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各地域における実施結果
第2章 各地域における実施結果
  2−8.上田市  

2−8.上田市

1.事業計画

(1)現状

ア.地域における若者の現状

イ.現在の支援の状況

(2)課題と目指す状態

ア.支援員に関する課題と目指す状態

<1>課題

<2>目指す状態

イ.連携に関する課題と目指す状態

<1>課題

<2>目指す状態

(3)実行計画

ア.実行計画のポイント

地方企画委員会を上田市における本事業運営のための中核と位置づけ、ユースアドバイサー定例会議はネットワーク構成団体により開催する。

イ.地方企画委員会

上田市における本事業運営のための中核委員会である。年間3回程度実施する。メンバーは定例会議メンバーと同一である。

ウ.ユースアドバイザー定例会議

エ.ユースアドバイザー養成講習会

ユースアドバイザー養成講習会日程表


2.実施事項

(1)参加主体

上田市商工観光部雇用促進室が中核機関となり、若者サポートステーションシナノが協力し、既に設置されているサポステネットワーク会議の参加機関を中心に参加した。

図表 44 上田市における参加主体一覧
教育 福祉 保健・医療 矯正・更生保護 雇用 その他
機関
・上田市生涯学習課高校
・NPO法人侍学園スクオーラ・今人
・長野県生活文化課
・上田市健康推進課
・長野県上田保健福祉事務所
・上田市商工観光部雇用促進室
・長野県労働雇用課
・長野県上小地方事務所商工観光課
・長野県東信労政事務所
・長野県若年者就業サポートセンター(ジョブカフェ信州)
・上田公共職業安定所
・若者サポートステーションシナノ
-
個人
・高校就職相談員
-
-
-
-
-

(2) 地方企画委員会

地方企画委員会は定例会議、講習会の日程と合わせて開催した。

図表 45 上田市における地方企画委員会実施内容
日程
議題
議論結果・決定事項
1
9/24
1.若者支援モデル事業について
2.上田市の事業計画について
・事業計画を確認
2
12/7
1.講習会、定例会議の状況
2.若者支援の課題
3.今後の若者支援のあり方
・若者支援の課題の共有化
3
3/8
(定例会議と合同)
1.モデル事業の成果と課題
2.今後の若者支援のあり方
・モデル事業の成果の確認
・今後の若者支援の方向性の議論

(3) ユースアドバイザー定例会議

ユースアドバイザー定例会議はケース検討も含め7回実施し、若者支援の在り方を検討した。

図表 46 上田市におけるユースアドバイザー定例会議実施内容
日程
議題
議論結果・決定事項
1
9/24
・若者支援体制整備モデル事業について
・モデル事業の理解

2 10/29
・ケース検討「男性 45 歳 ひきこもり」(健康推進課)
・解決方策の議論
3 11/17
・ケース検討「男性 30 歳 無業」(若者サポートステーションシナノ)
・解決方策の議論
4 12/7
・高卒進路未決定者の支援について
・現状認識、対応策の議論
5 1/18
・高卒進路未決定者の支援について
・現状認識、対応策の議論
6 2/15
・子ども若者育成支援法について
・法を受けて今後の若者支援のあり方について議論
7 3/8
1.モデル事業の成果と課題
2.今後の若者支援のあり方
・モデル事業の成果の確認
・今後の若者支援の方向性の議論

(4) ユースアドバイザー養成講習会

全国で活躍する若者支援の専門家、地域における現場の実践者などをお招きし、7回の講習会を実施した。

図表 47 上田市ユースアドバイザー養成講習会実施事項
日程
講習内容
手法 時間
講師
1
9/24
「若者の自立支援の現状」
「ニート・ひきこもりの現状とその取り組み」
講義
NPO法人 育て上げネット理事長
工藤 啓
2 10/29
「相談における基本的態度と心得等」
講義
東京聖栄大学 准教授 
長須 正明
3
11/17
「若者の非行、犯罪について」
「少年司法の仕組みについて」
「薬物依存について」
講義
長野県警察本部生活安全部長
長谷川 康彦
4
12/7
「発達障害、精神障害について」
講義
精神科医 木村 宜子
5
1/18
「メンタルヘルスについて」
「ワークショップ」
講義
長野県精神保健福祉センター
大沼 泰枝
6
2/15
「若者へのキャリア支援のあり方」
「実践的なキャリアカウンセリングの仕方」
講義
株式会社シェアするココロ
石井 正宏
7
3/8
「アウトリーチについて」
講義
NPO法人スチューデント・サポートフェイス
理事長 谷口 仁史

3.成果

(1) 連携体制整備に関して

ア.中核機関における成果

イ.地方企画委員会における成果

ウ.定例会議における成果

(2)ユースアドバイザー養成に関して

図表 48  ユースアドバイザー養成講習会の満足度
(とても満足5、満足4、普通3、不満足2、とても不満足1)
分類 番号 アンケート項目 1-1 2-1 3-1 4-1 5-1 6-1 7-1 平均
総合満足度 1 1_総合満足度 4.22 4.63 4.10 4.21 4.35 4.56 4.78 4.41
研修テーマ・内容について 2 2_直面する課題、知りたい内容などニーズへの合致度 3.74 4.19 3.81 4.11 4.39 4.19 4.67 4.15
3 3_社会的トレンド、問題意識の高まりへの合致度 4.26 4.25 4.10 4.05 4.43 4.69 4.72 4.36
4 4_内容の専門性の程度 4.21 4.31 4.10 4.37 4.43 4.44 4.76 4.37
5 5_内容のわかりやすさ 4.32 4.44 4.19 4.05 4.35 4.63 4.83 4.40
6 6_内容の新しさ(※新たな知識の修得ができたか) 4.26 4.31 4.05 3.94 4.22 4.69 4.72 4.31
研修の実施方法 7 7_講師の知識の豊富さ、ノウハウ熟知の程度 4.47 4.81 4.24 4.42 4.52 4.75 4.89 4.59
8 8_講師の教え方のうまさ 4.32 4.69 4.14 4.00 4.39 4.63 4.72 4.41
9 9_教材のわかりやすさ、見やすさ 3.94 4.38 4.00 4.05 4.45 4.60 4.39 4.26
10 10_研修手法の適切さ 4.00 4.56 4.05 3.89 4.23 4.50 4.61 4.26
11 11_講義時間の適当さ 4.11 4.53 4.14 3.89 4.09 4.44 4.56 4.25

図表 49  ユースアドバイザー養成講習会受講前後の知識・スキルの変化
講習内容 チェック項目 受講後 受講前 受講後に伸びた割合
制度の内容及び業務の内容 1 ユースアドバイザーの役割や若者支援ネットワーク構想の経緯を理解している 3.81 3.11 0.71
2 対象者の早期発見による支援開始の意義を理解している 4.31 3.53 0.79
3 生活訓練、就労体験、職業体験の効果を理解している 4.19 3.37 0.82
4 個別のニーズに対応した包括的で継続的な支援の意義を理解している 4.25 3.79 0.46
5 海外での若者支援における関係機関の連携の状況やその意義を理解している 2.94 2.37 0.57
6 支援者の実態を理解している 4.06 3.42 0.64
7 研修・養成プログラムの定型化の重要性を理解している 3.88 3.63 0.24
8 海外(イギリス・オーストラリア・フランス)における若者自立支援の概要とそのしくみを理解している 2.75 1.95 0.80
9 社会的排除に対する海外の経験について理解し、若者自立支援の今後の課題を理解している 3.13 2.05 1.07
若者をめぐる状況と自立支援の現状 10 若者の人口・世帯構造の変化(少子化、晩婚・非婚化)について理解している 4.06 3.53 0.54
11 若者の自立支援の現状について理解している 3.94 3.42 0.52
学校から職業生活への移行、雇用・就労をめぐる状況 12 学校から職業生活への移行過程の現状について理解している 3.81 3.26 0.55
13 不登校、高校中退について、その特徴と対応の在り方について理解している 3.63 3.21 0.41
労働環境について(職業紹介も含む)、就労支援について 14 不就労・早期離職を含めた雇用・就労をめぐる全般的な現状について理解している 3.75 3.11 0.64
15 労働環境(職業紹介を含む)の仕組みを理解し、支援する際に活用できる 3.63 3.00 0.63
不登校、高校中退について、若者のひきこもりについて 16 不登校、高校中退について、その特徴と対応の在り方について理解している 3.56 3.37 0.19
17 若者のひきこもりについて、その特徴と対応の在り方について理解している 3.81 3.53 0.29
若者のメンタルヘルスについて(知的障害、発達障害、精神障害を含む) 18 知的障害、発達障害について、その特徴と対応の在り方について理解している 3.88 3.00 0.88
19 精神障害(社会不安障害を含む)について、その特徴と対応の在り方について理解している 3.88 3.11 0.77
若者の非行、犯罪について、少年司法の仕組について 20 非行、犯罪について、その特徴と対応の在り方について理解している 3.19 2.74 0.45
21 少年司法の仕組みを理解し、支援する際に活用できる 3.00 2.47 0.53
薬物依存(麻薬、覚せい剤、向精神薬、アルコール等)について 22 薬物乱用(麻薬、覚せい剤、向精神薬、アルコール等)について、その特徴を理解している 3.56 3.00 0.56
23 薬物乱用(麻薬、覚せい剤、向精神薬、アルコール等)について、対応の在り方について理解している 3.06 2.68 0.38
公的扶助、障害者福祉の仕組み 24 公的付与の仕組みを理解し、支援する際に活用できる 3.13 2.89 0.23
25 障害者福祉の仕組みを理解し、支援する際に活用できる 3.00 2.84 0.16
ネットワークの構築と個人情報保護について 26 ネットワークを構築する意味を理解している 3.60 3.53 0.07
27 個人情報の保護・管理に関する基礎的な知識を持っている 3.50 3.58 (0.08)
28 個人情報を関係機関内において共有するために必要な方策について理解し、実行できる 3.25 3.11 0.14
29 若者支援ネットワークにおける個人情報の共有の考え方について理解し、実行できる 3.31 3.21 0.10
30 生活保護ソーシャルワーカーの関係機関・関連専門職との連携、協働の意義について理解している 3.00 3.05 (0.05)
31 子どもの心の問題をめぐるネットワーク構築の必要性についてその意義を理解している 3.44 3.32 0.12
32 若者支援ネットワークに望まれる特性について、その意義を理解している 3.19 3.05 0.13
アセスメントと支援計画 33 アセスメント(対象者の現状・問題点等の査定)のための面接の方法を理解し、実行できる 2.87 2.68 0.18
34 アセスメント(対象者の現状・問題点等の査定)のための心理検査における留意点や主な心理検査について、理解している 2.67 2.58 0.09
35 アセスメント(対象者の現状・問題点等の査定)のまとめ方を理解し、実行できる 2.80 2.68 0.12
36 ニーズにあった支援計画の作成及び評価方法を理解した上で支援計画を作成できる 2.73 2.74 (0.00)
ケース検討会のあり方 37 ケース検討会、担当者レベルでの会合の進め方について理解している 3.00 2.95 0.05
「動機付け面接」など効果的な面接方法の実習 38 動機付け面接の意義を理解している 2.75 2.95 (0.20)
39 動機付け面接の基礎知識を理解し、支援する際に活用できる 2.75 2.79 (0.04)
SSTなどグループワーク実習 40 グループワーク(グループを用いた支援)の意義やその概要を理解している 3.19 3.05 0.13
41 若者の発達課題とそれに対応したグループワーク(グループを用いた支援)のもつ効果について理解している 2.94 2.84 0.10
42 グループワーク(グループを用いた支援)の方法、技法について理解し、実行できる 2.94 2.84 0.10
43 認知行動療法の内容・原則や活用場面などについて理解している 3.13 2.95 0.18
44 SST(ソーシャル・スキルズ・トレーニング)の内容・流れについて理解している 3.00 2.68 0.32
アウトリーチ(訪問支援)について 45 アウトリーチ(訪問支援)の目的や概要を理解している 4.00 3.16 0.84
46 アウトリーチ(訪問支援)におけるユースアドバイザーの役割を理解し、実行できる 3.50 2.68 0.82
47 相談室対応とは異なるアウトリーチの特殊性を理解している 4.06 2.89 1.17
48 アウトリーチ(訪問支援)の様々な形式や支援過程について理解し、実行できる 3.38 2.74 0.64

4.今後の課題

(1)連携体制整備に関して

ア.中核機関における課題

現在めざしている「若者の職業的自立支援」型の連携体制であれば、引き続き雇用対策室で対応することが適切である。しかし、子ども・若者育成支援推進法に位置づけられた協議会を設置するのであれば、中核機関を福祉部局に変えることが必要であり、今後の検討課題である。

イ.地方企画委員会における課題

現場レベルでの定例会議が充実していれば特に地方企画委員会は必要ないが、福祉、医療、矯正・更生保護など他部門との連携を強める場合には必要性が検討される。

ウ.定例会議における課題

高校の就職担当教員や就職相談員、医療関係者などを加え、ケース検討を中心にした実務的な定例会議の定期的開催が望まれる。

エ.協議会設置に向けた課題

若者支援を市全体の課題として認識しないと、幅広い層を対象にする協議会の設置は困難と思われる。現状では、本市の場合、若者の就職支援、ニート、フリーターの支援が重点であり、まずはその連携を強化することが重要であり、徐々に連携機関を広げることが望まれる。

(2) ユースアドバイザー養成に関して

お互いの連携を日常的に行うことで、相談員のスキルアップを図ることが望まれる。



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