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第3部 青少年の親を対象とする調査の結果

第6章 学校や地域社会とのかかわり

3 青少年の育成と日本社会

(1) 現在の子どもに関する評価

(調査票B)

Q19 〔カード19〕あなたは,一般的に考えて,現在の日本の子どもたちは,よく育っていると思いますか。この中から一つ選んでください。


図3-6-9  <CSVデータ>

親の日本の子どもたちの育ち方に関する認識の構成比を前回調査と比較して示したグラフ

調査対象となった小学4年生〜中学3年生の親に,一般的に考えて,現在の日本の子どもたちがよく育っていると思うかどうか聞いた結果は,図3-6-9のとおりである。

「非常によく育っていると思う」が1.9%,「まあまあよく育っていると思う」が37.9%で,合わせると『よく育っている』という回答は39.8%。一方,「よく育っているとは思わない」が11.0%,「あまりよく育っているとは思わない」が48.4%で,合わせると『よく育っているとは思わない』という回答は59.4%となっている。

前回調査と比較すると,『よく育っている』は前回の43.6%から4ポイント減少し,『よく育っているとは思わない』は前回の54.7%から5ポイント増加している。

父母別にみると,『よく育っている』という回答は父親が39.0%,母親が40.4%でほとんど差はみられない。(図3-6-10)


図3-6-10 現在の子どもに関する評価「現在の日本の子どもたちは,よく育っていると思うか」(父母別)  <CSVデータ>

父母別に親の日本の子どもたちの育ち方に関する認識の構成比を示したグラフ

父母別に親の日本の子どもたちの育ち方に関する認識の構成比を示したグラフ

(2) 我が国の子育てや教育の問題点

(調査票B)

Q20 〔カード20〕我が国の子育てや教育の現状について考えたとき,あなたはどのようなことが問題だと思いますか。この中から,問題だと思うものをいくつでもあげてください。(M.A.)


図3-6-11  <CSVデータ>

親が考える日本の子育てや教育の問題点の構成比を前回調査と比較して示したグラフ

調査対象となった小学4年生〜中学3年生の親に,我が国の子育てや教育の問題点について質問した結果は,図3-6-11のとおりである。

「家庭でのしつけや教育が不十分であること」が70.8%で最も多く,次いで,「受験競争が厳しいこと」(55.9%),「世の中全般の風俗が乱れていること」(52.8%),「テレビやマンガなどから,子どもたちが悪い影響を受けること」(51.4%)が5割台で続いている。

前回調査と比較すると,前回1位に挙げられていた「受験競争が厳しいこと」(67.1%)が11ポイント減少して2位に,前回2位だった「家庭でのしつけや教育が不十分であること」(51.6%)が19ポイント増加して1位となっている。また,「世の中全般の風俗が乱れていること」(8ポイント),「テレビやマンガなどから,子どもたちが悪い影響を受けること」(7ポイント),「教師の教育する力が不十分であること」(11ポイント),「地域社会と子どもたちのかかわりが乏しいこと」(6ポイント)は前回から増加し,「子どもたちの生活が勉強に偏りがちであること」(-6ポイント),「学校で教えることが多過ぎること」(-9ポイント),「学校の規則が厳し過ぎること」(-7ポイント)は前回より減少している。

父母別にみると,「家庭でのしつけや教育が不十分であること」はどの層でも7割でトップに挙げられており,差がみられない。「受験競争が厳しいこと」は中学生の母親(62.9%)で,「子どもたちの遊び場が少ないこと」は小学4〜6年生の母親(46.8%)で,それぞれ他の父母より多くなっている。(図3-6-12)


図3-6-12 わが国の子育てや教育の問題点(父母別)  <CSVデータ>

小学4年生〜小学6年生及び中学生の父母別に親が考える日本の子育てや教育の問題点の構成比を示したグラフ

(3) 時代の変化としつけ・教育の在り方

(調査票B)

Q21 〔カード21〕次のそれぞれについて,あなたはどのようにお考えですか。


※a〜gについて順次聞く。


図3-6-13  <CSVデータ>

図3-6-13 a

時代の変化やしつけ・教育に関する親の認識の構成比を示したグラフ

図3-6-13 b

時代の変化やしつけ・教育に関する親の認識の構成比を示したグラフ

図3-6-13 c

時代の変化やしつけ・教育に関する親の認識の構成比を示したグラフ

図3-6-13 d

時代の変化やしつけ・教育に関する親の認識の構成比を示したグラフ

図3-6-13 e

時代の変化やしつけ・教育に関する親の認識の構成比を示したグラフ

図3-6-13 f

時代の変化やしつけ・教育に関する親の認識の構成比を示したグラフ

図3-6-13 g

時代の変化やしつけ・教育に関する親の認識の構成比を示したグラフ

調査対象となった小学4年生〜中学3年生の親に,時代の変化やしつけ・教育についての考え方を7項目にわたって質問し,そう思うかどうか聞いた結果が,図3-6-13である。

7項目とも,「そう思う」もしくは「どちらかといえばそう思う」と答えた『そう思う』と肯定的な者が否定的な者を上回っている。特に‘子どものしつけや教育において,今後,親の果たす役割はますます重要になる’は,「そう思う」と積極的に肯定する者が76.1%を占め,「どちらかといえばそう思う」(20.9%)を合わせると全数近くが肯定している。

また,‘子どものしつけや教育において,今後,地域の果たす役割はますます重要になる’(そう思う45.3%+どちらかといえば40.6%)という考え方には85.9%,‘最近の子どもや若者は何を考えているか分からない’(同34.9%+42.3%)には77.2%と,『そう思う』という考え方が多数を占める。

これに対して,‘昔も今も,根本的には,子どもは変っていない’(そうは思わない16.8%+どちらかといえば24.3%)と‘学校の教師は,学習指導にもっと力を入れるべきだ’(同8.1%+28.9%)という考え方には対しては,『そうは思わない』という否定的な回答が4割前後となっている。

次いで,それぞれの考え方について父母別にみたのが,図3-6-14〜図3-6-20である。

まず,‘子どものしつけや教育において,今後,親の果たす役割はますます重要になる’を父母別にみると,「そう思う」は父親で77.4%,母親で75.0%,「どちらかといえば,そう思う」を合わせた『そう思う』という回答では,父親が97.0%,母親も97.0%とまったく差がみられない。(図3-6-14)


図3-6-14 時代の変化としつけ・教育の在り方−a) 子どものしつけや教育に関する親の重要性(父母別)  <CSVデータ>

父母別に子育てにおける親の重要性に関する認識の構成比を示したグラフ

次いで,‘子どものしつけや教育において,今後,地域の果たす役割はますます重要になる’を父母別にみると,「そう思う」という強い肯定は父親(48.5%)が母親(42.8%)を6ポイント上回っているが,「どちらかといえば,そう思う」を合わせた『そう思う』という回答では,父親(85.2%)と母親(86.4%)での差はみられない。(図3-6-15)


図3-6-15 時代の変化としつけ・教育の在り方−b) 子どものしつけや教育に関する地域の重要性(父母別)  <CSVデータ>

父母別に子育てにおける地域の重要性に関する認識の構成比を示したグラフ

‘学校の教師は,学習指導にもっと力を入れるべきだ’という考え方を父母別にみると「そう思う」は父親で22.3%,母親で21.6%となっており,「どちらかといえば,そう思う」を合わせた『そう思う』という回答でも,父親が60.3%,母親が62.2%とほとんど差がみられない。(図3-6-16)


図3-6-16 時代の変化としつけ・教育の在り方−c) 学校の教師は学習指導にもっと力を入れるべき(父母別)  <CSVデータ>

父母別に学校の学習指導に関する認識の構成比を示したグラフ

‘学校の教師は,しつけや生活指導にもっと力を入れるべきだ’という考え方について父母別にみると,「そう思う」という強い肯定は父親(32.1%)が母親(19.5%)を13ポイント上回っている。「どちらかといえば,そう思う」を合わせた『そう思う』という回答でも,父親(69.2%)が母親(63.7%)を6ポイント上回っている。(図3-6-17)


図3-6-17 時代の変化としつけ・教育の在り方−d) 学校の教師はしつけや生活指導にもっと力を入れるべき(父母別)  <CSVデータ>

父母別に学校のしつけや学習指導に関する認識の構成比を示したグラフ

‘最近の子どもや若者は何を考えているか分からない’という考え方について父母別にみると,「そう思う」は父親で33.0%,母親で36.3%,「どちらかといえば,そう思う」を合わせた『そう思う』という回答では,母親(79.4%)が父親(74.2%)を5ポイント上回っている。(図3-6-18)


図3-6-18 時代の変化としつけ・教育の在り方−e) 最近の子どもや若者は何を考えているか分からない(父母別)  <CSVデータ>

父母別に最近の子どもの理解に関する認識の構成比を示したグラフ

‘昔も今も,根本的には,子どもは変わっていない’という考え方について父母別にみると,「そう思う」は父親で29.8%,母親で28.3%,「どちらかといえば,そう思う」を合わせた『そう思う』という回答でも,父親が59.0%,母親が59.1%とほとんど差がみられない。(図3-6-19)


図3-6-19 時代の変化としつけ・教育の在り方−f) 昔も今も根本的には子どもは変わっていない(父母別)  <CSVデータ>

父母別に昔と今のこどもの変化に関する認識の構成比を示したグラフ

最後に,‘今の子どもを見ていると,日本の将来が心配になる’を父母別にみると,「そう思う」という強い肯定は母親(32.2%)が父親(26.7%)を6ポイント上回っている。「どちらかといえば,そう思う」を合わせた『そう思う』という回答でも,母親(70.8%)が父親(59.3%)を12ポイント上回っている。(図3-6-20)


図3-6-20 時代の変化としつけ・教育の在り方−g) 今の子どもを見ていると日本の将来が心配になる(父母別)  <CSVデータ>

父母別に日本の将来についての心配に関する認識の構成比を示したグラフ


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