第1部 子供・若者の状況

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第4章 社会的自立

第4節 国際交流

1 海外留学,帰国子女

海外への留学生は減少が続いてきたが,下げ止まった。

海外の大学などに在籍する日本人の数は,平成16(2004)年をピークに減少が続いてきたが,平成24(2012)年には下げ止まり,60,138人となっている。主な留学先は,アメリカ合衆国が32.5%,中国が35.1%となっている。この10年あまりでアジア大洋州諸国の占めるシェアが相対的に大きくなってきており,留学先が多様化している。(第1-4-22図)

海外勤務者などの子供で1年を超える期間海外に在留した後に帰国した者は,近年は,おおむね横ばいで推移しており,平成25(2013)年度は小学校が6,604人,中学校が2,462人,高校が2,080人となっている。(第1-4-23図)

2 外国人留学生,外国人児童生徒数

外国人留学生数は増加傾向。

海外から日本へ受け入れている外国人留学生の数は増加傾向にあり,平成26(2014)年は184,155人となっている。アジア地域からの受入れが全体の約9割で,中でも中国が全体の5割強,ベトナムが1割強を占めている。(第1-4-24図)

公立の小学校・中学校・高校などに在籍する日本語指導が必要な外国人の子供は,平成15(2003)年から増加していたが,平成20(2008)年度を境に減少に転じ,平成24(2012)年度は27,013人となっている。学校種別にみると,小学校に17,154人,中学校に7,558人,高校に2,137人が在籍している。母語別にみると,全体としてはポルトガル語,中国語,フィリピノ語が多い。ポルトガル語は小学校では最も多いが,中学校,高校となるにつれその割合が低下し,中国語の占める割合が上昇する。(第1-4-25図)

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