第2部 調査の結果

第2章 保護者調査の結果

第4節 インターネットに関する保護者の認識

(1) インターネットの利用に関して心配なこと

Q23 ○○さんが(今後)インターネットを使うことに関して心配なことがありますか。この中から、あてはまるものをいくつでもあげてください。(M.A.)

図表2-2-4-1 インターネットの利用に関して心配なこと <CSVデータ>

図表2-2-4-1 インターネットの利用に関して心配なこと

 回答した全ての保護者(1,400人)に、子どもがインターネットを使うことに関して心配なことがあるかを聞いたところ、「名前や住所を安易に書き込んでしまうこと」(46.2%)、「暴力的な内容、性的な内容、反社会的な内容を含むサイトにアクセスすること」(45.6%)、「目を悪くするなど健康を害すること」(41.1%)、「インターネットからの情報を鵜呑みにすること」や「インターネットを利用する時間が長時間になること」(同率40.1%)の5項目が、4割台と多くなっている。次いで「詐欺や児童買春などの犯罪に巻き込まれること」が38.1%、「インターネットでの言い争いや誹謗中傷に巻き込まれること」が36.9%で続く。一方、「心配なことはない」は9.7%となっている。(図表2-2-4-1)

(参考)平成21年度青少年のインターネット利用環境実態調査【保護者】 <CSVデータ>

(参考)平成21年度青少年のインターネット利用環境実態調査【保護者】 Q19
 学校種別にみると、「コンピュータをウイルスに感染させること」と「音楽や動画など違法なコピーをすること」以外の項目は、小学校の保護者の回答者が多く、学校種が上がるほど少なくなっている。特に「親の見ていないところでインターネットを利用すること」は、小学生の保護者(37.8%)と高校生の保護者(11.7%)で約26ポイントの開きがある。

【図表2-2-4-2 インターネットの利用に関して心配なこと(学校種別)】 <CSVデータ>

【(参考)平成21年度青少年のインターネット利用環境実態調査 図表2-2-4-2】 <CSVデータ>

(2) インターネットに関する啓発や学習の経験

Q24 あなたは、有害サイトやネットいじめの問題など携帯電話やパソコンの危険性について、これまで説明を受けたり学んだりしたことがありますか。この中から、あてはまるものをいくつでも あげてください。(M.A.)

図表2-2-4-3 インターネットに関する啓発や学習の経験 <CSVデータ>

図表2-2-4-3 インターネットに関する啓発や学習の経験

 回答した全ての保護者(1,400人)に、インターネットの危険性について説明を受けたり学んだりした経験があるかを聞いたところ、「学校で配布された啓発資料などで知った」(50.4%)、「学校の保護者会やPTAの会合などで説明を受けた」(48.1%)の2項目が5割前後となっており、次いで「テレビや本・パンフレットなどで知った」が37.4%となっている。

 平成21年度と比較すると、「学校の保護者会やPTAの会合などで説明を受けた」を除き、いずれの項目でも21年度より少なくなっており、特に「テレビや本・パンフレットなどで知った」は、21年度(43.7%)よりも約6ポイント下回っている。(図表2-2-4-3)
 学校種別にみると、「学校の保護者会やPTAの会合などで説明を受けた」は、学校種が上がるほど多くなり、小学生の保護者では36.4%であるが、中学生の保護者(50.7%)や高校生の保護者(57.8%)では5割台を占めている。また、「学校から配布された啓発資料などで知った」は、小学生の保護者では39.6%であるが、中学生の保護者では58.2%、高校生の保護者では51.0%となっている。平成21年度と同様、学校を通じて啓発を受けたという上記2つの回答は、中学生以上の保護者で多い。一方、「特に学んだことはない」は、中学生の保護者(11.1%)や高校生の保護者(10.9%)では、約1割であるが、小学生の保護者は約2割(21.1%)となっている。【図表2-2-4-4 インターネットに関する啓発や学習の経験(学校種別)】 <CSVデータ>

(3) インターネットに関する学習意向

Q25 あなたは、有害サイトやネットいじめの問題などインターネットの危険性について、もっと説明を受けたり学んだりしたいですか。この中から1つだけお答えください。
図表2-2-4-5 インターネットに関する学習意向(学校種別) <CSVデータ>

図表2-2-4-5 インターネットに関する学習意向(学校種別)

 回答した全ての保護者(1,400人)に、インターネットの危険性について説明を受けたり学んだりしたいかを聞いたところ、「学びたい」が17.9%、「どちらかというと学びたい」が34.6%となり、「学びたい」と「どちらかというと学びたい」を合わせた『学びたい(計)』は52.5%となっている。一方、「どちらかというと学びたくない」(4.2%)と「学びたくない」(9.5%)を合わせた『学びたくない(計)』は、13.7%となっている。平成21年度と比較すると、『学びたい(計)』は、21年度(58.1%)よりやや減少している。

 学校種別でみると、『学びたい(計)』が、小学生の保護者(54.6%)と中学生の保護者(57.0%)では5割台であるが、高校生の保護者では4割台前半(43.2%)と少なくなっている。(図表2-2-4-5)

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(4) 保護者と子どもでは、どちらがインターネットに詳しいか

Q26 あなたと○○さんとでは、どちらがインターネットに詳しいと思いますか。この中から1つだけお答えください。

図表2-2-4-6 保護者と子どもでは、どちらがインターネットに詳しいか(学校種別) <CSVデータ>

図表2-2-4-6 保護者と子どもでは、どちらがインターネットに詳しいか(学校種別)

 回答した全ての保護者(1,400人)に、子どもと比べどちらの方がインターネットに詳しいかを聞いたところ、「自分の方が詳しい」が38.5%、「どちらかというと自分の方が詳しい」が8.1%となっている。「自分の方が詳しい」と「どちらかというと自分の方が詳しい」を合わせた『自分の方が詳しい(計)』は、46.6%となっている。一方、「どちらかというと子どもの方が詳しい」(16.2%)と「子どもの方が詳しい」(21.2%)を合わせた『子どもの方が詳しい(計)』は37.4%となっている。平成21年度と22年度では、ほとんど差はみられない。

 学校種別にみると、『子どもの方が詳しい(計)』は、学校種が上がるほど多くなり、小学生の保護者では14.2%となっているが、中学生の保護者では37.5%に増加し、高校生の保護者では64.3%に達する。(図表2-2-4-6)

(5) フィルタリングの認知度

Q27 あなたは、このアンケートに答えるまで、フィルタリングとは何かを知っていましたか。この中から1つだけお答えください。
調査員注:(資料〔回答票に掲載した説明文及び「フィルタリングのイメージ図〕)をしっかり見てもらってから、回答してもらうこと

(資料)フィルタリングとは : インターネット上の有害なサイトを見られないようにするための設定、いわゆる「有害サイトへのアクセス制限サービス(ウェブ制限・時間制限を含む)」のこと(「フィルタリングのイメージ図」含む)

図表2-2-4-7 フィルタリングの認知度(学校種別) <CSVデータ>

図表2-2-4-7 フィルタリングの認知度(学校種別)

 回答した全ての保護者(1,400人)に、フィルタリングとは何かを知っていたかを聞いたところ、「知っていた」が67.9%、「なんとなく知っていた」が21.1%となっている。一方、「全く知らなかった」は、11.0%となっている。平成21年度と22年度では、ほとんど差はみられない。

 学校種別にみると、「全く知らなかった」は、学校種が上がるほど少なくなり、小学生の保護者では15.5%であるが、中学生の保護者では10.4%とやや少なくなり、高校生の保護者では6.8%と1割に満たない。(図表2-2-4-7)

(6) 青少年インターネット環境整備法の認知度

Q28 昨年4月1日から施行されている、いわゆる「青少年インターネット環境整備法(青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律)があることを知っていますか。
 また、この法律の中で、保護者の義務や責務が書かれていることを知っていますか。この中から、あてはまるものをいくつでもあげてください。(M.A.)
調査員注:回答票に記載した(資料)を読んでもらってから、回答をもらうこと

(資料)法律名 : 青少年インターネット環境整備法(青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律)
保護者の義務 : 子どもに携帯電話を買ってあげる場合には、携帯会社に「使用者が子どもである」ことを申し出なければならないこと
保護者の責務 : 保護者は、インターネット上には有害情報が氾濫(はんらん)していることを認識して、子どものインターネットの利用のルールを決めるなど、しっかり見守るよう努力すること

図表2-2-4-8 青少年インターネット環境整備法の認知度 <CSVデータ>

図表2-2-4-8 青少年インターネット環境整備法の認知度

 回答した全ての保護者(1,400人)に、「青少年インターネット環境整備法」、また「子どもに携帯電話を買ってあげる場合には、携帯会社に「使用者が子どもであること」を申し出なければならないといった保護者の義務」や、「保護者は、インターネット上には有害情報が氾濫していることを認識して、子どものインターネットの利用のルールを決めるなど、しっかり見守るよう努力するといった保護者の責務」があることを知っているかを聞いたところ、「法があることを知っている」が35.3%、「保護者の義務があることを知っている」が18.6%、「保護者の責務があることを知っている」が16.1%となっている。一方、「いずれも知らない」は、52.6%と過半数を占めている。
 平成21年度と比較すると、知っているとの回答は、いずれの項目でも22年度は21年度よりやや多くなっている。(図表2-2-4-8)
 学校種別にみると、「法があることを知っている」、「保護者の義務があることを知っている」、「保護者の責務があることを知っている」の3項目は、学校種が上がるごとに多くなっている。また前述の3項目は、中学生の保護者と高校生の保護者で、平成22年度はいずれも平成21年度よりやや多くなっている。また、「いずれも知らない」は、中学生の保護者と高校生の保護者では、平成22年度は、21年度より減少しており、特に中学校の保護者では、22年度(49.8%)は21年度(59.1%)よりも約9ポイント減少している。【図表2-2-4-9 青少年インターネット環境整備法の認知度(学校種別)】 <CSVデータ>
(7) 子どものインターネット利用に必要な取組

Q29 あなたは、子どものインターネット利用について、どのような取組が必要だと思いますか。この中から、あてはまるものをいくつでもあげてください。(M.A.)

図表2-2-4-10 子どものインターネット利用に必要な取組 <CSVデータ>

図表2-2-4-10 子どものインターネット利用に必要な取組

 回答した全ての保護者に、子どものインターネット利用について、どのような取組が必要か聞いたところ、「有害サイトへの規制を強化する」(62.9%)と「親子のルール作りなど家庭における取組を支援する」(59.0%)の2項目が、6割前後となっている。次いで、「学校における情報モラル教育を充実させる」(42.6%)と「フィルタリングの使用を徹底させる」(39.7%)の2項目が、4割前後で続く。平成21年度と比較すると、「小中学校への携帯電話の持込を禁止する」では、22年度(32.9%)は21年度(42.5%)よりも約10ポイント減少している。(図表2-2-4-10)
 学校種別にみると、「親子のルール作りなど家庭における取組を支援する」は、学校種が下がるほど多くなり、小学生の保護者(63.1%)は、高校生の保護者(53.1%)よりも10ポイント上回っている。また、「フィルタリングの使用を徹底させる」も、学校種が下がるほど多くなり、小学生の保護者(45.2%)は、高校生の保護者(32.6%)よりも約13ポイント上回っている。【図表2-2-4-11 子どものインターネット利用に必要な取組(学校種別)】 <CSVデータ>
 インターネットに関する啓発や学習の経験(保護者調査Q24)別にみると、全ての項目において『学んだことがある(計)』は、「特に学んだことはない」よりも多くなっている。特に「親子のルール作りなど家庭における取組を支援する」は、『学んだことがある(計)』(62.5%)が、「特に学んだことはない」(38.7%)を約24ポイント上回っている。

 学校種別にみると、どの学校種でもほとんどの取組で『学んだことがある(計)』が「特に学んだことがない」よりも多くなっている。中学校の保護者では「有害サイトへの規制を強化する」と「親子のルール作りなど家庭における取組を支援する」は、いずれも『学んだことがある(計)』が「特に学んだことはない」を約28ポイント前後上回っている。【図表2-2-4-12 子どものインターネット利用に必要な取組(啓発や学習の経験、学校種別)】 <CSVデータ>

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