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イギリス・韓国における青少年のインターネット環境整備状況等調査

第II部 調査の結果

4 青少年のインターネット利用環境に関する民間機関の取組

(3)インターネット上の情報の分類(レイティング・ゾーニングなど)

最初のレイティングは1998年にワールド・ワイド・ウェブ(www)がデザインしたPICS(Platform for Internet Content Selection)から始まった。当初は、保護者や教師向けに、インターネット上において子どもにアクセスしてほしくない内容を制御する目的でデザインされたPICSであるが、その後、一般ユーザーにも幅広く使われるようになっている。現在利用されているすべてのラベリング、レイティング・システムの先駆けである305

ア アンドロイド・マーケティング・レイティング・システム(Android Marketing Rating System) 306

グーグル傘下のアンドロイド社(Android Inc.)が実施しているレイティン グ・システムであり、オンライン上のコンテンツを「すべて(All )」、「10歳未満(Pre-teen)」、「10代(Teen )」、「成人(Mature)」の4つのレベルに分ける。
どのような内容がどのレベルに分類されるべきか、ガイドラインによると、ほとんどが「10代」または「成人」に該当する。例としては飲酒、タバコ、薬物関連、賭け事(ここでは金銭を賭けないものを指す。アンドロイドはオンライン上での金銭を賭けた賭博を認めていない)、中傷内容(アンドロイドは認めていない)、悪質なユーモアなどが含まれる。位置情報サービスに関しては「10歳未満」より上と分けている。

イ ICRA(Internet Content Rating Association)ラベリング・システム 307

ICRAとは、前インターネット・コンテンツ・レイティング協会のことである。現在は家族のオンライン安全協会(Family Online Safety Institute)に属するが、ラベリング・システムの名称として継続して利用されている。自主規制として、同ラベリング・システムに基づき、コンテンツ・プロバイダがコンテンツを分類する。分類は下記のとおりである。


・テーマ(特に禁じられているテーマはないが、法律に基づき18歳未満には利用が禁止されている飲酒や賭け事などを指す)
・言語
・性描写
・ヌード描写
・暴力
・薬物(麻薬)
・ホラー
・偽造技術


ウ RTA(Restricted to Adults)ラベリング 308

1996年に設立されたサイト、児童保護協会(ASACP309)により2006年から使用が開始されたアダルト向けコンテンツのラベリング・システムである。技術コンサルタント、弁護士、アダルト産業関係者がラベリング・システムの開発に当たった。ICRAなどのマルチラベリングシステムとは異なり、あくまでもアダルト向けコンテンツのみのラベリングのため、シンプルで適応しやすいが、心配な保護者にはICRAなど、他のラベリング・システムと両方使うことを勧めている。費用は一切かからず、タグをウェブページ、サイト、サーバーのいずれにもコピーするだけで利用することが可能である。


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