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第2部 子ども・若者育成支援施策の実施状況

第5章 今後の施策の推進体制等

第4節 施策の推進等

1 関係施策の実施状況の点検・評価(内閣府)

子ども・若者育成支援に関する施策を推進するとともに,実施状況について点検・評価を行うため,子ども・若者育成支援推進本部の下で子ども・若者育成支援推進点検・評価会議(以下点検・評価会議という。)が開催されている194。点検・評価会議には,施策の実施状況を点検・評価するための第1部会と,子どもや若者の政策決定過程への参加の必要性や意義を整理するための第2部会が設けられ,それぞれ審議が進められている。平成24(2012)年度には,第1部会では,重点テーマとして「ニート,ひきこもり,不登校の子ども・若者への支援等」が取り上げられ,若者に対する意識調査を実施するとともに,内閣府,文部科学省,厚生労働省からのヒアリングを行い,報告が取りまとめられた。第2部会では,有識者や地方公共団体からヒアリングが行われ,報告が取りまとめられた。

2 子ども・若者の意見聴取等(内閣府)

第2部第2章第2節1(2)「子ども・若者の意見表明機会の確保」を参照)

COLUMN NO.12
Facebookを活用した若者からの試行的意見聴取

内閣府の子ども・若者育成支援推進点検・評価会議第2部会では,子どもや若者の政策決定過程への参加の方法の1つとして,SNSをはじめとする新しいメディアに着目した。内閣府は,第2部会の議論に供するため,Facebookを活用した意見聴取を試行した。

この試行は,平成24年度のユース特命報告員(第2部第2章第2節1(2)「子ども・若者の意見表明機会の確保」を参照。)のうち希望する者が参加し,「子ども・若者の社会参加の促進~社会への参画・就労をサポートするために何をなすべきか~」をテーマに,平成24年9月半ばから2週間行った。

実施後に行ったアンケートでは,本事業に対する肯定的な意見や否定的な意見も含め,今後SNSを活用した取組を設計する際の参考となる意見が数多く出された。主な意見は次のとおりである。

  • リアルタイムで様々な人の意見を見たり,必要に応じ資料やデータの提供を求めることができ,それを意見の参考にすることができた
  • 空いた時間に関心のある部分について気軽に意見表明ができた
  • 双方向性が強く,短期間に活発な意見交換ができた
  • リアルタイムで議論が進むためタイムリーに参加できないと意見を表明しづらくなってしまう
  • 他の参加者を意識するためにかえって意見を表明しづらい
  • 積極的に意見を言う人の意見がどうしても強くなってしまい,少数派の意見が出にくくなる

今回の試行においてコメントを投稿した若者すべてが,今後もFacebookを活用した意見聴取に参加したいと回答している。容易に気軽に利用できるSNSが若者にとって大変身近なものになっている今日,若者から意見を聴取する一つの方法としてSNSを活用することは,若者の意見表明機会を少しでも多く確保するという点で有効な手段であると考えられる。

コラム12 今後もFacebookを活用した意見聴取に参加したいか

194 https://www8.cao.go.jp/youth/suisin/hyouka/index.html
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