第1部 子どもや若者の状況
第4章 社会的自立
第4節 国際交流
1 海外留学,帰国子女
海外への留学生は減少が続く。
海外の大学などに在籍する日本人の数は,平成16(2004)年をピークに減少が続き,平成22(2010)年は58,060人となっている。主な留学先は,アメリカ合衆国が36.7%,中国が28.9%となっている。この10年間でアジア大洋州諸国の占めるシェアが相対的に大きくなってきており,留学先が多様化している。(第1-4-22図)
海外勤務者などの子どもで1年を超える期間海外に在留した後に帰国した者も減少傾向にあり,平成23(2011)年度は小学校が5,824人,中学校が2,370人,高校が1,796人となっている。(第1-4-23図)
2 外国人留学生,外国人児童生徒数
外国人留学生数は伸び悩み。
海外から日本へ受け入れている外国人留学生の数は増加傾向にあったが,この数年は頭打ちとなっており,平成24(2012)年は137,756人となっている。アジア地域からの受入れが全体の9割で,中でも中国が全体の6割強,韓国が1割強を占めている。(第1-4-24図)
公立の小学校・中学校・高校などに在籍する日本語指導が必要な外国人の子どもは平成15(2003)年から増加していたが,平成20(2008)年度を境に減少に転じ,平成24年度は27,013人となっている。学校種別にみると,小学校に17,154人,中学校に7,558人,高校に2,137人が在籍している。母語別にみると,全体としてはポルトガル語,中国語,フィリピノ語が多い。ポルトガル語は小学校では最も多いが,中学校,高校となるにつれその割合が低下し,中国語の占める割合が上昇する。(第1-4-25図)