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第2部 青少年を対象とする調査の結果

第5章 地域社会・国家関係

2 日本の政治と社会

(1) 日本社会への満足度

(調査票C)

Q41 〔カード37〕あなたは,次にあげることにどの程度満足していますか。それぞれについて一つずつ選んでください。


図2-5-13  <CSVデータ>

15歳〜24歳の年齢階級別に日本社会についての満足度を示したグラフ

調査対象となった15〜24歳の青少年に,日本社会について‘日本の政治のあり方には’‘日本の社会体制には’‘いまの自分の生活程度には’‘いまの自分の生き方には’‘いまの自分の人間関係には’の5項目を挙げ,それぞれの満足度を聞いた結果が,図2-5-13である。

「満足」という者が最も多かったのは,‘いまの自分の人間関係には’で,いずれの年齢層でも2割以上が「満足」と答えており,「まあ満足」という者を合わせると,8割前後が『満足』している。

また,‘いまの自分の生活程度には’と‘いまの自分の生き方には’,ともに若年齢層に『満足』している者(「満足」+「まあ満足」)が多い傾向があり,15〜17歳の年齢層(‘生活程度’14.0%+52.8%,‘生き方’16.9%+51.5%)では7割近くが『満足』している。

一方,‘日本の政治のあり方には’と‘日本の社会体制には’,「やや不満」と「不満」を合わせた回答がいずれの年齢層でも『満足』している者を上回っており,高年齢層ほど多くなっている。特に22〜24歳の年齢層では,‘日本の政治のあり方には’と‘日本の社会体制には’に『不満』(‘政治のあり方’42.8%+32.7%,‘日本の社会体制には’41.4%+28.4%)という者が7割を上回っている。

次いで,それぞれの項目について性別にみたものが,図2-5-14〜図2-5-18である。

まず,‘日本の政治のあり方には’,「不満」という者が男女とも高年齢層ほど多くなっており,特に22〜24歳の男子では4割近く(36.8%)が「不満」と答えている。また,『不満』(「不満」+「やや不満」)であるという者は,女子より男子に多く,女子では「わからない」という者がやや多くなっている。(図2-5-16)


図2-5-14 日本社会への満足度−a) 日本の政治のあり方には(男女別(15〜24歳の青少年))  <CSVデータ>

15歳〜24歳の年齢階級別及び男女別に日本の政治のあり方についての満足度を示したグラフ

‘日本の社会体制には’についても,‘政治のあり方’と同様の傾向がみられ,『不満』であるという者は,若年齢層より高年齢層の方が,女子より男子の方が多くなっている。(図2-5-17)


図2-5-15 日本社会への満足度−b) 日本の社会体制には(男女別(15〜24歳の青少年))  <CSVデータ>

15歳〜24歳の年齢階級別及び男女別に日本の社会体制についての満足度を示したグラフ

‘いまの自分の生活程度には’,男子の15〜17歳の年齢層と女子のすべての年齢層で6割以上が『満足』(「満足」+「まあ満足」)と答えている。一方,男子では18歳以上になると,「やや不満」もしくは「不満」という者が4割を上回り,他の性・年齢層よりやや多くなっている。(図2-5-18)


図2-5-16 日本社会への満足度−c) いまの自分の生活程度には(男女別(15〜24歳の青少年))  <CSVデータ>

15歳〜24歳の年齢階級別及び男女別に自分の生活程度についての満足度を示したグラフ

‘いまの自分の生き方には’,15〜17歳の男子で「満足」(18.3%)と「まあ満足」(54.3%)を合わせた『満足』している者が7割を上回って,多くなっている。(図2-5-19)


図2-5-17 日本社会への満足度−d) いまの自分の生き方には(男女別(15〜24歳の青少年))  <CSVデータ>

15歳〜24歳の年齢階級別及び男女別に自分の生き方についての満足度を示したグラフ

‘いまの自分の人間関係には’,いずれの性・年齢層でも『満足』(「満足」+「まあ満足」)している者が多数を占めているが,15〜17歳の女子で「やや不満」(20.1%)と「不満」(5.0%)を合わせた『不満』である者が4人に1人とやや多くなっている。(図2-5-20)


図2-5-18 日本社会への満足度−e) いまの自分の人間関係には(男女別(15〜24歳の青少年))  <CSVデータ>

15歳〜24歳の年齢階級別及び男女別に自分の人間関係についての満足度を示したグラフ

(2) 日本社会の問題点

(調査票C)

Q42 〔カード38〕あなたは,今の日本の社会について,どのようなことが問題だと思いますか。この中から,当てはまるものをいくつでもあげてください。(M.A.)


図2-5-19  <CSVデータ>

15歳〜24歳の年齢階級別に日本社会の問題点の構成比を示したグラフ

調査対象となった15〜24歳の青少年に,今の日本社会の問題点を挙げてもらった結果が,図2-5-19である。

いずれの年齢層でも「就職が難しいこと」(15〜17歳62.7%,18〜21歳64.3%,22〜24歳56.8%)が最も多く挙げられ,次いで15〜17歳と22〜24歳では「失業が多いこと」(15〜17歳51.5%,22〜24歳47.8%),「環境破壊が進んでいること」(同50.6%,44.9%)の順に,18〜21歳では「環境破壊が進んでいること」(47.7%),「失業が多いこと」(47.1%)の順に,それぞれ多く挙げられている。

前回調査と比較すると,「就職が難しいこと」は,今回調査ではいずれの年齢層でも最も多く挙げられているが,前回調査では22〜24歳の年齢層では「環境破壊が進んでいること」が最も多く挙げられていた。また,「失業が多いこと」は,前回調査ではいずれの年齢層でも上位5項目には入らなかったが,今回調査では上位に挙げられている。

性別にみると,いずれの性・年齢層でも「就職が難しいこと」が最も多く挙げられている。次いで,男子の15〜17歳と女子の22〜24歳では「失業が多いこと」が,男子の18〜21歳と女子の15〜21歳では「環境破壊が進んでいること」が,男子の22〜24歳では「良い政治が行われていないこと」と「善悪よりも自分の損得を重視して行動する人が多いこと」が,それぞれ多く挙げられている。(表2-5-3)


表2-5-3 日本社会の問題点(男女別(15〜24歳の青少年))  <CSVデータ>

(%)
順位
調査対象者
n 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12    
男子 15〜17歳 278 就職が難しいこと 失業が多いこと 環境破壊が進んでいること 学歴により収入や仕事に格差がある 良い政治が行われていないこと 善悪よりも自分の損得を重視して行動する人が多いこと 社会福祉が遅れていること 女性の地位が男性に比べて低いこと 治安が悪いこと 風俗が乱れていること その他 特に問題とすべきことはない 回答計
19.1
貧富の差が大きいこと
59.0 55.0 47.8 33.8 33.5 32.7 19.4 19.1 18.7 12.6 1.8 6.1 358.6
18〜21歳 332 就職が難しいこと 環境破壊が進んでいること 失業が多いこと 良い政治が行われていないこと 学歴により収入や仕事に格差がある 善悪よりも自分の損得を重視して行動する人が多いこと 社会福祉が遅れていること 治安が悪いこと 女性の地位が男性に比べて低いこと 貧富の差が大きいこと 風俗が乱れていること その他 特に問題とすべきことはない 回答計
60.2 50.3 49.7 47.9 41.9 41.3 34.0 21.7 19.6 16.6 15.1 0.6 2.1 400.9
22〜24歳 212 就職が難しいこと 良い政治が行われていないこと 失業が多いこと 環境破壊が進んでいること 学歴により収入や仕事に格差がある 社会福祉が遅れていること 風俗が乱れていること 女性の地位が男性に比べて低いこと 治安が悪いこと 貧富の差が大きいこと その他 特に問題とすべきことはない 回答計
44.8
善悪よりも自分の損得を重視して行動する人が多いこと
49.1 44.8 44.3 41.5 37.3 33.5 17.9 17.0 14.6 9.4 0.5 3.8 358.5
女子 15〜17歳 279 就職が難しいこと 環境破壊が進んでいること 失業が多いこと 学歴により収入や仕事に格差がある 女性の地位が男性に比べて低いこと 社会福祉が遅れていること 善悪よりも自分の損得を重視して行動する人が多いこと 良い政治が行われていないこと 貧富の差が大きいこと 治安が悪いこと 風俗が乱れていること その他 特に問題とすべきことはない 回答計
66.3 53.4 48.0 37.6 35.5 34.4 31.2 28.3 19.0 15.1 14.3 0.4 3.2 386.7
18〜21歳 349 就職が難しいこと 環境破壊が進んでいること 失業が多いこと 学歴により収入や仕事に格差がある 社会福祉が遅れていること 善悪よりも自分の損得を重視して行動する人が多いこと 良い政治が行われていないこと 女性の地位が男性に比べて低いこと 風俗が乱れていること 治安が悪いこと 貧富の差が大きいこと その他 特に問題とすべきことはない 回答計
68.2 45.3 44.7 42.4 38.1 36.7 34.1 31.2 18.3 16.9 14.3 - 1.4 391.7
22〜24歳 225 就職が難しいこと 失業が多いこと 環境破壊が進んでいること 良い政治が行われていないこと 社会福祉が遅れていること 学歴により収入や仕事に格差がある 女性の地位が男性に比べて低いこと 風俗が乱れていること 治安が悪いこと 貧富の差が大きいこと その他 特に問題とすべきことはない 回答計
42.7
善悪よりも自分の損得を重視して行動する人が多いこと
64.0 51.1 48.0 42.7 41.8 36.9 31.6 24.0 17.8 13.8 0.9 1.8 416.9

(3) 日本の将来の見通し

(調査票C)

Q43 〔カード39〕あなたは,日本の将来についてどのような見通しをもっていますか。この中から一つ選んでください。


図2-5-20  <CSVデータ>

15歳〜24歳の年齢階級別に日本の将来の見通しの構成比を示したグラフ

調査対象となった15〜24歳の青少年に,日本の将来の見通しを聞いた結果が,図2-5-20である。

いずれの年齢層でも「どんどんよくなっていく」という者が1%程度で,「少しずつよくなっていく」という者が4割前後である。一方,「徐々に悪くなっていく」もしくは「どんどん悪くなっていく」と答えた,日本は将来『悪くなっていく』という者は,5割前後で,年齢層による大きな差はみられない。

性別にみると,「どんどんよくなっていく」もしくは「少しずつよくなっていく」と答えた,日本は『よくなっていく』という者は男子の18〜21歳(どんどん0.9%,少しずつ45.8%)の年齢層で5割近くと,他の年齢層よりやや多くなっている。(図2-5-21)


図2-5-21 日本の将来の見通し(男女別(15〜24歳の青少年))  <CSVデータ>

15歳〜24歳の年齢階級別及び男女別に日本の将来の見通しの構成比を示したグラフ


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