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第2部 青少年を対象とする調査の結果

第5章 地域社会・国家関係

1 地域社会

(1) 住んでいる地域の大人たちとの共同行動

(調査票A)

Q28 〔カード25〕あなたは,ふだん,あなたが住んでいる町や地域の大人たちと一緒になって何かすることがありますか。この中から一つ選んでください。


(調査票C)


Q36 〔カード32〕あなたは,ふだん,あなたが住んでいる町や地域の大人たちと一緒になって何かすることがありますか,ありませんか。当てはまるものを一つ選んでください。


図2-5-1  <CSVデータ>

小学4年生〜小学6年生、中学生、15歳〜24歳の年齢階級別に地域の大人との共同活動の有無の割合を示したグラフ

調査対象となった青少年に,ふだん自分の住んでいる町や地域の大人たちとの共同行動の有無について聞いた結果は,図2-5-1のとおりである。

大人たちと一緒になって何かすることが「よくある」と「ときどきある」を合わせた,共同行動の経験のある者は小学4〜6年生(よくある6.5%+ときどき45.3%)でほぼ半数となっている。中学生以上になると,大人たちと行動を共にしたことのある者は1〜2割程度となり,「あまりない」もしくは「まったくない」という者が多数を占める。

性別にみると,大人たちとの共同行動の経験のある者は,男女とも小学4〜6年生(男子6.7%+43.4%,女子6.4%+47.2%)で半数近くを占めているが,中学生以上になると大きく減少し,男女とも「あまりない」もしくは「まったくない」という者が多数を占める。(図2-5-2)


図2-5-2 住んでいる地域の大人たちとの共同行動(男女別)  <CSVデータ>

小学4年生〜小学6年生、中学生、15歳〜24歳の年齢階級別及び男女別に地域の大人との共同活動の有無の割合を示したグラフ

(2) 大人たちとの共同行動の希望の有無

(調査票A)

Q29 〔カード26〕あなたは,そうする機会があれば,家の近くや地域の中で大人たちと一緒に何かやりたいと思いますか。この中から一つ選んでください。


(調査票C)


Q37 〔カード33〕あなたは,そうする機会があれば,家の近くや地域の中で大人たちと一緒に何かやりたいと思いますか。この中から一つ選んでください。


図2-5-3  <CSVデータ>

小学4年生〜小学6年生、中学生、15歳〜24歳の年齢階級別に地域の大人との共同活動の希望の有無の割合を示したグラフ

調査対象となった青少年に,機会があれば家の近くや地域の中で大人たちと一緒に何かをしたいかどうかを質問した結果は,図2-5-3のとおりである。

「ぜひ一緒にやりたい」という者は,小学4〜6年生では2割弱(17.7%)となっており,「時々ならやりたい」(54.8%)という者を合わせると,7割以上の者が共同行動の希望を持っている。中学生以上になると,共同行動を希望する者は5割前後となる。

性別にみると,男女とも小学4〜6年生では,機会があれば大人たちと一緒に何かを『やりたい』という者が多数を占めており,特に女子では4人に3人の割合(ぜひ一緒に18.8%+時々なら56.8%)となっている。また,男女とも中学生以上になると共同行動の希望を持つ者は4〜5割台となり,特に女子の18〜21歳の年齢層では,6割近くが『やりたいとは思わない』(あまり44.1%+まったく14.3%)と答えている。(図2-5-4)


図2-5-4 大人たちとの共同行動の希望の有無(男女別)  <CSVデータ>

小学4年生〜小学6年生、中学生、15歳〜24歳の年齢階級別及び男女別に地域の大人との共同活動の希望の有無の割合を示したグラフ

(3) 地域等の活動への参加

ア 小学4年生〜中学3年生の参加状況

(調査票A)

Q27 〔カード24〕あなたは,最近1年間で,あなたの住んでいる町や村で,次のような活動に参加したり,行動をしたことがありますか。

この中から,参加したり,おこなったりしたことがあるものを,いくつでもあげてください。(M.A.)


図2-5-5  <CSVデータ>

小学4年生〜小学6年生及び中学生別に地域行事への参加の構成比を前回調査と比較して示したグラフ

調査対象となった9〜14歳の青少年に,最近1年間に参加したことのある地域等での活動について聞いた結果は,図2-5-5のとおりである。

まず,小学校4〜6年生と中学生では,「近所のお祭り」(小学4〜6年生72.9%,中学生56.9%),「子ども会や町内会の運動会,クリスマス会など」(同52.8%,16.3%),「道路や公園などのそうじ,町内の避難訓練など」(同20.1%,11.8%)などが上位に挙げられているが,いずれも中学生より小学4〜6年生の参加率が高くなっている。

「まったく参加していない」者は,小学4〜6年生が8.6%,中学生が22.9%である。

前回調査と比較すると,いずれの活動も前回調査より参加率が低くなっており,特に「募金」は20ポイント前後下がっている。

性別でみると,男女とも「近所のお祭り」と「子ども会や町内会の運動会,クリスマス会など」に参加していた者が最も多く,次いで男女の小学4〜6年生と女子の中学生では「道路や公園などのそうじ,町内の避難訓練など」に,男子中学生では「募金」に,それぞれ参加した者が多くなっている。男子中学生の4人に1人は「まったく参加していない」(25.2%)と答えている。(表2-5-1)


表2-5-1 地域等の活動への参加(男女別(9〜14歳の青少年))  <CSVデータ>

(%)
順位
調査対象者
n 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10      
男子 小学4〜6年生 535 近所のお祭り 子ども会や町内会の運動会,クリスマス会など 道路や公園などのそうじ,町内の避難訓練など 募金 公民館・児童館などの講座や催し 地域の催しや活動 電車やバスで,お年寄りや体の不自由な人に席をゆずる 子ども会などのリーダー役 お年寄りや体の不自由な人のいる施設を訪問する 上記以外のボランティア活動 この中にはない まったく参加していない 回答計
71.8 51.0 19.1 14.8 10.3 9.5 8.0 5.0 3.4 4.7 2.4 9.7 209.7
中学生 591 近所のお祭り 子ども会や町内会の運動会,クリスマス会など 募金 道路や公園などのそうじ、町内の避難訓練など 電車やバスで,お年寄りや体の不自由な人に席をゆずる 地域の催しや活動 お年寄りや体の不自由な人のいる施設を訪問する 公民館・児童館などの講座や催し 子ども会などのリーダー役 上記以外のボランティア活動 この中にはない まったく参加していない 回答計
54.5 14.7 12.2 11.0 7.4 5.6 3.2 2.4 2.2 3.7 5.6 25.2 147.7
女子 小学4〜6年生 581 近所のお祭り 子ども会や町内会の運動会,クリスマス会など 道路や公園などのそうじ、町内の避難訓練など 募金 公民館・児童館などの講座や催し 地域の催しや活動 電車やバスで,お年寄りや体の不自由な人に席をゆずる 子ども会などのリーダー役 お年寄りや体の不自由な人のいる施設を訪問する 上記以外のボランティア活動 この中にはない まったく参加していない 回答計
74.0 54.4 21.0 13.8 12.2 11.9 8.1 5.3 2.6 2.4 1.2 7.6 214.5
中学生 564 近所のお祭り 子ども会や町内会の運動会,クリスマス会など 道路や公園などのそうじ、町内の避難訓練など 募金 電車やバスで,お年寄りや体の不自由な人に席をゆずる 地域の催しや活動 お年寄りや体の不自由な人のいる施設を訪問する 公民館・児童館などの講座や催し 子ども会などのリーダー役 上記以外のボランティア活動 この中にはない まったく参加していない 回答計
59.4 17.9 12.6 12.2 9.9 7.1 6.4 4.4 3.0 4.6 4.3 20.4 162.2
イ 15〜24歳の参加状況

(調査票C)

Q38 〔カード34〕あなたは,最近1年間,自分の住んでいる地域で,次のような活動に参加したり,行動をしたことがありますか。この中から,参加したり,おこなったりしたことがあるものを,いくつでもあげてください。(M.A.)


図2-5-6  <CSVデータ>

15歳〜24歳の年齢階級別に地域行事への参加の構成比を前回調査と比較して示したグラフ

調査対象となった15〜24歳の青少年に,最近1年間に参加したことのある地域等での活動について聞いた結果は,図2-5-6のとおりである。

いずれの年齢層でも「地域のお祭り」(15〜17歳36.3%,18〜21歳24.7%,22〜24歳21.7%)への参加率が最も高くなっているが,若年齢層ほど高くなる傾向がある。

「まったく参加していない」者は5割前後である。

前回調査と比較すると,「地域のお祭り」への参加率は前回よりやや高くなっているが,「募金,献血」については,いずれの年齢層でも10ポイント以上減少している。

性別にみると,男女ともすべての年齢層で「地域のお祭り」への参加者が最も多く,次いで「募金,献血」となっている。

「まったく参加していない」者は,男女ともいずれの年齢層でも5割前後を占める。(表2-5-2)


表2-5-2 地域等の活動への参加(男女別(15〜24歳の青少年))  <CSVデータ>

(%)
順位
調査対象者
n 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11      
男子 15〜17歳 278 地域のお祭り 募金,献血 地域のスポーツやレクリエーションの大会 地域の清掃や防災などの活動 地域の企業を訪問する 地域の子どもたちの指導や世話 公民館・青年館などの講座や催し 高齢者のための施設を訪問する 障害を持った人のための施設を訪問する 国際交流に関する活動 上記以外のボランティア活動 この中にはない まったく参加していない 回答計
34.2 9.0 6.1 5.0 2.2 1.4 1.1 0.7 0.4 - 2.2 6.8 46.0 115.1
18〜21歳 332 地域のお祭り 募金,献血 地域のスポーツやレクリエーションの大会 地域の清掃や防災などの活動 公民館・青年館などの講座や催し 高齢者のための施設を訪問する 障害を持った人のための施設を訪問する 国際交流に関する活動 地域の企業を訪問する 上記以外のボランティア活動 この中にはない まったく参加していない 回答計
2.1
地域の子どもたちの指導や世話
23.5 16.6 10.8 3.6 2.1 1.5 0.9 0.3 - 1.5 6.3 51.8 121.1
22〜24歳 212 地域のお祭り 募金,献血 地域のスポーツやレクリエーションの大会 地域の清掃や防災などの活動 公民館・青年館などの講座や催し 地域の子どもたちの指導や世話 地域の企業を訪問する 高齢者のための施設を訪問する 障害を持った人のための施設を訪問する 国際交流に関する活動 上記以外のボランティア活動 この中にはない まったく参加していない 回答計
20.3 16.0 12.7 7.5 4.7 2.8 2.4 1.9 1.4 0.9 2.4 5.7 50.5 129.2
女子 15〜17歳 279 地域のお祭り 募金,献血 地域のスポーツやレクリエーションの大会 地域の清掃や防災などの活動 障害を持った人のための施設を訪問する 地域の子どもたちの指導や世話 国際交流に関する活動 公民館・青年館などの講座や催し 地域の企業を訪問する 上記以外のボランティア活動 この中にはない まったく参加していない 回答計
5.4
高齢者のための施設を訪問する
38.4 9.0 6.8 5.4 2.5 1.8 1.1 0.7 0.4 2.5 6.5 45.2 125.4
18〜21歳 349 地域のお祭り 募金,献血 地域のスポーツやレクリエーションの大会 高齢者のための施設を訪問する 障害を持った人のための施設を訪問する 地域の清掃や防災などの活動 公民館・青年館などの講座や催し 地域の企業を訪問する 国際交流に関する活動 上記以外のボランティア活動 この中にはない まったく参加していない 回答計
2.6
地域の子どもたちの指導や世話
25.8 13.8 4.9 4.3 2.9 2.6 1.4 0.9 0.3 4.6 6.6 48.4 118.9
22〜24歳 225 地域のお祭り 募金,献血 地域の清掃や防災などの活動 地域のスポーツやレクリエーションの大会 公民館・青年館などの講座や催し 障害を持った人のための施設を訪問する 高齢者のための施設を訪問する 国際交流に関する活動 上記以外のボランティア活動 この中にはない まったく参加していない 回答計
4.0 0.4
地域の子どもたちの指導や世話 地域の企業を訪問する
23.1 15.6 7.6 6.2 4.0 1.8 1.3 0.4 2.2 4.9 52.0 123.6

(4) 住んでいる地域の評価

(調査票C)

Q39 〔カード35〕あなたは,あなたの今住んでいる町や村が好きですか。この中から一つ選んでください。


図2-5-7  <CSVデータ>

15歳〜24歳の年齢階級別に自分の地域への評価の構成比を前回調査と比較して示したグラフ

調査対象となった15〜24歳の青少年に,今住んでいる町や村への評価を聞いた結果が,図2-5-7である。

いずれの年齢層でも「好きである」もしくは「まあ好きである」と答えた者が9割弱である。特に15〜17歳では「好きである」(44.0%)と,積極的に評価している者が4割強と多くなっている。

前回調査と比較しても,『好きである』(「好きである」+「まあ好きである」)という者の割合に変化はみられない。

また,この質問は,昭和45年度から5年ごとに実施している「青少年の連帯感などに関する調査」でも実施している。この調査結果と前回と今回実施した「青少年の生活と意識に関する基本調査」の調査結果に基づき,15〜24歳の青少年による自分が住んでいる地域の評価の推移を図2-5-8に示した。

前回調査まで増加傾向であった「好きである」という者は,今回調査では7ポイント減少し,「まあ好きである」という者が8ポイント増加して,5割弱となっている。


図2-5-8 住んでいる地域の評価(15〜24歳の青少年,昭和45年度〜平成12年度)  <CSVデータ>

15歳〜24歳の年齢階級別に自分の地域への評価の構成比を示した昭和45年度から平成12年の年次推移グラフ

性別にみると,『好きである』(「好きである」+「まあ好きである」)という者は,いずれの年齢層でも9割近くなっているが,「好きである」という積極的な評価をしている者は,男子では15〜17歳(41.0%)と22〜24歳(44.8%)の年齢層では4割強であるが,18〜21歳の年齢層では35.5%とやや少なくなっている。

一方,女子では弱年齢層ほど「好きである」という者が多くなる傾向があり,15〜17歳では5割近い(47.0%)。(図2-5-9)


図2-5-9 住んでいる地域の評価〈男女別(15〜24歳の青少年)〉  <CSVデータ>

15歳〜24歳の年齢階級別及び男女別に自分の地域への評価の構成比を示したグラフ

(5) 地域への永住意識

(調査票C)

Q40 〔カード36〕あなたは,将来もずっと今の地域に住んでいたいと思いますか。それとも他の地域に移りたいですか。この中から一つ選んでください。


図2-5-10  <CSVデータ>

15歳〜24歳の年齢階級別に永住意向の構成比を前回調査と比較して示したグラフ

調査対象となった15〜24歳の青少年に,将来も今の地域に住んでいたいかを質問した結果は,図2-5-10のとおりである。

「住んでいたい」という者は年齢が高くなるほど多くなる傾向があり,22〜24歳では5割近く(46.9%)なっている。一方,「移りたい」者は15〜17歳のほぼ半数(48.8%)である。

前回調査と比較すると,高年齢層ほど永住意向が強くなる傾向は同様であるが,今回調査の方が「住んでいたい」という者がいずれの年齢層でもやや多くなっている。また,「どちらでもよい」という者が今回調査では10ポイント前後減少し,代わって「移りたい」という者が多くなっている。

また,この質問は,昭和45年度から5年ごとに実施している「青少年の連帯感などに関する調査」でも実施している。この調査結果と前回と今回実施した「青少年の生活と意識に関する基本調査」の調査結果に基づき,15〜24歳の青少年による自分が住んでいる地域への永住意識の推移を図2-5-11に示した。

「住んでいたい」という永住意向を示す者は,昭和60年度から4割弱でほぼ横ばいである。一方,「移りたい」という者は前回調査より11ポイント増加して,昭和45年度以降はじめて「住んでいたい」者とほぼ同率となった。「どちらでもよい」という者は前回調査より12ポイント減少し,2割(19.6%)である。


図2-5-11 地域への永住意識(15〜24歳の青少年,昭和45年度〜平成12年度)  <CSVデータ>

15歳〜24歳の年齢階級別に永住意向の構成比を示した昭和45年度から平成12年度の年次推移グラフ

地域への永住意識を性別にみると,「住んでいたい」という者は男子の22〜24歳で49.5%と,他の性・年齢層より多くなっている。これに対して,15〜17歳の女子の過半数(53.0%)は,「移りたい」と答えている。(図2-5-12)


図2-5-12 地域への永住意識(男女別(15〜24歳の青少年))  <CSVデータ>

15歳〜24歳の年齢階級別及び男女別に永住意向の構成比を示したグラフ


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