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第2部 調査の結果(第1章 第1節)

第1章 青少年調査の結果

第1節 携帯電話の利用状況


(1)携帯電話の所有状況

回答した全ての青少年に対して、携帯電話(PHSを含む。以下同じ)の所有状況について聞いたところ、「自分専用の携帯電話」が47.4%、「家族と一緒に使っている携帯電話」が2.8%、「持っていない」が49.8%となり、「自分専用の携帯電話」と「家族と一緒に使っている携帯電話」を合わせた『携帯電話を持っている』(50.2%)と「持っていない」はほぼ半数ずつとなっている。学校種別にみると、学校種が上がるほど「自分専用の携帯電話」の所有は多くなっており、小学生では約2割(18.3%)に過ぎないが、中学生では約4割(43.1%)に増加し、高校生になると95.4%が自分の携帯電話を所有している。また、『携帯電話を持っている』でも同様の傾向である(小学生21.8%、中学生46.8%、高校生96.0%)。性・学校種別にみると、高校生(男子94.9%、女子95.8%)では男女の差はみられないが、小学生(男子14.4%、女子22.1%)と中学生(男子35.6%、女子50.8%)では男子より女子の方が自分専用の携帯電話を持っている人が多い。特に中学生では女子が男子より約15ポイント上回り差が大きい。(図表II-1-1-1 ※GIF形式)
(参考)第5回情報化社会と青少年に関する意識調査〔平成19年調査〕 ※GIF形式)


(2)携帯電話を持った感想

「自分専用の携帯電話」又は「家族と一緒に使っている携帯電話」を持っていると回答した青少年(687人)に対して、携帯電話への意識や利用状況について聞いた。まず、携帯電話を持ってどのように感じているか聞いたところ、「良かった」が71.5%、「どちらかというと良かった」が22.3%で、「良かった」と「どちらかというと良かった」を合わせた『良かった(計)』は9割以上(93.7%)を占めている。一方、「どちらかというと悪かった」は0.3%、「悪かった」と回答した人はいなかった。また、「どちらともいえない」は5.8%である。


学校種別にみると、「良かった」は小学生(66.7%)と中学生(66.5%)では差がみられないが、高校生では約10ポイント増加し、76.8%が「良かった」と回答している。『良かった(計)』でみると、学校種が上がるほどやや増加し、小学生では90.7%であるが高校生では95.2%に達する。

性・学校種別にみると、小学生、中学生、高校生のいずれも「良かった」は男子より女子で多く、高校生の女子では約8割(78.8%)が「良かった」と回答している。また、『良かった(計)』でみると、中学生と高校生の女子がいずれも97.3%で最も多くなっている。(図表II-1-1-2 ※GIF形式)


(3)使い始めた時期

次に、携帯電話を使い始めた時期を聞いたところ、「小学校」が38.1%、「中学校」が45.6%、「高等学校・高等専門学校」が15.7%となっている。携帯電話を使っている青少年の8割以上が中学校までに使い始めていることがわかる。


学校種別にみると、現在持っている中学生では、「小学校」から使い始めた人と「中学校」から使い始めた人はほぼ半々である。 高校生では「小学校」から使い始めた人が約1割(9.6%)、「中学校」から使い始めた人が約6割(57.5%)を占める。

性・学校種別にみると、中学生では、男子は「中学校」から使い始めた人が過半数(53.1%)を占めるが、女子では「小学校」から使い始めた人が過半数(53.1%)を占めている。(図表II-1-1-3 ※GIF形式)

使い始めた学年をみると、「中学校1年生」が25.5%で最も多く、次いで「高等学校・高等専門学校1年生」(15.0%)、「中学校2年生」(10.5%)、「小学校4年生」と「小学校6年生」(同率9.6%)、「中学校3年生」(9.5%)などの順となっている。

学校種別にみると、小学生は「小学校4年生」が約3割(29.6%)で最も多く、次いで「小学校3年生」(22.2%)の順となっている。中学生では、「中学校1年生」が約4割(39.2%)で最も多く、次いで「小学校6年生」(20.0%)の順である。 高校生では、「高等学校・高等専門学校1年生」が3割(31.0%)で最も多く、次いで「中学校1年生」(23.8%)となっている。

性・学校種別にみると、小学生、中学生では男女で大きな差はみられない。高校生では、男女とも「高等学校・高等専門学校1年生」(男子31.1%、女子31.0%)が最も多いが、次いで使い始めた学年は男子が「中学校3年生」(23.0%)、女子が「中学校1年生」(27.7%)となっている。(図表II-1-1-4 ※CSV形式)


携帯電話を持っていない人を含めた総数でみると、高校生では「小学校」から使い始めた人は約1割(9.2%)であるが、 中学生では23.5%を占めており、携帯電話の使用の低年齢化が進んでいることがわかる。
特に、中学生の女子では3割(30.0%)が小学校から使い始めており、男子(17.0%)を13ポイント上回っている。(図表II-1-1-5 ※GIF形式)(図表II-1-1-6 ※CSV形式)


(4)メールの利用

次に、携帯電話でメールを使っているか聞いたところ、「メールを使っている」が94.5%とほとんどを占め、「メールを使っていない」(5.5%)はわずかとなっている。


学校種別にみると、「メールを使っている」は小学生では74.1%であるが、中学生(96.7%)、高校生(99.4%)ではほぼ全員が利用している。

性・学校種別にみると、「メールを使っている」は中学生以上では男女の差はみられないが、小学生では女子(80.3%)の方が多くなっている。(図表II-1-1-7 ※GIF形式)


(5)サイトの閲覧

次に、携帯電話でサイトにアクセスして画面を見ることがあるか聞いたところ、「見ることがある」が68.3%、「見ることはない」が31.7%となっている。


学校種別にみると、学校種が上がるほど「見ることがある」が多くなっており、小学生では約2割(21.3%)に過ぎないが、中学生では約6割(63.3%)に増加し、高校生になると約9割(87.0%)が携帯電話でサイトを見ている。

性・学校種別にみると、中学生では女子(59.2%)より男子(69.4%)の方が約10ポイント上回っているが、高校生では男子(85.8%)より女子(88.0%)がやや上回っている。(図表II-1-1-8 ※GIF形式)


(6)インターネットの利用

次に、携帯電話で、メール(Q4)やサイトにアクセス(Q5)している『インターネット利用率』についてみると、中学生以上になるとほとんどがインターネットを利用しており、小学生でも約4分の3(76.9%)が利用している。また、中学生では男女間の差はみられないが、小学生と高校生ではいずれも女子の方が利用率が高く、高校生女子では全員が「利用している」と回答している。(図表II-1-1-9 ※GIF形式)


また、この『インターネット利用率』を、携帯電話を持っていない人を含めた総数でみると、小学生でインターネットを利用している人は16.7%に過ぎないが、中学生では45.6%、高校生では95.4%に達している。 小学生、中学生ではいずれも男子より女子の方がインターネットを利用している人が多いが、特に中学生の女子(55.0%)では過半数が利用しており、男子(36.4%)より約19ポイント上回っている。(図表II-1-1-10 ※GIF形式)
(参考)第5回情報化社会と青少年に関する意識調査〔平成19年調査〕 ※GIF形式)


(7)インターネットの平均的な利用時間

「携帯電話でインターネットを使っている」と回答した青少年(654人)に、インターネットの平均的な利用時間を聞いたところ、 「使っていない」が3.4%、「30分未満」が24.6%で最も多数を占め、「30分以上1時間未満」が18.2%、「1時間以上2時間未満」が20.3%、「2時間以上3時間未満」が13.9%、「3時間以上4時間未満」が7.0%、「4時間以上5時間未満」が1.7%、「5時間以上」が5.2%となっている。携帯電話で2時間以上インターネットを使っている青少年は27.8%で、平均時間は77.5分となっている。


学校種別に、2時間以上インターネットを使っている人をみると、小学生(1.2%)ではほとんどいないが、中学生では2割(20.9%)、高校生では約4割(39.1%)に達している。特に高校生の女子では「2時間以上」が44.6%を占め、「5時間以上」も1割(10.3%)を占めている。
「使っていない」と「30分未満」は学校種が低くなるほど多く、小学生では「使っていない」と「30分未満」で6割以上(63.9%)を占めている。「30分以上1時間未満」と「1時間以上2時間未満」は、小学生は1割未満であるが、中学生と高校生は2割前後を占める。「2時間以上3時間未満」は、学校種が上がるほど多くなっており、小学生はいないが、中学生は約1割(9.2%)、高校生は2割(20.3%)に増加する。

性・学校種別にみると、平均時間でみても、小学生(18.0分)、中学生(67.1分)、高校生(97.5分)と、学校種が上がると平均時間は顕著に増え、また、男子より女子の平均時間の方がいずれも長くなっている。(図表II-1-1-11 ※GIF形式)


(8)フィルタリングの利用

「自分専用の携帯電話(PHSを含む)」又は「家族と一緒に使っている携帯電話(PHSを含む)」を持っていると回答した青少年(687人)に、携帯電話のフィルタリングの利用を聞いたところ、「使っている」が36.7%、「インターネットが使えない機種・設定になっている」が2.3%となっている。一方、「使っていない」が46.7%、「使っているかどうかわからない」は14.3%となっている。


学校種別にみると、中学生では約5割(47.8%)がフィルタリングを「使っている」と回答し、小学生(23.1%)や高校生(33.1%)よりもフィルタリングの利用が進んでいる。ただし、学校種が下がるほど「わからない」が多く、小学生では37.0%が「わからない」と回答しているため、フィルタリングの利用率については保護者の回答結果を参照されたい(第2章第1節(6)(71頁))。


性・学校種別にみると、中学生では男女とも「使っている」(男子48.0%、女子47.6%)で差はみられないが、高校生(男子41.2%、女子26.6%)では女子の利用は男子より約15ポイント低くなっている。(図表II-1-1-12 ※GIF形式)


(9)家庭のルール

「自分専用の携帯電話(PHSを含む)」又は「家族と一緒に使っている携帯電話(PHSを含む)」を持っていると回答した青少年(687人)に、家で携帯電話の使い方のルールがあるかを聞いたところ、なんらかのルールを決めている家庭は6割(60.7%)、「特にルールを決めていない」家庭は38.4%となっている。決められているルールの中では、「利用料金の上限を決めている」が29.5%で最も多く、次いで「守るべき利用マナーを決めている」が23.6%、「サイトについて、使用を禁止したり利用内容を決めている」が18.0%などとなっている。(図表II-1-1-13 ※GIF形式)


性・学校種別にみると、なんらかのルールを決めている家庭は中学生で約7割(73.5%)と多いが、小学生では約6割(60.2%)、高校生では約5割(51.2%)にとどまっている。決められているルールをみると、中学生は「利用料金の上限を決めている」、「守るべき利用マナーを決めている」、「利用する時間を決めている」の3つのルールを小学生、高校生より多く回答している。 特に、「利用料金の上限を決めている」は中学生の男子で最も多く、45.9%があげている。(図表II-1-1-14 ※CSV形式)


(10)ルールの遵守

携帯電話の使い方にルールがあると回答した青少年(417人)に、ルールを守っているかを聞いたところ、「守っている」が70.5%、「どちらかというと守っている」が24.7%で、「守っている」と「どちらかというと守っている」を合わせた『守っている(計)』は95.2%に達している。一方、「どちらかというと守っていない」(2.6%)と「守っていない」(1.4%)はわずかである。


学校種別にみると、「守っている」は小学生(83.1%)が最も多く、次いで、高校生(70.0%)、中学生(66.7%)の順となっている。(図表II-1-1-15 ※GIF形式)