回答した全ての青少年に対して、ゲーム機の所有状況について聞いたところ、「ニンテンドーDS(DS Lite/DSi/DSi LL含む)」が81.5%、「Wii(ウィー)」が54.5%、「PSP(プレイステーション・ポータブル)」が35.2%、「PS3(プレイステーション3)」が12.3%、「X box(エックス・ボックス)」が1.9%で、なんらかのゲーム機を持っている青少年は約9割(90.4%)となっている。一方、「いずれも持っていない」青少年は1割弱(9.6%)である。 (図表II−1−1−1 ※GIF形式)
学校種別にみると、「ニンテンドーDS(DS Lite/DSi/DSi LL含む)」及び「Wii(ウィー)」は学校種が下がるほど所有している青少年が多い。一方、「PSP(プレイステーション・ポータブル)」、「PS3(プレイステーション3)」、「X box(エックス・ボックス)」は学校種が上がるほど多く所有している。また、なんらかのゲーム機を持っている青少年は、高校生(82.7%)は8割台前半であるが、小学生(93.9%)と中学生(93.3%)はいずれも9割を上回っている。
性・学校種別にみると、「ニンテンドーDS(DS Lite/DSi/DSi LL含む)」以外のゲーム機では、いずれの学校種も女子より男子の方が多く所有しており、特に「PSP(プレイステーション・ポータブル)」で差が顕著である。一方、「ニンテンドーDS(DS Lite/DSi/DSi LL含む)」は、小学生及び中学生では女子の方がやや多く所有している。また、小学生と中学生では、男女とも9割以上がなんらかのゲーム機を持っており、性別での大きな差はみられないのに対し、高校生では、男子(89.4%)が女子(76.1%)を約13ポイント上回っている。(図表II−1−1−2 ※CSV形式)
((参考)所有率(ゲーム機と携帯電話の比較) ※GIF形式)
ゲーム機を持っていると回答した青少年(1,228人)に対して、ゲーム機などでのインターネットの利用について聞いたところ、「ゲーム機だけでインターネットを利用している」(6.0%)と「ゲーム機およびパソコンやテレビなどでインターネットを利用している」(12.3%)を合わせた『ゲーム機で利用している』青少年は18.3%である。また、「ゲーム機ではインターネットを利用していないが、パソコンやテレビなどでインターネットを利用している」は40.6%で、『ゲーム機で利用している』と合わせた『利用している』は59.0%である。一方、「インターネットは利用していない」は40.7%となっている。
学校種別にみると、『ゲーム機で利用している』は、小学生では1割半ば(14.4%)であるが、中学生(21.0%)と高校生(20.3%)では約2割となっている。また、インターネットを『利用している』も、小学生では4割台後半(47.2%)であるが、中学生(65.4%)と高校生(67.2%)ではほぼ3人に2人を占めている。
性・学校種別にみると、小学生、中学生、高校生のいずれも『ゲーム機で利用している』は女子より男子で多い。また、男子では学校種が上がるほど多くなっており、中学生の男子で27.0%、高校生の男子30.4%が『ゲーム機で利用している』と回答している。なお、インターネットを『利用している』は『ゲーム機で利用している』ほど男女の差はみられない。(図表II−1−1−3 ※GIF形式)
また、ゲーム機を持っていない青少年も含めた総数でみると、青少年の『ゲーム機でのインターネット利用率』は1割台後半(16.6%)である。
学校種別にみると、『ゲーム機で利用している』青少年は、小学生が1割台前半(13.5%)、中学生が約2割(19.6%)、高校生が1割台後半(16.8%)と、中学生が最も多くなっている。
性・学校種別にみると、小学生、中学生、高校生のいずれも『ゲーム機で利用している』青少年は女子より男子で多く、男子で最も少ない小学校男子(17.9%)でも、女子で最も多い中学生女子(13.3%)より利用率が高くなっている。また、男子では学校種が上がるほど『ゲーム機で利用している』青少年が多くなっており、小学生男子の利用率は17.9%であるのに対し、中学生男子の利用率は25.7%、高校生男子の利用率は27.1%に達している。(図表II−1−1−4 ※GIF形式)
次に、ゲーム機でインターネットを利用していると回答した青少年(225人)に対して、利用し始めた時期を聞いたところ、「小学校」が52.0%、「中学校」が36.4%、「高等学校・高等専門学校」が9.3%となっている。
学校種別にみると、現在利用している小学生(66人)ではほぼ全員が「小学校」(95.5%)から使い始めている。中学生(96人)では、「小学校」から使い始めた青少年(41.7%)より「中学校」から使い始めた青少年(57.3%)が約16ポイント多い。高校生(63人)では「小学校」から使い始めた青少年(22.2%)より「中学校」から使い始めた青少年(42.9%)が約21ポイント多い。
性・学校種別にみると、中学生男子(64人)と高校生男子(51人)とも「中学校」で使い始めた青少年が多数を占めている(中学生男子:59.4%、高校生男子:47.1%)。 (図表II−1−1−5 ※GIF形式)
使い始めた学年では、「中学校1年生」が16.9%で最も多く、次いで「小学校6年生」(12.4%)、「小学校3年生」(11.6%)、「中学校2年生」(10.2%)、「小学校4年生」(9.3%)などの順となっている。
学校種別にみると、小学生(66人)では、「小学校3年生」が3割弱(28.8%)で最も多く、次いで「小学校4年生」(18.2%)の順となっている。中学生(96人)では、「中学校1年生」が3割台前半(33.3%)で最も多く、次いで「小学校6年生」(17.7%)の順となっている。高校生(63人)では、「高等学校・高等専門学校1年生」が約2割(20.6%)で最も多く、次いで「中学校3年生」(17.5%)となっている。
性・学校種別を、女子の該当数が少ないので男子だけでみると、小学生男子(42人)では小学校3〜4年生で始める青少年が半数を占め、中学生男子(64人)では小学校6年生〜中学校1年生で始める青少年が、高校生男子(51人)では中学校2年生〜高等学校・高等専門学校1年生で始める青少年が半数以上を占めている。(図表II−1−1−6 ※CSV形式)
ゲーム機でインターネットを利用していない青少年及びゲーム機を持っていない青少年を含めた総数でみると、高校生では「小学校」から使い始めた青少年は3.7%に過ぎないが、中学生では8.2%となり、小学生では12.9%と1割を超えており、ゲーム機でのインターネットの利用の低年齢化が徐々に進んでいることがわかる。
また、小学生、中学生、高校生のいずれも「小学校」から使い始めた青少年は女子より男子で多く、小学生の男子では16.6%に達しており、小学校の女子(9.5%)より約7ポイント多い。 (図表II−1−1−7 ※GIF形式)(図表II−1−1−8 ※CSV形式)
ゲーム機を持っていると回答した青少年(1,228人)に、ゲーム機のフィルタリングの利用を聞いたところ、「使っている」が9.6%、「インターネットが使えない機種・設定になっている」が13.2%となっている。一方、「使っていない」が52.8%、「わからない」は24.4%となっている。
なお、「使っている」と「インターネットが使えない機種・設定になっている」を合わせた『制限あり』は22.8%である。
学校種別にみると、中学生では14.0%がフィルタリングを「使っている」と回答し、小学生(5.5%)や高校生(9.3%)よりもフィルタリングの利用がやや進んでいる。『制限あり』も中学生では27.8%を占める。ただし、学校種が下がるほど「わからない」が多く、小学生では38.9%が「わからない」と回答しているため、フィルタリングの利用率については保護者の回答結果を参照されたい(第2章第1節(4))
性・学校種別にみると、『制限あり』は中学生女子(31.8%)が3割を超え最も多くなっている。 (図表II−1−1−9 ※GIF形式)
ゲーム機を持っていると回答した青少年(1,228人)に、フィルタリング以外の、保護者がインターネットの利用を制限する機能の使用を聞いたところ、「使っている」が6.2%、「インターネットが使えない機種・設定になっている」が13.2%となっている。一方、「使っていない」が57.7%、「わからない」は23.0%となっている。
なお、「使っている」と「インターネットが使えない機種・設定になっている」を合わせた『制限あり』は19.4%である。
学校種別にみると、中学生では9.2%が制限機能を「使っている」と回答し、小学生(4.4%)や高校生(4.5%)よりも保護者の制限機能の使用がやや進んでいる。『制限あり』も中学生では23.0%を占める。ただし、学校種が下がるほど「わからない」が多く、小学生では34.9%が「わからない」と回答しているため、制限機能の使用については保護者の回答結果を参照されたい(第2章第1節(5))。
性・学校種別にみると、『制限あり』は中学生女子が26.4%で最も多くなっている。 (図表II−1−1−10 ※GIF形式)
ゲーム機でインターネットを利用していると回答した青少年(225人)に、インターネットの平均的な利用時間を聞いたところ、「使っていない」が20.0%、「30分未満」が8.9%、「30分以上1時間未満」が17.3%、「1時間以上2時間未満」が23.6%、「2時間以上3時間未満」が16.0%、「3時間以上4時間未満」が4.4%、「4時間以上5時間未満」が2.2%、「5時間以上」が0.4%となっている。「1時間以上2時間未満」が最も多数を占めている。
なお、ゲーム機で2時間以上インターネットを使っている青少年は23.1%で、平均時間は61.3分となっている。
学校種別に、2時間以上インターネットを使っている青少年をみると、小学生(66人)では1割台前半(12.1%)であるが、中学生(96人)と高校生(63人)では2割台後半に達している(中学生:28.1%、高校生:27.3%)。また、「使っていない」青少年も学校種が上がるほど多く、小学生と中学生では1割台後半であるのに対し(小学生:15.2%、中学生:19.8%)、高校生では2割半ば(25.4%)を占めている。
なお、平均時間は、小学生が49.6分、中学生が64.7分、高校生が67.5分となっている。
性・学校種別に平均時間をみると、該当数が少ないが、中学生女子(32人、75.0分)と高校生女子(12人、83.3分)で平均時間を大きく上回っているのが目立つ。(図表II−1−1−11 ※GIF形式)
ゲーム機を持っていると回答した青少年(1,228人)に、家でゲーム機の使い方のルールがあるかを聞いたところ、なんらかのルールを決めている家庭(51.5%)と、「特にルールを決めていない」家庭(48.0%)がほぼ半々となっている。決められているルールの中では、「利用する時間を決めている」が37.0%で最も多く、次いで「利用する場所を決めている」が11.6%、「個人情報を漏らさないなど、守るべき利用マナーを決めている」が10.7%などとなっている。(図表II−1−1−12 ※GIF形式)
学校種別にみると、なんらかのルールを決めている家庭は学校種が下がるほど多く、高校生では4割弱(38.3%)にとどまるが、中学生で4割台後半(47.9%)に上昇し、小学生では6割半ば(64.0%)に達している。また、決められているルールをみると、「利用する時間を決めている」は学校種が下がるほど多くなり、高校生では約2割(19.3%)であるが、中学生の3割台前半(33.5%)、小学生の過半数(52.6%)が回答している。また、「利用する場所を決めている」も学校種が下がるほど多くなっている(小学生:14.6%、中学生:11.6%、高校生:7.4%)。
性・学校種別にみると、「利用する時間を決めている」と「利用する場所を決めている」は小学生男子(順に59.1%、15.6%)で最も多くなっている。(図表II−1−1−13 ※CSV形式)
次に、ゲーム機でインターネットを利用していると回答(Q2で「1」又は「2」と回答)した青少年(225人)に絞ってみると、なんらかのルールを決めている家庭(57.8%)が約6割、「特にルールを決めていない」家庭(42.2%)が約4割である。決められているルールの中では、「利用する時間を決めている」が39.1%で最も多く、次いで「個人情報を漏らさないなど、守るべき利用マナーを決めている」が15.6%となっている。
ゲーム機を持っている青少年全体と比べると、なんらかのルールを決めている家庭(ゲーム機を所有51.5%、インターネットを利用57.8%)はいずれも5割台で、決められているルールの割合もほぼ同程度である。(図表II−1−1−14 ※GIF形式)
学校種別にみると、インターネットを利用している小学生(66人)で、なんらかのルールを決めている家庭は7割を超え(75.8%)、ゲーム機を持っている小学生全体(64.0%)より割合が高くなっている。(図表II−1−1−15 ※CSV形式)
ゲーム機の使い方にルールがあると回答した青少年(632人)に、ルールを守っているかを聞いたところ、「守っている」が52.1%、「どちらかというと守っている」が34.5%で、「守っている」と「どちらかというと守っている」を合わせた『守っている(計)』は86.6%に達している。一方、「どちらかというと守っていない」(8.7%)と「守っていない」(4.4%)を合わせた『守っていない(計)』は13.1%である。
学校種別にみると、「守っている」は学校種が上がるほど多く、小学生では4割台後半(47.4%)、中学生では約5割(50.7%)であるのに対し、高校生では6割半ば(65.5%)に達している。『守っている(計)』では大きな差はみられない。
性・学校種別にみると、小学生男子では「守っている」(42.9%)と「どちらかというと守っている」(42.3%)がほぼ同率で、中学校男子も同様の傾向がみられる。(図表II−1−1−16 ※GIF形式)
「ゲーム機でインターネットを利用していると回答した青少年(225人)に、インターネット上のトラブル等の経験を聞いたところ、「インターネットにのめりこんで勉強に集中できないことがある」が15.1%で最も多く、次いで「チェーンメールが送られてきたことがある」が13.8%、「夜遅くまでインターネットにのめりこんで睡眠不足になることがある」が12.9%、「プロフやゲームサイトで知り合った人とやりとりしたことがある」が9.3%などとなっている。一方、「あてはまるものはない」と回答した青少年は63.1%である。なお、例示した項目以外の経験を回答した青少年は「その他」に含まれるため、「あてはまるものはない」と回答した青少年には、トラブル等の経験がないと考えられる。(図表II−1−1−17 ※GIF形式)
学校種別にみると、学校種が上がるほど、ほとんどの項目で回答が多くなる傾向がみられる。小学生(66人)で最も多いのは「夜遅くまでインターネットにのめりこんで睡眠不足になることがある」(6.1%)であるが、中学生(96人)では「インターネットにのめりこんで勉強に集中できないことがある」(19.8%)が最も多く、高校生(63人)では「チェーンメールが送られてきたことがある」(22.2%)が最も多くなっている。また、「プロフやゲームサイトで知り合った人とやりとりしたことがある」では、小学生では3.0%にとどまっているが、中学生(10.4%)と高校生(14.3%)では1割を上回っている。一方、「あてはまるものはない」という回答は小学生では8割台後半(86.4%)に達しているが、中学生(52.1%)と高校生(55.6%)では5割台にとどまっている。(図表II−1−1−18 ※CSV形式)
家庭のルールの有無(Q7)別にみると、ルールを決めている家庭より、特に決めていない家庭で、すべてのトラブルの割合がやや上回っている。(図表II−1−1−19 ※CSV形式)
保護者のゲーム機でのフィルタリングの利用状況についての回答(保護者調査Q4)別にみると、青少年の「チェーンメールが送られてきたことがある」の回答は、『制限あり』(使っている又はインターネットが使えない機種・設定になっている)の保護者(7.6%)より、フィルタリングを使っていない保護者(18.0%)で多くなっている。また、「自分が知らない人や、お店などからメールが来たことがある」の回答も、使っていない保護者の回答(7.0%)が『制限あり』(1.5%)をやや上回っている。(図表II−1−1−20 ※CSV形式)
次に、保護者のゲーム機でのインターネット利用を制限する機能の利用状況についての回答(保護者調査Q5)別にみると、青少年の「チェーンメールが送られてきたことがある」の回答は、『制限あり』(使っている又はインターネットが使えない機種・設定になっている)の保護者(7.1%)より、フィルタリングを使っていない保護者(16.1%)で多くなっている。(図表II−1−1−21 ※CSV形式)