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2.1.3 青少年の携帯電話利用数・利用率

 ここでは、上記の2.1.2 青少年のインターネット利用数・利用率で紹介した調査結果を基に、ドイツの未成年者の携帯電話の利用実態について述べる。


 MPFSの「JIMStudie 2009」248によると、ドイツでは12〜19歳の未成年者全体の95%が自分の携帯電話を持っていると答えており、男子で93%、女子では97%が携帯電話を所有している。これら全体のうち、インターネットへの接続が可能な携帯電話を持つ者は79%であり、2007年度の82%よりは若干の低下を見せている。ただし、Bluetoothへの接続が可能な端末の割合は飛躍的に上昇しており、全体の86%となっている。またMP3などの動画ファイル、音楽ファイルが再生可能な携帯電話も2007年の58%から2009年の85%へと大きく上昇している。
 携帯電話によるカメラ撮影とBluetoothなどによるインターネットへの接続は、さまざまな問題を引き起こす可能性がある。未成年者に有害な動画がこれらの端末を使って録画され、そのデータが個人間でやり取りされた場合には、その発見は特に難しく、暴力描写もしくは性的コンテンツの流布、及び個人の権利を害する写真やビデオの公開は特に問題である、と同報告書は述べている。特に、本人が望まない形で、または本人の知らないところで写真などの個人データが公開されることは、ネットいじめの原因となると同調査はまとめている。実際、携帯電話を利用する青少年のうち79%は暴力的なまたは性的な内容が含まれたコンテンツが、携帯電話を通して頒布されていることを知っており、およそ27%は「それらが自分の友人関係の間で行われている」と答えている。また、その8%は「自分も受け取ったことがある」と回答している。
 これらの行為は処罰の対象になる違法行為であるという事実についての知識は、男女間での差はそれほど大きくはない。友人間でこれらの行為が行われている否かについては、女子の23%が、男子の32%が「ある」と答えている。「自分も行なったことがある」と答えた青少年は、男子で12%、女子で4%に上る。
 これらの傾向は年齢が上昇するにつれて高まる傾向にある。18〜19歳では回答者の32%が友人間でそういった情報が出回っていることを知っており、うち10%が自分も受け取ったことがあると答えている。また、ほとんどの未成年者はそれが違法であることを承知している。
 自ら中傷的な内容の写真やテキストを送付したことがあるかという質問に対しては、その98%が「したことがない」と答えている。ただしハウプトシューレの生徒の5%は「自分がしたことがある」と答えており、レアルシューレやギムナジウムの学校の生徒に比べて高い割合を示している。また自分がその被害者となったことがあるかという質問に関しては、ほとんどの青少年が「ない」と答えている。ただし、友人間で誰かがネットいじめにあったことがあるかという質問には、その24%が「ある」と答えている。男女別では、女子の30%、男子の19%が「ある」と答えている。また学校別ではレアルシューレが29%、ハウプトシューレが26%、ギムナジウムが20%となっている。
 同調査では携帯電話によって広まる情報の内容は多岐にわたるとしており、例えば、極右的な内容や性的な誘惑を含む内容が挙げられている。


 また、MPFSの「KIMStudie2008」249によれば、家庭の95%において携帯電話が普及しており、約半数の子どもが自分の携帯電話を持っている。年齢の高い子どもほど携帯電話の所有率が高く、12〜13歳の子どもの86%にのぼる。70%の子どもが自分から親に携帯電話をねだったと回答し、16%は保護者が勧めたと回答している。


 また、CHIP ONLINEが2006年に行った調査では、全体の3分の1の未成年者がすでに携帯電話でポルノグラフィーを閲覧したことがあると答えている250





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