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アメリカ・ドイツにおける青少年のインターネット環境整備状況等調査報告書

第II部 調査の結果

第1章 アメリカにおける調査

1.4 青少年のインターネット利用環境に関する民間機関の取組

1.4.6 その他

インターネットの安全な利用において重要な点
 EIEによれば、インターネットの安全な利用を教育・啓発する上で困難なことは、「テクノ・ジェネレーション・ギャップ」という。これは、「デジタル・ネイティブ(Digital Native)」と呼ばれ、生まれた時からテクノロジーに接して育ってきた世代が存在する一方で、「デジタル移民 (Digital Immigration)」と呼ばれる、大人になってからテクノロジーに触れてきた世代が存在し、その世代間で、インターネットに対する考え方や対応が異なり、また、このギャップが存在するために、青少年のインターネット上のトラブルの危険性を一般に認知させることを難しくしていると、EIEは述べている。そこでEIEなどの民間組織では今後、デジタル・ネイティブである次世代が保護者となった場合に備えて、大学などでインターネットの安全な利用に関するカリキュラムを導入することを計画している209


 また、インターネットの環境改善を考える上で、教育・啓発に加えてアクセス制限を行うテクノロジーの向上が重要な要素となる。携帯電話からのインターネット利用も含め、インターネット上で青少年が閲覧するに相応しくない内容を、いかに遮断するかといった点を重視する必要もある210
 それは、SNSの出現で、インターネットの環境は変化し、以前のインターネットは、ウェブ運営者側から利用者への一方通行の交信であったものが、利用者同士での交流が可能となったからである。というのも、SNSの出現により、実社会で体験する問題が、インターネット上でも同様の問題が起こっている。例えば、ストーカー行為や、嫌がらせ、詐欺、いじめ等は、実社会でも存在する出来事だが、全く同様のことがインターネット上でも起きている。これは5年前には見られなかったことで、インターネット上で体験することは、今や実社会と同じことであり、インターネット上での判断も、実社会での経験を基に下されるべく、そういった教育が必要となる211





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