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アメリカ・ドイツにおける青少年のインターネット環境整備状況等調査報告書

第II部 調査の結果

第1章 アメリカにおける調査

1.1 青少年のインターネット利用環境に関する実態

1.1.2 青少年のインターネット利用数・利用率

 米国商務省電気通信情報局によると17、2009年現在、米国全体において家庭でインターネットを利用している者の割合は63.19%で、家庭外での利用も合わせると、その割合は68.39%となる。カリフォルニア州では、家庭のインターネットの利用者の割合は63.10%で、家庭外の利用も合わせるとその割合は67.58%となる。同様にテキサス州では、家庭内での利用は54.36%で、家庭外の利用も合わせるとその割合は60.36%と、全米の平均値よりも低い水準となっている。
 以下の図表1は、5〜24歳までの学童や学生を対象とした調査結果である。これら5〜24歳までの者の66.78%は家庭でインターネットを利用しており、家庭外での利用も含めるとその割合は73%となっている。
 この結果を年齢別で見ると、5〜9歳の47.36%、10〜13歳の66.07%、14〜17歳の76.48%が家庭でインターネットを利用している。また、家庭外の利用を合わせるとその割合は、5〜9歳が51.08%、10〜13歳が73.06%、14〜17歳が84.83%となっている。

図表 1 家庭内外でのインターネット利用者
(2009年度 合計・都市・田舎・主要都市別)18
米国合計
(単位:千人)
インターネット使用インターネット
未使用
家庭での使用あらゆる場所
合計ダイアルアップブロードバンド
合計人数(3+)
合計人数(3+)289,309182,81363.1910,6213.67171,13259.15197,87168.3991,43931.61
年齢           
25歳以下90,44655,50461.372,8563.1652,30457.8361,40667.8929,04032.11
25〜34歳40,41228,80471.281,0622.6327,56068.2031,82478.758,58821.25
年齢/学童・学生年齢のみ         
5〜24歳の
合計人数
66,77344,59266.782,2683.39470,17563.0148,74473.0018,02927.00
5〜9歳20,4599,68947.364402.159,19644.9510,44951.0810,00948.92
10〜13歳15,92310,52166.075523.469,90962.2211,63373.084,29026.94
14〜17歳16,84212,88176.488004.7512,02371.3914,28784.832,55515.17
18〜24歳13,54911,50184.884733.4910,94880.8012,37591.331,1758.67
州別           
カリフォルニア州34,89422,01863.101,2793.6620,57858.9723,58267.5811,31332.42
テキサス州23,24312,63454.365202.2411,94951.4114,02960.369,21439.64
出所: OSTWG-NTIA(WebOPAD) へのヒアリングより2009年11月24日付けのデータ

 他方、ピュー・インターネットの調査19によると、2009年12月現在、12〜17歳の10代の93%がインターネットを利用しているとされる。10代でインターネットを利用する者の数は、2000年では約700万人だったのに対して、2009年現在、その数は約1,100万人に達している(1.57倍の増加)20
 ちなみに、2009年の18〜29歳のヤング・アダルトとされる年齢層のインターネットの利用率は93%で、30歳以上の大人は74%だった21


カリフォルニア州
 カリフォルニア州では、同州における青少年のインターネット利用に関する公的な統計調査は行われていないため、州政府でも実際の数は把握していない22。また、ピュー・インターネットなどの民間の調査会社でも、全米規模の調査は実施しているものの、各州を対象にした調査は実施していない。


 他方、カリフォルニア州では2006年、シュワルツネガー州知事主催の「カリフォルニア・サイバー安全サミット23(California Cyber Safety Summit)」が開かれた際、参加者226人に対して「Turning Technology Survey」というインターネットに関する意識調査が行われている。参考までに、以下にその内容を解説する24
 同サミットに参加した者の多くは、司法関係者(約30%)、教育者(約22%)など高学歴者であるが、自分の子どもに対してインターネットの使用を許可している家庭は全体の66.81%(155人)であるのに対して、許可していない家庭は約33%(77人)であった(図表2)。

図表 2 出席者の属性と子どものインターネットの利用の許可の有無
質問1 出席者のステータス出席者のステータス円グラフ
ステータス比率 (%)
教育者
法執行機関/検事
保護者
子どもの擁護者/地域リーダー
その他
49
70
23
32
52
21.68
30.97
10.18
14.16
23.01
合計226100
質問2 子どものインターネット利用の許可の有無子どものインターネット利用の許可の有無円グラフ
 比率 (%)
許可している
許可していない。
155
77
66.81
33.19
合計232100
出所:「カリフォルニア・サイバー安全サミット」での意識調査

テキサス州
 テキサス州は、カリフォルニア州と同様に、テキサス州でも、青少年のインターネットの利用に関する州独自の統計調査などは行っていない。同州検事局事務所によれば、インターネットを利用する年齢層は、学校に通い始める7〜8歳ぐらいからであると認識しており、統計調査を実施していないのは、費用の問題でもあるが、単に同州単独で統計を取る必要性を感じていないためとのことである。また、青少年のインターネットの利用者数を把握するよりは、むしろ、実際の犯罪を効果的に防ぎ、いかに青少年の保護に努めるか、という点に注力することが重要であるとしている25


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