ゲームをしているとき」(4〜6年生49.8%,中学生38.4%)と「マンガを読んでいるとき」(同42.7%,38.4%)も多く挙げられている。一方,「熱中したり夢中になれるときはない」という者はいずれの年齢層でも1割に満たない。


エ 結婚観

いずれの年齢層でも8割前後は「将来は結婚したいと思う」と答えており,「結婚したいとは思わない」と答えた15〜17歳は9.9%,18〜21歳は8.6%,22〜24歳は8.5%である。


オ 社会変化に関する意識

それぞれの年齢層で「そう思う」もしくは「そのとおりだ」と思う,肯定的な意識が最も強い項目は,中学生では「親が年老いたら,子どもが世話をしたり面倒を見るのは当然だ」(55.1%),15〜17歳と22〜24歳では「男の人も,女の人と同じように,家事や育児をするのは当然だ」(15〜17歳58.3%,22〜24歳62.5%),18〜21歳の年齢層では「自分と考え方が違うからといって,その人が幸せになろうとするのを妨げるのは良くない」(60.2%)となっている。

共通項目について前回調査と比較すると,ほとんどの項目はいずれの年齢層でもほぼ同率か,もしくは肯定的な見方をする者が少なくなっているが,「困っている人を見たら,頼まれなくても助けてあげるべきだ」は,いずれの年齢層でも15ポイント以上多くなっている。


カ 影響を受けたもの

まず,最も強く影響を受けたものとしては,いずれの年齢層でも「父」と「母」と答えた者がほぼ同率で,半数近くを占める。また,次いで中学生では「友だち」に,15〜24歳の青少年では「友だちや学校の先輩」に最も影響を受けたという者が,多くなっている

次に強く影響を受けたものをみても,「父」と「母」という者がそれぞれ多くなっているが,「母」と答えた者がやや多くなっている。

「誰からも影響を受けていない」という者は,いずれの年齢層でも1割程度である。


キ 自分の性格

いずれの年齢層でも最も多く挙げられたのは,「どんなに大きな悩みでも相談できる人がいる」で,高年齢層ほど多くなっている。次いで,中学生と15〜17歳の年齢層では「社会に出ることに不安がある」(中学生23.5%,15〜17歳33.0%)が,18歳以上では「ほしいものを不自由せずにもてるような物質的に豊かな生活を送りたい」(18〜21歳26.9%,22〜24歳30.2%)が,それぞれ多く挙げられている。

小学4〜6年生の3割(30.3%)は,「当てはまるものはない」と答えている。



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