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(5)青少年に対して危険性があるインターネット上の情報についての相談や苦情受付などの活動

イギリスにおけるインターネット上の違法・有害情報、苦情対応を行っている代表機関をいくつか挙げる。

ア 児童搾取対策オンライン保護センター(CEOP)

児童搾取対策オンライン保護センター(Child Exploitation and Online Protection Centre:CEOP)は、ネット上のいじめや犯罪から青少年を保護することを目的とした非営利団体である。他の関連団体等とも幅広いネットワークを持ち、青少年に安全なインターネットの使い方をしてもらうよう呼びかけるとともに、相談、苦情については連絡するよう指示している。


イ Facebook

2010年7月、英国Facebookは、有害コンテンツ、犯罪などから青少年を守るために児童搾取対策オンライン保護センター(CEOP)と協力、緊急通報用の「パニック・ボタン(通称Click CEOP)」の導入を決定した。数か月に渡る長期交渉と多大なプレッシャーの下での決定であったが、このボタン1つで、一ユーザーが容易に助けを求めたり、アドバイスを受けたりすることが可能となった。協力を呼びかけた児童の性的搾取対策オンライン保護センターの調べによると、ボタン導入前の月に比べ、導入後は通報件数が7倍になった。また、これまでにボタンをダウンロードしたユーザーも5万5千人となっている312。CEOPは、2009年11月にSNS各社にパニック・ボタンの導入を求めていた。BeboとMySpaceの2社は導入したものの、Facebookはこれを拒んでいた。しかし、前述のBeboとMySpaceに比べ、大規模でユーザー数が圧倒的に多いFacebookに導入を求める声は元来高く、2010年3月、Facebookを介した殺人事件313を契機に、導入圧力が更に強くなっていた。

ウ International Association of Internet Hotlines (INHOPE) 314

現在40か国に設置された、苦情及び通報のホットラインの国際的なネットワークである。

エ インターネット監視財団(IWF) 315

インターネット上の児童ポルノを始めとする違法コンテンツ対策として英国政府が設立した財団である。通報のためのホットラインを運営している316

オ 国際警察当局ネットワーク(VGT) 317

国際警察当局ネットワーク(Virtual Global Task Force:VGT)は、世界中の警察当局のネットワークである。主にインターネット上の児童の性的搾取を監視し、苦情を受け付ける。

カ Home Office Reporting318

英国政府(内務省)特設の専用ホットラインである。オンライン上のテロリスト、暴力行為などに関する苦情や通報を受け付ける。サイトは質問形式になっており、回答によっては最寄の警察に届けるなど、より的確な指示も受けられる。

キ Child Line319

児童虐待のヘルプラインである。インターネット上のものだけでなく、児童虐待に関するすべての苦情、通報、相談を受け付ける。


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