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2 青少年のインターネット利用に関する既存の意識調査の結果

現在多くの人々にとってインターネットは既に生活の一部となっているが、特に青少年にとっては「必要不可欠」とされている。インターネット利用に用いるメディアも、利用目的も幅広いものとなっている。図1-2-1に示されているように、昨今の子どもたちはインターネットを基盤に友達関係を築いていると指摘する声もある133

図1-2-1 子どものデジタル世界134

図1-2-1 子どものデジタル世界

(出典:Vodafone - Digital Parenting Magazine 2010)

従来と同様、子どもにとっての主たるメディアがテレビであることに変わりはない。しかし、この傾向は、年齢とともに変わりつつある。年齢が高くなるにつれ、テレビを利用する子どもの数は減少し、代わりにインターネットや携帯電話への関心、利用率が増える傾向にある(図1-2-2)。無いと困るものに関する質問には、12~15歳では「インターネット」を24%、「携帯電話」を26%が挙げている(図1-2-3)。

図1-2-2 普段利用するメディア(2010年子ども/年齢別)135

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図1-2-2 普段利用するメディア(2010年子ども/年齢別)

(出典:Ofcom)

図1-2-3 無いと困るもの(2010年/子ども/年齢別)136

図1-2-3 無いと困るもの(2010年/子ども/年齢別)

(出典:Ofcom)

8~15歳を対象にしたインターネット利用に関する知識と理解に関する調査結果(8歳以下は質問内容の理解度を懸念し、対象外とする)によれば、自宅でインターネットを利用する8~11歳の67%、及び12~15歳の57%は、既にアクセスしたことのあるサイトに限って利用していると答えている(図1-2-4)。

図1-2-4 アクセスしたことのないサイトを利用したことがあるか
(2010年/年齢/性別)137

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図1-2-4 アクセスしたことのないサイトを利用したことがあるか(2010年/年齢/性別)

(出典:Ofcom)

さらに、12~15歳に、初めてアクセスするウェブサイトを利用する際に注意する点について質問したところ、6割以上が「何らかのチェックをする」と答え、「何もチェックしない」と答えたのは23%であった(表1-2-1)。また、オンライン上の情報についてどのくらい信用しているかについては、たとえニュースであっても「すべて正しい」と思っている子どもは26%にとどまった(図1-2-5)。

表1-2-1 初めてアクセスするウェブサイト利用時に注意すること138
 

2009年

2010年

サイトにアクセスしたことがある人に聞く

23%

26%

サイトの一般的な外見

22%

20%

サイトがどのくらい新しいか

20%

20%

シンボルなど

16%

20%

サイト内の情報を比較

10%

17%

聞いたことのあるサイト名、企業名

17%

14%

基準や規格を示すシンボル

9%

13%

信用のおけるサイトからのリンク

10%

12%

サイト創設者と創設の理由

8%

8%

アクセスしたことがないサイトは利用しない

11%

16%

上記のいずれか

61%

61%

何もチェックしない

28%

23%

※対象としたのは12~15歳の子どもである。
(出典:Ofcom)

図1-2-5 オンライン情報の信用度(2010年)139

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図1-2-5 オンライン情報の信用度(2010年)

※対象としたのは12~15歳の子どもである。
(出典:Ofcom)

上記1(7)で記述したように、親子間でのルール設定があるにもかかわらず、8~11歳の15%、12~15歳の8%が実際にインターネットを利用している間はルールのことを忘れてしまうと答えている。
年齢別によるオンラインとオフラインの意識比較調査の結果を図1-2-6に示す。

図1-2-6 オンラインとオフラインの意識比較(2010年)140

図1-2-6 オンラインとオフラインの意識比較(2010年)

※(各項目とも、上段=8~11歳、下段=12~15歳)
(出典:Ofcom)

また、SNSのプロフィール公開に関しては、「友人のみ」に見られる設定にしているものが8~11歳、12~15歳ともに80%以上を占めている(図1-2-7)。その他公開情報については、図1-2-8のとおりである。

図1-2-7 SNSプロフィール公開設定(2010年/年齢別)141

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図1-2-7 SNSプロフィール公開設定(2010年/年齢別)

(出典:Ofcom)

図1-2-8 その他公開情報について(2010年)142

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図1-2-8 その他公開情報について(2010年)

※対象としたのは12~15歳の子どもである。
(出典:Ofcom)

安全なインターネット利用に関する情報やアドバイスを受けたことがあるかという調査に対し、8~15歳の青少年の約90%が「ある」と回答している。8~11歳と12~15歳の年齢別に見ると、年齢が高い方が、アドバイスを受けている率が高い結果となっている(図1-2-9)143

図1-2-9 インターネットの安全利用情報提供に関する調査結果
(2010年/年齢別)144

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図1-2-9 インターネットの安全利用情報提供に関する調査結果(2010年/年齢別)

(出典:Ofcom)

5~15歳の子どもを持つ保護者の約80%は、インターネットの安全利用について子どもと話し合ったと答えている。子どもに対する調査結果と同様、子どもの年齢が上がるほど、話し合ったと答えた保護者の割合も多い(図1-2-10)。

図1-2-10 インターネット安全利用について子どもと話した保護者
(2011年/年齢・性別)145

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図1-2-10 インターネット安全利用について子どもと話した保護者(2011年/年齢・性別)

(出典:Ofcom)

また、子どもたちは実際誰からネット安全及びデジタルメディアについて教えてもらいたいかという質問に対しては、「両親」「学校」「友人」など様々な回答が出された。8~11歳では半数以上が、両親や学校から教えてもらいたいという回答であるが、自分自身でマニュアルや仕様書を見て学ぶといった回答も見られる(図1-2-11)。

図1-2-11 誰から教えてもらいたいか(2007年、2009年、2010年/年齢別)146

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図1-2-11 誰から教えてもらいたいか(2007年、2009年、2010年/年齢別)

(出典:Ofcom)

「何か心配事が生じた際に伝えるか」、また、「伝えるとしたら誰か」との質問には、8~11歳、12~15歳ともに大半が親に伝えると答えている(図1-2-12)。

図1-2-12 心配事や問題は誰に伝えるか(2009及び2010年/年齢別)147

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図1-2-12 心配事や問題は誰に伝えるか(2009及び2010年/年齢別)

(出典:Ofcom)


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