第6章 創造的な未来を切り拓く子供・若者の応援(第2節)

[目次]  [戻る]  [次へ]

第2節 イノベーションの担い手となる科学技術人材等の育成

1 理数教育の推進(文部科学省)

文部科学省では,イノベーションの担い手となる科学技術人材を育成するために,児童・生徒の科学技術,理科,数学・算数への関心・素養を高め,理数好きの子供たちの裾野を拡大するとともに,優れた素質を持つ子供を発掘し,その才能を伸ばすための取組として,先進的な理数系教育を実施する高等学校等を「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」として指定している。指定を受けた各学校は,課題研究の推進や理数科目に重点を置いたカリキュラムの実施等を通じて,国際的な活躍を目指す科学技術人材の育成等を実施している。

また,平成26(2014)年度からは,意欲や能力のある高校生を対象とし,国際的な科学技術人材育成プログラムの開発・実施を行う大学を「グローバルサイエンスキャンパス」として指定し,支援している。

加えて,全国の高校生等が学校対抗・チーム制で理科・数学等における筆記・実技の総合力を競う場として,平成28(2016)年3月18日から21日にかけて,「第5回科学の甲子園」が茨城県において開催され,愛知県代表チームが優勝した。また,平成27(2015)年12月4日から6日にかけて,中学生を対象に東京都江東区で開催された「第3回科学の甲子園ジュニア」では富山県代表チームが優勝した。

このほか,数学・化学・生物学・物理・情報・地学・地理等の国際科学技術コンテストの国内大会の開催や,国際大会への日本代表選手の派遣,国際大会の日本開催に対する支援を行っている。

文部科学省では引き続き,先進的な理数系教育を実施するスーパーサイエンスハイスクールや各学校段階における力試し・切磋琢磨の場を設けるなどの取組を推進していくこととしている。

第6-8表 国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)
  平成7年(1995年) 平成11年(1999年) 平成15年(2003年) 平成19年(2007年) 平成23年(2011年)
小学校
4年生
算数 567点 3位/26か国 (実施せず) 565点 3位/25か国 568点 4位/36か国 585点 5位/50か国
理科 553点 2位/26か国 (実施せず) 543点 3位/25か国 548点 4位/36か国 559点 4位/50か国
中学校
2年生
数学 581点 3位/41か国 579点 5位/38か国 570点 5位/46か国 570点 5位/49か国 570点 5位/42か国
理科 554点 3位/41か国 550点 4位/38か国 552点 6位/46か国 554点 3位/49か国 558点 4位/42か国
(出典)国際教育到達度評価学会(IEA)「国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)」
(注)小・中学生の算数・数学,理科の到達度を国際的な尺度によって測定し,学習環境などとの関係を明らかにするための調査。小学校は50か国・地域(約26万人),中学校は42か国・地域(約24万人)が参加。

2 起業家の育成(文部科学省)

文部科学省では,大学等の研究成果を活用して新事業を創出する人材を育成するため,「グローバルアントレプレナー育成促進事業(EDGEプログラム(Enhancing Development of Global Entrepreneur Program))」を実施し,ベンチャーキャピタルやメーカー等の民間企業や海外機関と連携しつつ,若手研究者や大学院生を対象としてアントレプレナーシップ,起業ノウハウ,アイデア創出法等を習得する,世界でも先進的な人材育成を行っている。

3 起業支援(経済産業省)

経済産業省は,女性,若者/シニア起業家支援資金制度により,新規開業しておおむね7年以内の若者に対して,株式会社日本政策金融公庫による低利融資を実施している。

[目次]  [戻る]  [次へ]