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第2部 調査の結果(第1章 第2節)

第1章 青少年調査の結果

第2節 パソコンの利用状況


(1)使用状況

回答した全ての青少年に対して、パソコンの使用状況について聞いたところ、「家族と一緒に使っているパソコン」(67.2%)を使っていると回答した人が最も多くなっている。また、「自分専用のパソコン」が5.9%、「自宅以外で使っているパソコン」が28.1%で、「パソコンは使っていない」は15.3%となっている。(図表II-1-2-1 ※GIF形式)


学校種別にみると、「自分専用のパソコン」は小学生(3.2%)や中学生(4.8%)では少ないが、高校生では約1割(11.6%)が利用している。「家族と一緒に使っているパソコン」は、小学生では約6割(61.7%)、中学生で約7割(73.1%)が利用しているが、高校生ではやや減少(66.8%)する。高校生では「自分専用のパソコン」の利用が増加したためと考えられる。

性・学校種別にみると、小学生と中学生では男女でパソコン利用について大きな差はみられないが、高校生では「家族と一緒に使っているパソコン」は女子(71.1%)が男子(61.5%)を約10ポイント上回っている。
図表II-1-2-2 ※CSV形式)
(参考)第5回情報化社会と青少年に関する意識調査〔平成19年調査〕 ※GIF形式)


(2)使い始めた時期

パソコンを使っていると回答した青少年(1,159人)に対して、パソコンの利用状況について聞いた。まず、パソコンを使い始めた時期を聞いたところ、「小学校」でパソコンを使い始めた人が約8割(81.5%)と圧倒的に多くなっている。次いで、「中学校」で使い始めた人は10.9%で、パソコンを使っている青少年のほぼ全員が中学校まで使い始めている。


学校種別にみると、中学生では「小学校」から使い始めた人が83.3%と多数を占める。高校生では「小学校」から使い始めた人が63.9%、「中学校」から使い始めた人が24.9%を占めている。
性・学校種別にみると、高校生では、「小学校」から使い始めた人は男子(59.2%)より女子(67.5%)でやや多くなっている。(図表II-1-2-3 ※GIF形式)


使い始めた学年をみると、「小学校3年生」が21.7%で最も多く、次いで「小学校4年生」(18.1%)、「小学校5年生」(17.0%)などの順となっている。
学校種別にみると、小学生では「小学校3年生」が約3割(31.9%)で最も多く、次いで「小学校4年生」(21.1%)、「小学校2年生」(13.4%)、「小学校1年生」(12.7%)の順で、小学校3年生以下で6割以上が使い始めている。中学生では、「小学校5年生」が約2割(22.1%)で最も多く、次いで「小学校4年生」(18.9%)の順である。高校生でも「小学校5年生」(18.9%)が最も多いが、次いで多いのは「中学校1年生」(16.5%)となっている。
性・学校種別にみると、小学生では、女子の方がより小学校低学年で使い始めている傾向がみられる。(図表II-1-2-4 ※CSV形式)


パソコンを使っていない人を含めた総数でみると、高校生では「小学校」から使い始めた人は約5割(52.6%)であるが、中学生では約7割(72.5%)、小学生では約8割(77.0%)に達しており、パソコンを小学生のうちに使い始める人が増えていることがわかる。
小学生では男女の差はみられないが、中学生と高校生では男子より女子の方がやや多くなっている。(図表II-1-2-5 ※GIF形式)(図表II-1-2-6 ※CSV形式)


(3)使い始めた時期

次に、パソコンでメールを使っているか聞いたところ、「メールを使っている」は1割台(15.7%)で、「メールを使っていない」人が84.3%で大多数を占めている。


学校種別にみると、パソコンで「メールを使っている」のは小学生(6.7%)ではわずかであるが、中学生(21.7%)と高校生(19.3%)では約2割となっている。

性・学校種別にみると、小学生(男子6.3%、女子7.2%)では「メールを使っている」は男女で大きな差はみられないが、中学生・高校生ともに、 男子(中学生17.1%、高校生14.4%)より女子(中学生26.1%、高校生23.1%)でやや多くなっている。(図表II-1-2-7 ※GIF形式)


「Q4 携帯電話でのメールの利用」と「Q12 パソコンでのメールの利用」を、「携帯電話を持っていない」人や「パソコンを使っていない」人を含めた総数で比較すると、携帯電話でのメールの利用は「携帯電話を持っていない」人が約5割(49.8%)にもかかわらず、所有者のほとんど(94.5%)がメールを使っているため47.4%となっている。一方、パソコンでのメールの利用は、「パソコンの使用者」が約8割(84.7%)にもかかわらず、13.3%にとどまっている。(図表II-1-2-8 ※GIF形式)


(4)サイトの閲覧

次に、パソコンでサイトにアクセスして画面を見ることがあるか聞いたところ、「見ることがある」が約8割(79.5%)を占めている。


学校種別にみると、学校種が上がるほど「見ることがある」が多くなっている。小学生では約7割(71.9%)であるが、中学生では8割(80.7%)に達し、高校生では約9割(88.4%)がパソコンでサイトを「見ることがある」と回答している。
なお、小学生、中学生、高校生とも男女で大きな差はみられない。(図表II-1-2-9 ※GIF形式)


「Q5 携帯電話でのサイト閲覧」と「Q13 パソコンでのサイト閲覧」を、「携帯電話を持っていない」人や「パソコンを使っていない」人を含めた総数で比較すると、携帯電話でのサイト閲覧は34.3%で、パソコンでのサイト閲覧は67.3%と、パソコンの方が大きく上回っている。(図表II-1-2-10 ※GIF形式)


(5)インターネットの利用

次に、パソコンで、メール(Q12)やサイトにアクセス(Q13)している『インターネット利用率』をみると、学校種が上がるほどインターネットを利用しており、小学生でも約7割(73.1%)が、高校生では約9割(88.4%)が利用している。いずれの学校種でも大きな男女差はみられない。(図表II-1-2-11 ※GIF形式)


また、この『インターネット利用率』を、パソコンを使っていない人を含めた総数でみると、小学生で約6割(61.5%)、 中学生(71.0%)と高校生(72.8%)では約7割となっている。
小学生(男子60.9%、女子62.1%)と高校生(男子70.5%、女子74.7%)では男女で大きな差はみられないが、中学生(男子67.4%、女子74.6%)では女子がやや多くなっている。(図表II-1-2-12 ※GIF形式)


携帯電話(Q4、Q5)とパソコン(Q12、Q13)の『インターネット利用率』を、「携帯電話を持っていない」人や「パソコンを使っていない」人を含めた総数で比較すると、携帯電話でのインターネット利用率は「携帯電話を持っていない」人が多いため、所有者のほとんどがメールを使っていても利用率は47.8%であり、パソコンでの利用率(67.9%)を下回っている。
図表II-1-2-13 ※GIF形式)
(参考)第5回情報化社会と青少年に関する意識調査〔平成19年調査〕 ※GIF形式)


(6)インターネットの平均的な利用時間(平日、自宅)

パソコンでインターネットを使っていると回答した青少年(930人)に、平日、自宅でのインターネットの平均的な利用時間を聞いたところ、「使っていない」が19.8%、「30分未満」が15.4%、「30分以上1時間未満」が21.9%、「1時間以上2時間未満」が22.8%、「2時間以上3時間未満」が7.4%などとなっており、2時間以上が約1割(12.3%)を占めている。また、平日、自宅のパソコンでのインターネットの利用が1時間未満(「使っていない」も含む)は約6割(57.1%)で、平均時間は45.9分となっている。


学校種別に、2時間以上インターネットを使っている人をみると、小学生(4.3%)では少ないが、学校種が上がるほど多くなり、中学生で14.8%、高校生で18.3%となっている。小学生では「使っていない」(24.6%)が最も多く、「30分以上1時間未満」(23.9%)も同程度の割合となっている。一方、中学生と高校生では、最も多いのは「1時間以上2時間未満」(中学生24.7%、高校生26.2%)で、次いで「30分以上1時間未満」(中学生23.1%、高校生17.9%)である。

平均時間でみると、小学生(29.3分)から中学生(50.2分)に上がると平均時間は顕著に増えるが、高校生(58.0分)の増加はゆるやかである。

性・学校種別にみると、小学生と中学生では男女差はあまりみられないが、高校生では女子(54.1分)より男子(62.9分)の方が約9分長く、男子の平均時間は1時間を超える。(図表II-1-2-14 ※GIF形式)


(7)インターネットの平均的な利用時間(平日、自宅以外)

パソコンでインターネットを使っていると回答した青少年(930人)に、平日、自宅以外のインターネットの平均的な利用時間を聞いたところ、「使っていない」が40.3%、「30分未満」が10.9%、「30分以上1時間未満」が17.8%、「1時間以上2時間未満」が11.9%などとなっており、『1時間以上(計)』は15.3%である。また、平日、自宅以外でのパソコンでインターネットの利用が30分未満(「使っていない」も含む)は約半数(51.2%)で、平均時間は25.5分となっている。


学校種別にみると、『1時間以上(計)』は小学生(12.5%)より、中学生(16.7%)と高校生(16.3%)でやや多くなっている。一方、「30分未満」と「30分以上1時間未満」は、学校種が下がるほど多い。「使っていない」は、小学生では「30分以上1時間未満」(27.2%)と並んで約3割(27.9%)となっているが、中学生で約4割(43.3%)、高校生では約5割(51.2%)と多数を占め、学校種が上がるほど多くなっている。

平均時間でみると、学校種による差はあまりみられない。

性・学校種別にみると、小学生と中学生では平均時間に男女差はあまりみられないが、高校生では男子(20.1分)より女子(29.7分)の方が約10分長い。(図表II-1-2-15 ※GIF形式)


(8)フィルタリングの利用

自宅のパソコンを使っていると回答した青少年(994人)に、自宅で使っているパソコンのフィルタリングの利用を聞いたところ、 「使っている」が19.6%、「使っていない」が41.5%で、「使っている」より約22ポイント高い。「インターネットが使えない機種・設定になっている」が1.1%で、「使っているかどうかわからない」は37.7%となっている。


学校種別にみると、「使っている」は小学生で15.3%、中学生(22.5%)と高校生(20.4%)では約2割である。なお、「使っているかどうかわからない」は学校種が下がるほど多く、小学生(53.0%)では過半数を占めているため、フィルタリングの利用率については保護者の回答結果を参照されたい(第2章第2節(2)(80頁))。

性・学校種別にみると、小学生と中学生では「使っている」は男子よりも女子に多くなっているが、高校生では女子(16.3%)より男子(25.9%)の方が多くなっている。(図表II-1-2-16 ※GIF形式)


(9)家庭のルール

自宅のパソコンを使っていると回答した青少年(994人)に、家でパソコンの使い方のルールがあるかを聞いたところ、なんらかのルールを決めている家庭は約5割(49.6%)で、なんらかのルールを決めている家庭と「特にルールを決めていない」(49.0%)家庭が半々となっている。ルールの中では「利用する時間を決めている」が24.1%で最も多く、次いで「守るべき利用マナーを決めている」が19.6%、「サイトについて、使用を禁止したり利用内容を決めている」が12.4%などとなっている。(図表II-1-2-17 ※GIF形式)


学校種別にみると、なんらかのルールを決めている家庭は、小学生(55.8%)と中学生(53.7%)では5割を超えているが、高校生では36.1%と小中学生に比べて少なくなっている。ルールの中では、「利用する時間を決めている」は学校種が下がるほど多くなっており、高校生では1割(11.2%)に過ぎないが、小学生(29.9%)と中学生(28.2%)では約3割となっている。

性・学校種別にみると、「利用する時間を決めている」は小学生と中学生の男子(小学生33.3%、中学生31.0%)では3割以上が回答しており、女子(小学生26.7%、中学生25.6%)より多くなっている。(図表II-1-2-18 ※CSV形式)


 
(10)ルールの遵守

パソコンの使い方にルールがあると回答した青少年(493人)に、ルールを守っているかを聞いたところ、「守っている」が73.8%、「どちらかというと守っている」が21.3%で、「守っている」と「どちらかというと守っている」を合わせた『守っている(計)』は95.1%に達している。一方、「どちらかというと守っていない」(4.1%)と「守っていない」(0.6%)はわずかである。


学校種別にみると、『守っている(計)』は小学生(97.2%)、中学生(93.1%)、高校生(95.9%)で大きな差はみられない。

性・学校種別にみると、中学生の男子では「守っている」は65.7%で、他の層よりやや少なく、「どちらかというと守っていない」と回答した人が1割(10.8%)を占めている。(図表II-1-2-19 ※GIF形式)