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各地域における実施結果
第2章 各地域における実施結果
  2−7.三条市  

2−7.三条市

1.事業計画

(1)現状

ア.地域における若者の現状

イ.現在の支援の状況

(2)課題と目指す状態

ア.支援員に関する課題と目指す状態

<1>課題

<2>目指す状態

イ.連携に関する課題と目指す状態

<1>課題

<2>目指す状態

(3)実行計画

ア.今年度の実行計画のポイント

イ.地方企画委員会

ウ.ユースアドバイザー定例会議

エ.ユースアドバイザー養成講習会

2.実施事項

(1)参加主体

図表 38 三条市における参加主体一覧
教育 福祉 保健・医療 矯正・更生保護 雇用 その他
機関
・新潟青陵大学
・三条市内高等学校長会
・三条市中学校長会
・三条市青少年指導委員会
・三条市教育委員会
・三条市福祉保健部
・三条市医師会
・新潟県地域振興局健康福祉環境部
・三条市民生委員児童委員協議会
・三条地区保護司会
・新潟県中央児童所
・新潟少年鑑別所ー
・三条公共職業安定所
・三条市勤労青少年ホーム
・三条地域若者サポートステーション
・三条警察署
個人
・大学教授
-
-
-
-
-

(2) 地方企画委員会

三条市では、関連機関の相互理解、情報共有を図ると共に、連携において役割・機能分担を進める上での課題を検討した。

図表 39 三条市における地方企画委員会実施内容
日程
議題
議論結果・決定事項
1
10/20
1.子ども・若者総合サポートシステム概要説明
2. 地域における若者支援体制整備モデル事業の説明
・若者総合サポートシステムと内閣府モデル事業との関係性の確認
2
1/19
1.参加者自己紹介
2.三条市における若者育成の現状・課題
・参加者相互の理解促進
・三条市における課題の共有
3
3/19
1.内閣府モデル事業実施状況
2.子ども・若者総合サポートシステムの進捗状況
3.平成22年度内閣府モデル事業

(3) ユースアドバイザー定例会議

三条市では、全3回実施した。出席支援員の所属組織及び活動内容、対象となる若者の現状や問題点について共有し、対策を検討した。

図表 40 三条市におけるユースアドバイザー定例会議実施内容
日程
議題
議論結果・決定事項
1
11/25
1. メンバー自己紹介
・各参加者の所属組織の機能・現状についての情報共有

2 12/17
1. サポートステーションからの事業概要説明、ディスカッション
・サポートステーションの機能についての情報共有と、可能な協力体制の在り方についての情報交換
3 2/12
1. 不登校の現状について
・不登校児の現状についての情報共有、と対策検討

(4) ユースアドバイザー養成講習会

講義だけでなく演習も交えて計8回実施した。


図表 41 三条市ユースアドバイザー養成講習会実施事項
日程
講習内容
手法 時間
講師
1
10/29
○制度の概要及び業務の内容について
講義
120 分
内閣府
青少年育成担当参事官補佐
久保田崇
○若者をめぐる状況と自立支援の現状
2 10/29
○不登校、高校中退について。若者のひきこもりについて
講義
180 分 新潟大学 教授
七里佳代
○若者のメンタルヘルスについて(軽度発達障害を含む)
3 11/25
○学校からの支援への移行、雇用・就労をめぐる状況
講義
140 分 NPO法人 育て上げネット 
代表 工藤啓
○労働環境について 就職支援について
4 11/25
○若者の非行、犯罪について 少年司法の仕組について
講義
150 分 新潟少年鑑別所 所長
吉村雅世
○薬物依存について
○薬物依存について
5
12/17
○公的扶助、障害者福祉の仕組み
講義
45 分
三条市福祉保健部福祉課
佐藤密夫課長
○障害者福祉
講義
45 分 三条市福祉保健部福祉課
丸山純一主任
○ネットワーク構築と個人情報保護について
講義
60 分 三条市総務部政策推進課
清水学課長補佐
6 1/19
○発達心理学における青年期と人間関係論
講義
60 分 新潟青陵大学大学院 教授
碓井真史
○困難を抱える若者への支援計画とケース検討会のあり方について
講義
60 分
7 2/12
○動機付け面接など効果的な面接方法
演習
90 分
柿本心理開発教育研究所
所長 柿本勇
○グループワーク実習
演習
180 分
柿本心理開発教育研究所
所長 柿本勇
8 3/1
○アウトリーチについて
講義
90 分
東京聖栄大学 准教授
長須正明
○まとめ
講義
60 分 東京聖栄大学 准教授
長須正明

3.成果

(1) 連携体制整備に関して

ア.中核機関における成果

三条市地域内の社会資源の現状と今後の課題についての認識が促進され、今後の施策展開の方向性について検討するためのノウハウが蓄積された。

イ.地方企画委員会における成果

ウ.定例会議における成果

実務者レベルでの相互理解が進み、「顔の見える関係」構築の土台ができあがった。

(2)ユースアドバイザー養成に関して

図表 42  ユースアドバイザー養成講習会の満足度
(とても満足5、満足4、普通3、不満足2、とても不満足1)
分類 番号 アンケート項目 5-1 6-1 7-1 平均
総合満足度 1 1_総合満足度 3.47 4.19 4.57 4.08
研修テーマ・内容について 2 2_直面する課題、知りたい内容などニーズへの合致度 3.29 4.20 4.43 3.97
3 3_社会的トレンド、問題意識の高まりへの合致度 3.35 4.24 4.29 3.96
4 4_内容の専門性の程度 3.41 4.15 4.57 4.04
5 5_内容のわかりやすさ 3.19 4.38 4.43 4.00
6 6_内容の新しさ(※新たな知識の修得ができたか) 3.47 4.14 4.43 4.01
研修の実施方法 7 7_講師の知識の豊富さ、ノウハウ熟知の程度 3.59 4.38 4.71 4.23
8 8_講師の教え方のうまさ 3.18 4.48 4.57 4.07
9 9_教材のわかりやすさ、見やすさ 3.18 3.62 4.14 3.65
10 10_研修手法の適切さ 3.13 3.81 4.57 3.84
11 11_講義時間の適当さ 3.41 4.14 4.57 4.04

※第5回以降、アンケートを実施


図表 43  ユースアドバイザー養成講習会受講前後の知識・スキルの変化
講習内容 チェック項目 受講後 受講前 受講後に伸びた割合
制度の内容及び業務の内容 1 ユースアドバイザーの役割や若者支援ネットワーク構想の経緯を理解している 4.05 2.48 1.57
2 対象者の早期発見による支援開始の意義を理解している 4.14 3.24 0.90
3 生活訓練、就労体験、職業体験の効果を理解している 4.10 2.90 1.19
4 個別のニーズに対応した包括的で継続的な支援の意義を理解している 4.05 2.95 1.10
5 海外での若者支援における関係機関の連携の状況やその意義を理解している 3.19 2.19 1.00
6 支援者の実態を理解している 3.48 2.57 0.90
7 研修・養成プログラムの定型化の重要性を理解している 3.81 2.67 1.14
8 海外(イギリス・オーストラリア・フランス)における若者自立支援の概要とそのしくみを理解している 2.81 1.95 0.86
9 社会的排除に対する海外の経験について理解し、若者自立支援の今後の課題を理解している 3.10 2.05 1.05
若者をめぐる状況と自立支援の現状 10 若者の人口・世帯構造の変化(少子化、晩婚・非婚化)について理解している 3.95 3.38 0.57
11 若者の自立支援の現状について理解している 4.05 3.19 0.86
学校から職業生活への移行、雇用・就労をめぐる状況 12 学校から職業生活への移行過程の現状について理解している 3.86 2.86 1.00
13 不登校、高校中退について、その特徴と対応の在り方について理解している 3.95 3.14 0.81
労働環境について(職業紹介も含む)、就労支援について 14 不就労・早期離職を含めた雇用・就労をめぐる全般的な現状について理解している 3.71 2.81 0.90
15 労働環境(職業紹介を含む)の仕組みを理解し、支援する際に活用できる 3.33 2.67 0.67
不登校、高校中退について、若者のひきこもりについて 16 不登校、高校中退について、その特徴と対応の在り方について理解している 3.95 3.14 0.81
17 若者のひきこもりについて、その特徴と対応の在り方について理解している 4.00 3.05 0.95
若者のメンタルヘルスについて(知的障害、発達障害、精神障害を含む) 18 知的障害、発達障害について、その特徴と対応の在り方について理解している 3.85 3.38 0.47
19 精神障害(社会不安障害を含む)について、その特徴と対応の在り方について理解している 3.80 3.14 0.66
若者の非行、犯罪について、少年司法の仕組について 20 非行、犯罪について、その特徴と対応の在り方について理解している 3.60 2.90 0.70
21 少年司法の仕組みを理解し、支援する際に活用できる 3.55 2.57 0.98
薬物依存(麻薬、覚せい剤、向精神薬、アルコール等)について 22 薬物乱用(麻薬、覚せい剤、向精神薬、アルコール等)について、その特徴を理解している 3.62 3.14 0.48
23 薬物乱用(麻薬、覚せい剤、向精神薬、アルコール等)について、対応の在り方について理解している 3.33 2.90 0.43
公的扶助、障害者福祉の仕組み 24 公的付与の仕組みを理解し、支援する際に活用できる 3.60 2.76 0.84
25 障害者福祉の仕組みを理解し、支援する際に活用できる 3.50 2.86 0.64
ネットワークの構築と個人情報保護について 26 ネットワークを構築する意味を理解している 3.75 3.05 0.70
27 個人情報の保護・管理に関する基礎的な知識を持っている 3.65 3.19 0.46
28 個人情報を関係機関内において共有するために必要な方策について理解し、実行できる 3.55 3.00 0.55
29 若者支援ネットワークにおける個人情報の共有の考え方について理解し、実行できる 3.50 3.00 0.50
30 生活保護ソーシャルワーカーの関係機関・関連専門職との連携、協働の意義について理解している 3.50 2.86 0.64
31 子どもの心の問題をめぐるネットワーク構築の必要性についてその意義を理解している 3.65 3.29 0.36
32 若者支援ネットワークに望まれる特性について、その意義を理解している 3.65 3.05 0.60
アセスメントと支援計画 33 アセスメント(対象者の現状・問題点等の査定)のための面接の方法を理解し、実行できる 3.15 2.65 0.50
34 アセスメント(対象者の現状・問題点等の査定)のための心理検査における留意点や主な心理検査について、理解している 3.10 2.55 0.55
35 アセスメント(対象者の現状・問題点等の査定)のまとめ方を理解し、実行できる 3.05 2.55 0.50
36 ニーズにあった支援計画の作成及び評価方法を理解した上で支援計画を作成できる 3.05 2.40 0.65
ケース検討会のあり方 37 ケース検討会、担当者レベルでの会合の進め方について理解している 3.17 2.68 0.48
「動機付け面接」など効果的な面接方法の実習 38 動機付け面接の意義を理解している 3.58 3.00 0.58
39 動機付け面接の基礎知識を理解し、支援する際に活用できる 3.50 2.89 0.61
SSTなどグループワーク実習 40 グループワーク(グループを用いた支援)の意義やその概要を理解している 3.65 3.10 0.55
41 若者の発達課題とそれに対応したグループワーク(グループを用いた支援)のもつ効果について理解している 3.50 2.95 0.55
42 グループワーク(グループを用いた支援)の方法、技法について理解し、実行できる 3.35 2.75 0.60
43 認知行動療法の内容・原則や活用場面などについて理解している 3.42 2.84 0.58
44 SST(ソーシャル・スキルズ・トレーニング)の内容・流れについて理解している 3.45 2.75 0.70
アウトリーチ(訪問支援)について 45 アウトリーチ(訪問支援)の目的や概要を理解している 3.86 2.86 1.00
46 アウトリーチ(訪問支援)におけるユースアドバイザーの役割を理解し、実行できる 3.77 2.59 1.18
47 相談室対応とは異なるアウトリーチの特殊性を理解している 3.68 2.68 1.00
48 アウトリーチ(訪問支援)の様々な形式や支援過程について理解し、実行できる 3.45 2.64 0.82

4.今後の課題

(1)連携体制整備に関して

ア.中核機関における課題

イ.地方企画委員会における課題

各組織の責任者クラスの相互理解は進んだが、実際にどのような連携をしていくのか、組織の方向性にどの程度影響力を及ぼすのかといった具体的な行動については未知数である。

ウ.定例会議における課題

参加者の自己紹介、および所属機関の機能についての説明に終始している。実務者による進行管理等を行う体制の構築が今後の課題であると考えられる。

エ.協議会設置に向けた課題

三条市子ども・若者総合サポートシステムとして協議会を含む支援体制の枠組みは構築されているので、来年度以降はその枠組みに沿って、実際に業務を推進していけるかどうかの検証が必要になってくると考えられる。

(2) ユースアドバイザー養成に関して

カリキュラム自体は座学とワークショップから構成され、理論と実践のバランスのとれた内容となっている。しかし、参加機関によっては出席率が芳しくなかったり、出席者が回によって異なるなど、講座の内容について十分な理解ができたとはいいにくいところも見受けられた。したがって、来年度以降の課題としては、参加率を上げてもらったり、同一の参加者に講座を受けてもらえるようなスケジュールの調整や周知の工夫が必要であると考えられる。



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