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コラム6 児童ポルノの排除に向けて(内閣府)~「児童ポルノは絶対に許されない!」~

内閣府

児童ポルノは,児童の性的搾取・性的虐待の記録であり,児童の権利を踏みにじる断じて許し難いものです。児童ポルノ画像がいったんインターネット上に流出すれば,その回収は事実上不可能であり,被害児童の苦しみは将来にわたって続くことになります。

平成23年中の児童ポルノ事件の送致件数・人員は,1455件(前年比8.4%増),1016人(同9.7%増)であり,いずれも過去最多です。

内閣府では,平成22年7月に策定された「児童ポルノ排除総合対策」を受けて,児童ポルノの排除に向けた国民運動を官民一体となって推進しています。

1 協議会の開催

平成23年11月,関係府省庁,教育関係団体,医療関係団体,事業者団体,NPO等で構成する児童ポルノ排除対策推進協議会を開催し,<1>児童ポルノ排除に関する国民意識の高揚,<2>被害防止対策の推進,<3>インターネット上の児童ポルノ画像等の流通・閲覧防止対策の推進,<4>被害児童の早期発見及び支援活動の推進という4つの基本方針を決定しました。

2 シンポジウムの開催 

上記1の協議会終了後,児童ポルノ排除対策公開シンポジウムを開催し,警察庁生活安全局少年課児童ポルノ対策官の基調講演をはじめ,異なる立場で児童ポルノ問題に向き合う識者によるパネルディスカッションを行いました。

児童ポルノ対策官の「児童ポルノの現状と警察における取組」と題する基調講演の中では,「児童ポルノ対策としては,取締りはもちろんであるが,それだけではなく,インターネット上の流通防止対策,被害児童の支援,被害に遭わないための対策も非常に重要となる。」との指摘がありました。

また,パネルディスカッションでは,「児童ポルノは絶対に許されない!~ブロッキングとネットリテラシー~」をテーマに,NPO法人ポラリスプロジェクトジャパン藤原氏のコーディネートにより,独立行政法人国立精神・神経医療研究センター安藤氏,一般社団法人インターネットコンテンツセーフティ協会桑子氏,ネット教育アナリスト尾花氏,京都大学准教授曽我部氏,警察庁杉内氏による熱い討議が繰り広げられました。その中で,平成23年4月から開始された児童ポルノ画像の閲覧防止措置(ブロッキング)や青少年のインターネットを正しく活用する能力(ネットリテラシー)の向上についての意見が交わされ,「ブロッキングの実施にあたっては,表現の自由,通信の秘密に配慮しつつ,今後,関係事業者,プロバイダ等の拡大に努め,インターネット上のブロッキングカバー率を高めることが重要である。」,「インターネット上における児童ポルノ画像の流通防止は,被害の拡大を防ぐとともに,被害の未然防止,加害者を多く生まないためにも大事なことである。」,「被害児童,新たな加害者を作り出さないためにも,わかりやすいネットリテラシー教育,学習機会の提供が急務である。」などの指摘がなされ,社会全体が児童ポルノの根絶に向けた努力を惜しんではならないことを改めて認識させられました。

3 政府広報の実施

平成23年度の政府重要広報テーマとして,平成23年11月,女性誌4誌に「その写メは,ずっとネットに残っても大丈夫な写メですか。」と題する広告を掲載し,若い女性を対象に児童ポルノ被害に遭わないようにするため,インターネットの適切な利用を呼びかけました。

 
 

 

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