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イギリス・韓国における青少年のインターネット環境整備状況等調査

第II部 調査の結果

第1章 イギリスにおける青少年のインターネット環境整備状況等

(7)青少年のインターネット利用に関する親子間の話し合い並びにルール設定の有無及び内容

図1-1-24のとおり、子どもによるインターネット、携帯電話、ゲームの利用を心配していない保護者が過半数を占める121。心配要因ごとの心配の度合は、図1-1-25のとおりである。

図1-1-24 子どものメディア利用について懸念を持つ保護者の割合(2010年)122

※対象は5~15歳の子どもを持つ保護者である。
(出典:Ofcom)

図1-1-25 心配要因ごとの心配の度合(2010年)

※対象は5~15歳の子どもを持つ保護者である。
(出典:Ofcom)

また、各心配要因に対する不安の意識には、保護者と子どもの間に大きな差が見られる(図1-1-26)。

図1-1-26 各心配要因に対する不安意識の有無(保護者と子どもの比較)123

(単位:%)

※対象とした子どもは8~17歳である。
※ヘイトスピーチとは、憎悪に基づく発言や差別的行為を扇動する言動を指す。
(出典:Ofcom)

子どものインターネット利用の安全性について心配する保護者が多いにもかかわらず、何か問題が起きた場合にどう対処すればよいか分かっている保護者は少ない。2007年のOfcomの調査によれば、保護者の半数以上(57%)が子どものインターネット利用に関して問題が起きたときにどうしたらよいか分からないと答えており、その際にアドバイスを求める相手も様々であることがわかった(図1-1-27)。また、子どもが不適切なコンテンツを見た場所は、自宅が圧倒的に多い(図1-1-28)124

図1-1-27 子どものインターネット利用に関するアドバイスを求める
情報源(保護者)125

(単位:%)

(出典:Ofcom)

図1-1-28 子どもが不適切コンテンツを見た場所126(2007年)

(単位:%)


(出典:Ofcom)

5~15歳の子どもを持つ保護者の4人に1人が、インターネット利用の際には注意するようにと子どもに話している。子どもの性別ごとに行われた同調査によると、男子の保護者よりも、女子の保護者の方が、インターネット利用に関する話し合いをしている割合が高い127。保護者の82%が、子どもたちがインターネットを安全に使っていると信じていると答え、その理由としては、「学校で安全な使い方を教わったから(72%)」、「自分たち(保護者)より子どもの方がよく知っているから(48%)」というものが多い128


多くの保護者が、インターネットや携帯電話などのメディアに関する利用に関するルールを設定している(図1-1-29)。ルールの内容については、表1-1-16、表1-1-17のとおりである。

図1-1-29 ルール設定があると答えた保護者(2010年/年齢別)129

(単位:%)


※携帯電話の使用に関してルール設定に関し、5~7歳については、
ルール設定がある家庭は記載に満たないほど少数である。
(出典:Ofcom)

表1-1-16 インターネット利用に関するルール (2011年/年齢別)130

 

5-7歳

8-11歳

12-15歳

何らかのルールを定めている

89%

88%

72%

定期的にオンラインで何をしているかチェックしている

44%

52%

38%

一定の時間以降インターネット禁止

31%

37%

31%

オンラインでの購入禁止

26%

31%

26%

子ども向けのウェブサイトのみ

50%

25%

5%

インターネット利用時間(1日何時間など)を決めている

32%

30%

22%

保護者同伴の利用(子どものみは不可)

41%

26%

8%

チャットは友人・知り合いのみ

13%

18%

16%

SNS禁止

33%

31%

9%

ウェブサイト閲覧にはパスワード設定

18%

21%

14%

インスタント・メッセージ(MSNなど)禁止

24%

18%

4%

決められたサイト(お気に入りに追加済み)の閲覧のみ

13%

11%

5%

宿題のためのインターネット利用のみ

8%

9%

4%

※対象としたのは396人(5~7歳)、496人(8~11歳)、529人(12~15歳)の保護者
(出典:Ofcom)

表1-1-17 ゲーム利用に関するルール(2011年/年齢別131

 

5-7歳

8-11歳

12-15歳

何らかのルールを定めている

87%

83%

58%

年齢制限内のゲームのみ

63%

59%

33%

一定の時間以降ゲーム禁止

37%

36%

22%

ヌード・性描写のあるゲーム禁止

45%

41%

27%

薬物が登場するゲーム禁止

45%

41%

24%

乱暴な言葉を含むゲーム禁止

48%

40%

22%

暴力を含むゲーム禁止

47%

38%

22%

保護者がゲームを定期的にチェックする

40%

41%

23%

オンライン・ゲーム禁止

19%

15%

9%

見知らぬ人とのオンライン・ゲーム禁止

13%

15%

7%

保護者が試したゲームのみ

16%

12%

7%

子どものみの利用禁止(保護者が常に監督)

20%

11%

3%

(出典:Ofcom)

さらにSNSのプロフィールを持つ子どもたちの保護者を対象とした調査では、約80%の保護者が子どもたちのSNS上での行動をチェックしている、と回答した。このうち、8~11歳の子どもを持つ保護者の89%がチェックする一方、12~15歳の子どもを持つ保護者は73%がチェックするという回答となっている。さらに、保護者の94%は子どもがSNS上のプロフィールを持っていることを知っていると回答したが、6%が知らなかったと回答している132。特にSNSに関するルールの設定や留意点については、年齢が上がるほど保護者が気にかけなくなる傾向にあるようである。


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