青少年のゲーム機等の利用環境実態調査

第II部 調査の結果

第2章 保護者調査の結果

第1節 子どものゲーム機の利用状況


(1)ゲーム機の所有状況

回答した全ての保護者に対して、子どものゲーム機の所有状況について聞いたところ、「ニンテンドーDS(DS Lite/DSi/DSi LL含む)」が79.5%、「Wii(ウィー)」が52.7%、「PSP(プレイステーション・ポータブル)」が31.1%、「PS3(プレイステーション3)」が12.5%、「X box(エックス・ボックス)」が1.4%で、子どもがなんらかのゲーム機を持っていると回答した保護者は約9割(89.2%)となっている。一方、「いずれも持っていない」は10.8%である。(図表II−2−1−1 ※GIF形式)


学校種別にみると、「ニンテンドーDS(DS Lite/DSi/DSi LL含む)」及び「Wii(ウィー)」は学校種が下がるほど所有率が上がり、小学生では89.3%が「ニンテンドーDS(DS Lite/DSi/DSi LL含む)」を、62.5%が「Wii(ウィー)」を所有している。「PSP(プレイステーション・ポータブル)」は中学生と高校生は同程度所有している。一方、「PS3(プレイステーション3)」、「X box(エックス・ボックス)」は学校種が上がるほど多く所有している。また、なんらかのゲーム機の所有率でみると、高校生は約8割(80.6%)であるが、小学生(93.6%)と中学生(92.1%)はいずれも9割を上回っている。(図表II−2−1−2 ※CSV形式)


(2)インターネットの利用

子どもがゲーム機を持っていると回答した保護者(1,237人)に対して、子どもがゲーム機などでインターネットを利用しているかについて聞いたところ、「ゲーム機だけでインターネットを利用している」(5.1%)と「ゲーム機およびパソコンやテレビなどでインターネットを利用している」(10.8%)を合わせた『ゲーム機で利用している』は1割半ば(15.8%)である。また、「ゲーム機ではインターネットを利用していないが、パソコンやテレビなどでインターネットを利用している」は43.2%で、「インターネットは利用していない」は39.5%となっている。


学校種別にみると、『ゲーム機で利用している』は、小学生では1割台前半(13.7%)であるが、中学生(17.9%)と高校生(16.7%)では1割台後半となっている。また、インターネットを『利用している』も、小学生では約5割(50.4%)であるが、中学生(65.1%)と高校生(64.6%)ではほぼ3人に2人を占めている。(図表II−2−1−3 ※GIF形式)


 

また、ゲーム機を持っていない子どもの保護者も含めた総数でみると、青少年の『ゲーム機でのインターネット利用率』は14.1%である。


学校種別にみると、ゲーム機でインターネットを利用している青少年は、保護者の回答では大きな差はみられない。(図表II−2−1−4 ※GIF形式)


 

青少年のゲーム機でのインターネットの利用についての回答(青少年Q2)と、保護者の回答(保護者Q2)を比較してみる*。ゲーム機でインターネットを利用しているという青少年の回答は18.2%、保護者の回答は15.9%で、青少年の回答の方が多くなっている。


*青少年(小中高校生)と保護者(父母)の双方が回答した1,349組をベースとしているが、子どものゲーム機の所有を認識していない保護者が14人いたため、該当数は一致していない。(図表II−2−1−5 ※GIF形式)


 

ゲーム機を持っていないと回答した家庭も含めた総数で、青少年の『ゲーム機でのインターネット利用率』(青少年の回答(青少年Q2)、保護者の回答(保護者Q2))を比較してみる*。青少年の利用率の回答は16.5%、保護者の回答は14.2%となっており、両者の差である2.3%(31人)の保護者は、子どもがゲーム機でインターネットを利用している実態を把握していない。


*青少年(小中高校生)と保護者(父母)の双方が回答した1,349組で比較している。(図表II−2−1−6 ※GIF形式)


(3)使い始めた時期

次に、子どもがゲーム機でインターネットを利用していると回答した保護者(196人)に対して、利用し始めた時期を聞いたところ、「小学校」が52.0%、「中学校」が34.7%、「高等学校・高等専門学校」が6.6%となっている。


学校種別にみると、中学生の保護者(81人)では、「小学校」が38.3%、「中学校」が58.0%となっている。高校生の保護者(52人)では、「小学校」が26.9%、「中学校」が40.4%、「高等学校・高等専門学校」が23.1%となっている。(図表II−2−1−7 ※GIF形式)


使い始めた学年では、「中学校2年生」が14.3%で最も多く、次いで「小学校6年生」と「中学校1年生」(いずれも13.8%)、「小学校5年生」(12.2%)などの順となっている。(図表II−2−1−8 ※CSV形式)


(4)フィルタリングの利用

次に、子どもがゲーム機を持っていると回答した保護者(1,237人)に対して、ゲーム機のフィルタリングの利用を聞いたところ、「使っている」が12.8%、「インターネットが使えない機種・設定になっている」が19.1%で、両者を合わせた『制限あり』は31.9%となっている。一方、「使っていない」は60.7%、「わからない」は7.4%となっている。


学校種別にみると、フィルタリングを使っていると回答した保護者は、小学生では約1割(10.6%)、中学生では1割台後半(16.3%)、高校生では1割強(11.3%)となっており、中学生の保護者では小学生と高校生の保護者に比べてフィルタリングの利用がやや進んでいる。また、「インターネットが使えない機種・設定になっている」と合わせた『制限あり』は、小学生と中学生では3割台前半であるのに対し(小学生:33.0%、中学生:34.9%)、高校生では2割台後半(27.0%)とやや少なくなっている。(図表II−2−1−9 ※GIF形式)


次に、子どもがゲーム機でインターネットを利用していると回答(Q2で「1」又は「2」と回答)した保護者(196人)に絞ってみると、ゲーム機でフィルタリングを利用している家庭は約3割(31.1%)で、ゲーム機を所有している家庭全体(12.8%)より割合が高くなっている。ただし、『制限あり』(インターネットを利用31.1%、ゲーム機を所有31.9%)では差はみられない。(図表II−2−1−10 ※GIF形式)


(5)インターネット利用を制限する機能の使用

続いて、子どもがゲーム機を持っていると回答した保護者(1,237人)に対して、フィルタリング以外の、保護者が子どものインターネットの利用を制限する機能の使用を聞いたところ、「使っている」が8.7%、「インターネットが使えない機種・設定になっている」が19.1%で、両者を合わせた『制限あり』は27.8%となっている。一方、「使っていない」は65.5%、「わからない」は6.7%となっている。


学校種別にみると、「使っている」では大きな差はみられない(小学生:8.1%、中学生:10.6%、高校生:7.1%)。『制限あり』は小学生(30.6%)と中学生(29.1%)では約3割であるのに対し、高校生(22.8%)では2割台前半とやや少なくなっている。(図表II−2−1−11 ※GIF形式)


次に、子どもがゲーム機でインターネットを利用していると回答(Q2で「1」又は「2」と回答)した保護者(196人)に絞ってみると、ゲーム機でインターネット利用を制限する機能を利用している家庭は15.3%で、ゲーム機を所有している家庭全体(8.7%)より割合が高くなっている。ただし、『制限あり』ではゲーム機を所有している家庭全体の方が高い(インターネットを利用15.3%、ゲーム機を所有27.8%)。(図表II−2−1−12 ※GIF形式)


(6)インターネットの制限の状況

続いて、子どもがゲーム機を持っていると回答した保護者(1,237人)について、保護者のフィルタリングの利用(Q4)及びインターネット利用を制限する機能の使用(Q5)の回答※から、インターネットの制限の全体的な状況をみていく。「フィルタリング及び制限機能」は5.4%、「フィルタリング利用」が7.1%、「その他ネット制限機能利用」が3.1%で、インターネットを制限するツールを利用している(以下、『利用制限』とする。)保護者は15.8%に過ぎない。また、「ネット接続不可」(19.1%)も合わせた『制限あり』も34.9%にとどまっている。一方、「いずれも使用していない」は57.0%で多数を占めている。


※フィルタリングの利用(Q4)及びインターネット利用を制限する機能の使用(Q5)を以下のように集計

「フィルタリング及び制限機能」・・・フィルタリングと制限機能の両方を使っていると回答

「フィルタリング利用」・・・フィルタリングを使っている(制限機能は使っていない、または、わからない)と回答

「その他ネット制限機能利用」・・・制限機能を使っている(フィルタリングは使っていない、または、わからない)と回答

「ネット接続不可」・・・Q4、Q5ともインターネットが使えない機種・設定になっていると回答

「わからない」・・・Q4、Q5ともわからないと回答、または、Q4は使っていない・Q5はわからないと回答、または、Q4はわからない・Q5は使っていないと回答


学校種別にみると、小中高校生の保護者とも『いずれも利用していない』が過半数を占めているが、中学生(19.9%)の保護者では『利用制限』が2割を占め、小学生や高校生の保護者より多くなっている。また、『制限あり』も小中学生の保護者では3割台後半である。(図表II−2−1−13 ※GIF形式)


(7)フィルタリングや制限機能を使用しない理由

フィルタリングや制限機能を「使っていない」と回答した保護者(856人)に、その理由を聞いたところ、「特に必要を感じない」が43.5%で最も多く、次いで「子どもを信用している」が20.6%、「そうした機能自体を知らなかった」が12.6%、「ゲーム機がインターネットに接続できることを知らなかった」が11.3%などとなっている。(図表II−2−1−14 ※GIF形式)


学校種別にみると、小学生の保護者では52.0%が「特に必要を感じない」と回答し、中学生の保護者(36.5%)や高校生の保護者(42.3%)より多くなっている。一方、「子どもを信用している」は学校種が上がるほど多くなっており、小学生の保護者が1割台前半(12.7%)、中学生の保護者が2割強(21.9%)であるのに対し、高校生の保護者では3割(30.0%)に達している。(図表II−2−1−15 ※CSV形式)

(参考)フィルタリングを使用しない理由(ゲーム機、携帯電話、パソコンの比較)(総数) ※GIF形式)

(参考)フィルタリングを使用しない理由(ゲーム機、携帯電話、パソコンの比較)(学校種別) ※GIF形式)


(8)家庭のルール

続いて、子どもがゲーム機を持っていると回答した保護者(1,237人)に、家でゲーム機の使い方のルールがあるかを聞いたところ、なんらかのルールを決めている家庭は56.9%となっている。決められているルールの中では、「利用する時間を決めている」が43.7%で最も多く、次いで「利用する場所を決めている」が17.4%、「個人情報を漏らさないなど、守るべき利用マナーを決めている」が10.2%と続いている。一方、「特にルールを決めていない」家庭は42.4%となっている。(図表II−2−1−16 ※GIF形式)


学校種別にみると、なんらかのルールを決めている家庭は学校種が下がるほど多く、高校生の保護者では約4割(39.9%)にとどまるが、中学生で5割半ば(55.8%)に上昇し、小学生の保護者では約7割(70.3%)がなんらかのルールを決めていると回答している。また、決められているルールをみると、「利用する時間を決めている」は学校種が下がるほど多くなり、高校生の保護者では2割台前半(23.5%)に過ぎないが、中学生で約4割(40.8%)に増え、小学生の保護者では約6割(61.0%)に達している。また、「利用する場所を決めている」も学校種が下がるほど多くなっている。(図表II−2−1−17 ※CSV形式)


次に、子どもがゲーム機でインターネットを利用していると回答(Q2で「1」又は「2」と回答)した保護者(196人)に絞ってみると、なんらかのルールを決めている家庭は約7割(70.4%)で、ゲーム機を所有している家庭全体をベースにした回答(56.9%)より約14ポイント高くなっている。決められているルールの中では、「利用する時間を決めている」が49.0%で最も多く、次いで「利用する場所を決めている」が21.9%、「サイトについて、使用を禁止したり利用内容を決めている」が18.9%、「個人情報を漏らさないなど、守るべき利用マナーを決めている」が18.4%、「メールについて、使用を禁止したり送る相手を制限している」が11.2%と続いている。いずれの項目も、ゲーム機を所有している家庭全体より約5〜9ポイント程度高い。(図表II−2−1−18 ※GIF形式)(図表II−2−1−19 ※CSV形式)


青少年のゲーム機の使い方のルール(青少年Q7)の回答と、保護者の回答(保護者Q7)を比較してみる*。「個人情報を漏らさないなど、守るべき利用マナーを決めている」はほぼ同率であるが、それ以外のルールは青少年より保護者の回答が約2〜7ポイント程度上回っている。青少年でなんらかのルールを決めていると回答したのは51.6%であるが、保護者では57.4%で、双方の認識に差がみられる。


*青少年(小中高校生)と保護者(父母)の双方が回答した1,349組をベースとしているが、子どものゲーム機の所有を認識していない保護者が14人いたため、該当数は一致していない。(図表II−2−1−20 ※GIF形式)


(9)ルールの遵守

続いて、子どものゲーム機の使い方にルールがあると回答した保護者(704人)に、子どもがルールを守っているかを聞いたところ、「守っている」が48.7%、「どちらかというと守っている」が37.4%で、「守っている」と「どちらかというと守っている」を合わせた『守っている(計)』は86.1%である。一方、「どちらかというと守っていない」(9.9%)と「守っていない」(3.0%)を合わせた『守っていない(計)』は12.9%である。


学校種別にみると、「守っている」は、小学生と中学生の保護者は47.0%、高校生の保護者では56.5%となっている。『守っている(計)』では大きな差はみられない。(図表II−2−1−21 ※GIF形式)


青少年のゲーム機のルールの遵守の認識についての(青少年Q8)の回答と、保護者の回答(保護者Q8)を比較してみる*。ルールがあると回答した青少年のうち「守っている」と回答したのは51.9%であるが、保護者では49.2%で、青少年の回答がわずか(約3ポイント)であるが上回っている。なお、『守っている』では、青少年(86.5%)と保護者(85.9%)でほとんど差はみられない。


*青少年(小中高校生)と保護者(父母)の双方が回答した1,349組をベースとしているが、子どものゲーム機の所有を認識していない保護者及び青少年と保護者でルールの認識に差があったため、該当数は一致していない。(図表II−2−1−22 ※GIF形式)


(10)子どものトラブル等の経験に対する認識

次に、子どもがゲーム機でインターネットを利用していると回答した保護者(196人)に、インターネット利用に関するトラブル等の中で、子どもにあてはまることがあると思うものを聞いたところ、約6割(59.7%)が「あてはまるものはない」と回答している。あてはまる項目の中では、「夜遅くまでインターネットにのめりこんで睡眠不足になることがある」が15.3%で最も多く、次いで「インターネットにのめりこんで勉強に集中できないことがある」が13.8%など、インターネットにのめりこむことへの懸念が上位に挙げられている。なお「わからない」と回答した保護者は8.2%である。(図表II−2−1−23 ※GIF形式)


学校種別にみると、「あてはまるものはない」と回答した保護者は、小学生の保護者(62人)では8割台前半(82.3%)であるのに対し、中学生の保護者(81人)では約4割(40.7%)、高校生の保護者(52人)では4割弱(38.5%)となっている。特に「夜遅くまでインターネットにのめりこんで睡眠不足になることがある」は、小学生の保護者では4.8%であるが、中学生(21.0%)、高校生(19.2%)では約2割になっている。また、「インターネットにのめりこんで勉強に集中できないことがある」も中学生の保護者では約2割(19.8%)が回答している。一方、「プロフやゲームサイトで知り合った人とやりとりしたことがある」では、いずれの学校種でも1割を下回っている(小学生:6.1%、中学生:8.6%、高校生:9.6%)。(図表II−2−1−24 ※CSV形式)


青少年が経験したインターネット上のトラブル等(青少年Q9)と、保護者が子どものトラブル等をどの程度認識しているか(保護者Q9)を比較してみる*。「チェーンメールが送られてきたことがある」は、保護者(7.8%)の認識より青少年(13.9%)のトラブルの経験が6ポイント上回り、両者の認識にやや開きがある。また、「プロフやゲームサイトで知り合った人とやりとりしたことがある」も約4ポイント青少年の回答が高くなっている。


*青少年(小中高校生)と保護者(父母)の双方が回答した1349組をベースとしているが、子どものゲーム機の所有を認識していない保護者及び青少年と保護者でインターネットの利用の認識に差があったため、該当数は一致していない。(図表II−2−1−25 ※GIF形式)


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