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第2部 調査の結果(第2章 第3節)

第2章 保護者調査の結果

第3節 保護者による子どもの管理


(1)携帯電話やパソコンの使用に注意していること

子どもが携帯電話又はパソコンを利用している保護者(1,173人)に対して、家庭における取組等について聞いた。まず、使用に際して注意を払っていることを聞いたところ、「子どもがどのような使い方をしているか、関心をもつこと」(48.8%)が最も多く、次いで「インターネットを利用する上でのマナーや危険性について子どもと話し合うこと」(42.5%)、「家庭で利用についてのルールを設けること」(39.6%)、「フィルタリングの利用など、有害サイトへのアクセスを制限すること」(26.9%)、「子どもの使い方を利用明細や閲覧履歴などで把握すること」(24.0%)と続いている。また「注意を払っていることはない」は14.8%になっている。(図表II-2-3-1 ※GIF形式)


学校種別にみると、「子どもがどのような使い方をしているか、関心をもつこと」と「家庭で利用についてのルールを設けること」は、中学生以下の保護者に多くなっている。また、「家庭で利用についてのルールを設けること」は、小中学生の保護者と高校生の保護者との間で差が大きい。

インターネットに関する啓発や学習の経験の有無別にみると、いずれの項目においても、特に学んだことはない保護者より学んだことがある保護者の方が多く、特に「インターネットを利用する上でのマナーや危険性について子どもと話し合うこと」では約27ポイントの開きがある。また、「注意を払っていることはない」では、特に学んだことはない保護者の方が多く、約20ポイントの開きがある。(図表II-2-3-2 ※CSV形式)


(2)子どものトラブル等の経験に対する認識

次に、インターネット利用に関する問題の中で、子どもにあてはまることがあると思うものを聞いたところ、半数以上が「あてはまるものはない」(57.8%)と回答している。あてはまる項目の中では、「チェーンメールが送られてきたことがある」(16.2%)の他に、「インターネットにのめりこんで勉強に集中できないことがある」(14.0%)、「夜遅くまでインターネットにのめりこんで睡眠不足になることがある」(10.4%)といった、インターネットにのめりこむことへの懸念が比較的多くなっている。また「わからない」と回答した保護者は2.8%であった。(図表II-2-3-3 ※GIF形式)


学校種別にみると、全体的に小学生の保護者では少なく、中学生以上の保護者で多くなっている。特に「チェーンメールが送られてきたことがある」は、小学生の保護者では2.3%だが、中学生で20.0%、高校生で23.5%と、約2割になっている。(図表II-2-3-4 ※CSV形式)

青少年が経験したインターネット上のトラブル等(青少年Q18)と、保護者が子どものトラブル等をどの程度認識しているか(保護者Q16)を比較してみる*。まず「トラブルの経験」をみると、「チェーンメールが送られてきたことがある」は青少年と保護者の開きも大きくなり、特に、高校生では35.9%、保護者の認識は23.5%で、約12ポイントの開きがある。「問題行動の経験」では大きな開きはみられない。「プロフの経験」では、「プロフやゲームサイトで知り合った人とやりとりしたことがある」高校生が16.6%に対して、保護者の認識は8.3%で、約8ポイントの開きがある。


*青少年調査では携帯電話又はパソコンで「インターネットを使っている人」に聞いているが、保護者調査では子どもが「携帯電話又はパソコンを使っている人」に聞いているため、青少年と保護者の該当数は一致しない。


図表II-2-3-5 ※CSV形式)


(3)家庭のルール

次に、携帯電話やパソコンを使うことについて決めたルールを聞いたところ、「利用する時間を決めている」(31.0%)、「守るべき利用マナーを決めている」(29.8%)、「利用料金の上限を決めている」(27.5%)が約3割と多く、次いで「サイトについて、使用を禁止したり利用内容を決めている」(20.5%)、「利用する場所を決めている」(19.2%)などと続いている。一方、4分の1が「特にルールは決めていない」(24.9%)としている。(図表II-2-3-6 ※GIF形式)


学校種別にみると、「利用する時間を決めている」と「利用する場所を決めている」は、中学生以下の保護者に多くなっている。「利用料金の上限を決めている」は学校種が上がるほど多くなり、高校生の保護者では約5割(46.4%)となっている。「守るべき利用マナーを決めている」は中学生の保護者(33.6%)に多くなっている。(図表II-2-3-7 ※GIF形式)


青少年の携帯電話やパソコンの使い方のルール(青少年Q8&Q16)の回答*と、保護者の回答(保護者Q17)を比較してみる**。いずれのルールも青少年より保護者の回答が多くなっており、青少年で『ルールを決めている』と回答したのは60.7%であるが、保護者では74.4%に達し、双方の認識に差がみられる。


* 保護者調査では携帯電話やパソコンのルールについて1つの質問で聞いているため、単純に比較ができない。そのため、青少年については携帯電話の使い方のルール(青少年Q8)とパソコンの使い方のルール(青少年 Q16)の2つの質問を合わせて集計を行った(ルールごとにいずれかの質問で回答があれば、ルールがあるとして集計)


** 子どもは自宅のパソコンを使っているが、それを把握していない保護者もいたため、青少年と保護者の該当数は一致しない。


図表II-2-3-8 ※CSV形式)


(4)ルールの遵守

子どもと何らかのルールを決めている保護者(868人)に対して、子どもはそのルールを守っていると思うか聞いたところ、6割(60.4%)が「守っている」と答えており、「どちらかというと守っている」(32.4%)を合わせると、『守っている(計)』は92.7%に達する。