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各地域における実施結果
第2章 各地域における実施結果
  2−2.前橋市  

2−2.前橋市

1.事業計画

(1)現状

ア.地域における若者の現状

イ.現在の支援の状況

本市では、これらの問題行動を解決するために、少年サポート活動を行い、支援の必要な児童生徒や保護者について、地域の関係諸機関や関係団体と連携し、支援・指導を行っている。

(2)課題と目指す状態

ア.支援員に関する課題と目指す状態

<1>課題

<2>目指す状態

イ.連携に関する課題と目指す状態

<1>課題

<2>目指す状態

○関係する機関がお互いの役割を確認し、情報共有できる状態。

○情報交換、ケース検討等ができる会議体が運営され、必要な議論が行われる状態。

○次年度以降目指す状態としてのイメージ図(下図)を参考に、より良い姿を構築すると共に、青少年支援センターの位置付けが明らかになる状態。

図表 9 当初前橋市が目指した関係機関の連携イメージ

図表 9 当初前橋市が目指した関係機関の連携イメージ

(3)実行計画

ア.実行計画のポイント

各関連機関が顔の見える関係になること、支援員が基礎的な知識・スキルを身につけることを重視する。

イ.地方企画委員会

それぞれの機関の役割、活動等を周知し、連携のあり方を議論する。

ウ.ユースアドバイザー定例会議

各関係機関の実務者がそれぞれの役割、活動内容の理解を深めることと、ケース検討等をすることによって支援の充実を図ることを目指す。

エ.ユースアドバイザー養成講習会

各関係機関における実務者が「若者支援」に必要な知識、スキルを習得する。

2.実施事項

(1)参加主体

前橋市においては、「教育」、「福祉」を中心とした機関の参画が多い。ケースに応じスクールカウンセラーの参加があった。

図表 10 前橋市における参加主体一覧
教育 福祉 保健・医療 矯正・更生保護 警察 雇用 その他
機関
・前橋市小中学校校長会
・前橋市養護教諭会
・前橋市小中生徒指導主任会
・総合教育プラザ
・適応教室指導員
・こども課
・群馬県中央児童相談所
・群馬県障害者支援センター
・群馬県こころの健康センター
・前橋市地区更生保護女性会
・群馬県警察本部
・少年育成センター
・前橋・前橋東・大胡警察署
・ぐんま若者サポートステーション
-
民間
・NPOカウンセリング&コミュニケーション・μ
- - - - - -

(2)地方企画委員会

図表 11 前橋市における地方企画委員会実施内容
日程 議題 議論結果・決定事項
1
2/12
1.平成21年度不登校・いじめの状況について
2.平成21年度不登校・いじめ問題等対策事業について
3.協議
・不登校・いじめの発生状況及びその対策の状況について情報共有。
・今後の課題について検討、共有。

(3) ユースアドバイザー定例会議

ユースアドバイザー定例会議は、ユースアドバイザー養成講習会と一体的に実施しており、独自開催はしていない。

(4) ユースアドバイザー養成講習会

若者支援分野において必要となる基礎的な知識を得るために知識付与を目的とした講義形式を中心に実施した。

図表 12 前橋市ユースアドバイザー養成講習会実施事項
日程
講習内容
手法
時間
講師
1
10/6
1.制度の概要及び業務の内容 講義 60分 内閣府政策統括官付青少年担当調査官 塩島かおり
2 .若者をめぐる状況と自立支援の現状 講義 60分 内閣府政策統括官付青少年担当調査官 塩島かおり
2
10/21
1 .若者の非行、犯罪について 講義 45分 前橋警察署補導員 山田 昌美
2 .少年司法の仕組について 講義 45分 前橋警察署補導員 山田 昌美
3
10/23
1. ・学校から職業生活への移行、雇用・就労をめぐる現状 講義 45分 NPO 法人キャリヤ倶楽部 理事長 太田 和雄
2 .労働環境、就労支援について 講義 45分 NPO 法人キャリヤ倶楽部 理事長 太田 和雄
4
11/11
1 .不登校、高校中退について 講義 45分 NPO 法人キャリヤ倶楽部理事長 樺澤 徹二
2.若者ひきこもりについて 講義 45分 NPO 法人キャリヤ倶楽部理事長 樺澤 徹二
5
11/25
1 .アウトリーチ(訪問支援について) 講義 90分 東京都福生市 青少年自立援助センター 工藤 定次
6
12/11
1 .『生物 - 心理 - 社会モデルに即した総合的アセスメントと支援計画の立て方』 講義 90分 NPO 法人キャリヤ倶楽部 理事石川 京子
7
12/18
1 .『動機付け面接ワークショップ〜人が変わってゆくプロセスを援助する効果的な面接技法〜』 講義 90分 NPO 法人キャリヤ倶楽部 理事石川 京子
8
1/15
1 .ネットワークの構築と個人情報保護について 講義 90分 前橋市こども課こども相談支援係 係長 竹渕 亨
9
2/10
1.薬物依存について
(麻薬、覚せい剤、向精神薬、アルコール等)
講義 90分 群馬県こころの健康センター相談援助係 横田 和義
10
2/26
1 .発達障害について 講義 90分 群馬県発達障害者支援センター発達援助係 主幹 稲毛 潔

3.成果

(1) 連携体制整備に関して

ア.中核機関における成果

イ.地方企画委員会における成果

(2)ユースアドバイザー養成に関して

図表 13  ユースアドバイザー養成講習会の満足度
(とても満足5、満足4、普通3、不満足2、とても不満足1)
分類 番号 アンケート項目 1-1 2-1 3-1 4-1 5-1 6-1 7-1 8-1 9-1 10-1 平均
総合満足度 1 1_総合満足度 4.12 4.15 4.23 4.83 - 4.72 4.59 4.46 4.58 4.76 4.49
研修テーマ・内容について 2 2_直面する課題、知りたい内容などニーズへの合致度 4.20 3.85 4.15 4.66 3.44 4.74 4.66 4.20 4.38 4.79 4.31
3 3_社会的トレンド、問題意識の高まりへの合致度 4.27 4.12 4.26 4.66 3.62 4.52 4.45 4.29 4.50 4.64 4.33
4 4_内容の専門性の程度 4.15 4.32 4.22 4.69 3.73 4.52 4.52 4.48 4.50 4.64 4.38
5 5_内容のわかりやすさ 4.31 4.00 4.33 4.81 3.25 4.61 4.59 4.52 4.69 4.84 4.40
6 6_内容の新しさ(※新たな知識の修得ができたか) 4.31 4.17 4.37 4.59 3.67 4.52 4.62 4.32 4.46 4.64 4.37
研修の実施方法 7 7_講師の知識の豊富さ、ノウハウ熟知の程度 4.65 3.88 4.56 4.94 3.92 4.68 4.72 4.56 4.62 4.76 4.53
8 8_講師の教え方のうまさ 4.58 3.96 4.37 4.91 3.16 4.68 4.62 4.36 4.65 4.80 4.41
9 9_教材のわかりやすさ、見やすさ 4.27 3.71 4.26 4.78 3.15 4.68 4.55 4.24 4.69 4.64 4.30
10 10_研修手法の適切さ 4.08 3.96 4.15 4.78 3.26 4.65 4.41 4.32 4.58 4.68 4.29
11 11_講義時間の適当さ 4.19 3.62 4.04 4.69 3.57 4.35 4.10 4.36 4.52 4.54 4.20

図表 14  ユースアドバイザー養成講習会受講前後の知識・スキルの変化
講習内容 チェック項目 受講後 受講前 受講後に伸びた割合
制度の内容及び業務の内容 1 ユースアドバイザーの役割や若者支援ネットワーク構想の経緯を理解している 4.04 3.04 1.00
2 対象者の早期発見による支援開始の意義を理解している 4.15 3.67 0.48
3 生活訓練、就労体験、職業体験の効果を理解している 3.89 3.35 0.54
4 個別のニーズに対応した包括的で継続的な支援の意義を理解している 4.15 3.48 0.67
5 海外での若者支援における関係機関の連携の状況やその意義を理解している 3.41 2.50 0.91
6 支援者の実態を理解している 3.67 2.96 0.70
7 研修・養成プログラムの定型化の重要性を理解している 4.07 3.30 0.78
8 海外(イギリス・オーストラリア・フランス)における若者自立支援の概要とそのしくみを理解している 3.19 2.26 0.93
9 社会的排除に対する海外の経験について理解し、若者自立支援の今後の課題を理解している 3.15 2.52 0.63
若者をめぐる状況と自立支援の現状 10 若者の人口・世帯構造の変化(少子化、晩婚・非婚化)について理解している 4.37 3.85 0.52
11 若者の自立支援の現状について理解している 4.07 3.44 0.63
学校から職業生活への移行、雇用・就労をめぐる状況 12 学校から職業生活への移行過程の現状について理解している 3.73 3.07 0.66
13 不登校、高校中退について、その特徴と対応の在り方について理解している 4.22 3.62 0.61
労働環境について(職業紹介も含む)、就労支援について 14 不就労・早期離職を含めた雇用・就労をめぐる全般的な現状について理解している 3.65 2.93 0.73
15 労働環境(職業紹介を含む)の仕組みを理解し、支援する際に活用できる 3.27 2.63 0.64
不登校、高校中退について、若者のひきこもりについて 16 不登校、高校中退について、その特徴と対応の在り方について理解している 4.33 3.74 0.59
17 若者のひきこもりについて、その特徴と対応の在り方について理解している 4.22 3.56 0.67
若者のメンタルヘルスについて(知的障害、発達障害、精神障害を含む) 18 知的障害、発達障害について、その特徴と対応の在り方について理解している 4.11 3.74 0.37
19 精神障害(社会不安障害を含む)について、その特徴と対応の在り方について理解している 3.96 3.37 0.59
若者の非行、犯罪について、少年司法の仕組について 20 非行、犯罪について、その特徴と対応の在り方について理解している 3.42 3.15 0.27
21 少年司法の仕組みを理解し、支援する際に活用できる 3.12 2.67 0.45
薬物依存(麻薬、覚せい剤、向精神薬、アルコール等)について 22 薬物乱用(麻薬、覚せい剤、向精神薬、アルコール等)について、その特徴を理解している 3.89 3.46 0.43
23 薬物乱用(麻薬、覚せい剤、向精神薬、アルコール等)について、対応の在り方について理解している 3.63 3.00 0.63
公的扶助、障害者福祉の仕組み 24 公的付与の仕組みを理解し、支援する際に活用できる 3.52 2.85 0.67
25 障害者福祉の仕組みを理解し、支援する際に活用できる 3.56 2.81 0.74
ネットワークの構築と個人情報保護について 26 ネットワークを構築する意味を理解している 4.04 3.56 0.48
27 個人情報の保護・管理に関する基礎的な知識を持っている 4.33 3.56 0.78
28 個人情報を関係機関内において共有するために必要な方策について理解し、実行できる 3.77 3.22 0.55
29 若者支援ネットワークにおける個人情報の共有の考え方について理解し、実行できる 3.85 3.41 0.44
30 生活保護ソーシャルワーカーの関係機関・関連専門職との連携、協働の意義について理解している 3.85 3.22 0.63
31 子どもの心の問題をめぐるネットワーク構築の必要性についてその意義を理解している 4.22 3.65 0.57
32 若者支援ネットワークに望まれる特性について、その意義を理解している 3.70 3.44 0.26
アセスメントと支援計画 33 アセスメント(対象者の現状・問題点等の査定)のための面接の方法を理解し、実行できる 3.93 3.63 0.30
34 アセスメント(対象者の現状・問題点等の査定)のための心理検査における留意点や主な心理検査について、理解している 3.85 3.41 0.44
35 アセスメント(対象者の現状・問題点等の査定)のまとめ方を理解し、実行できる 3.78 3.52 0.26
36 ニーズにあった支援計画の作成及び評価方法を理解した上で支援計画を作成できる 3.67 3.07 0.59
ケース検討会のあり方 37 ケース検討会、担当者レベルでの会合の進め方について理解している 3.69 3.43 0.26
「動機付け面接」など効果的な面接方法の実習 38 動機付け面接の意義を理解している 4.04 3.50 0.54
39 動機付け面接の基礎知識を理解し、支援する際に活用できる 3.73 3.35 0.38
SSTなどグループワーク実習 40 グループワーク(グループを用いた支援)の意義やその概要を理解している 4.15 3.59 0.56
41 若者の発達課題とそれに対応したグループワーク(グループを用いた支援)のもつ効果について理解している 4.07 3.59 0.48
42 グループワーク(グループを用いた支援)の方法、技法について理解し、実行できる 3.52 3.22 0.30
43 認知行動療法の内容・原則や活用場面などについて理解している 3.78 3.41 0.37
44 SST(ソーシャル・スキルズ・トレーニング)の内容・流れについて理解している 3.85 3.30 0.56
アウトリーチ(訪問支援)について 45 アウトリーチ(訪問支援)の目的や概要を理解している 3.96 4.00 (0.04)
46 アウトリーチ(訪問支援)におけるユースアドバイザーの役割を理解し、実行できる 3.54 3.70 (0.17)
47 相談室対応とは異なるアウトリーチの特殊性を理解している 3.81 3.70 0.10
48 アウトリーチ(訪問支援)の様々な形式や支援過程について理解し、実行できる 3.35 3.63 (0.28)

4.今後の課題

(1)連携体制整備に関して

ア.中核機関における課題

イ.地方企画委員会における課題

各関連機関での情報共有が進んでいるが、情報把握は会議又は関係機関からの随時の情報提供に依存しており、市内で生じている問題の全体像が把握できているとは言いがたい状況のため、卒業後にひきこもる若者や中途退学者の情報の把握を仕組み化することが課題となっている。

ウ.協議会設置に向けた課題

既存ネットワークは学校教育課程にある若者を対象とした機関が中心であるため、19歳以降の若者を支援している機関を巻き込み、役割・機能分担を図ることが大きな課題である。

(2) ユースアドバイザー養成に関して

受講者が身に付けた知識・スキルを現場で活用していく必要がある。また、各機関の担当者の異動を想定し、知識・スキルの伝達も課題となる。



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