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 イギリス・韓国における青少年のインターネット環境整備状況等調査

第2章 韓国における青少年のインターネット環境整備状況

3 青少年のインターネット利用環境に関する制度、法及び政策とその背景

(2)青少年、その保護者及びその他一般に対する教育・啓発

2010年3月26日、国会大衆文化&メディア研究会と韓国情報化振興会の主催により、議員会館128号室で「青少年インターネットゲーム中毒予防法」の立法公聴会が開かれた。公聴会の報告書には、「青少年インターネットゲーム中毒予防法」案が添付されている。


<1>参加者

参加者は、発表者1名と討論者10名からなる。
発表者は、遊びメディア教育センターのクォン・ジャンヒ(권장희)所長である。
討論者は、政府機関等(文化体育観光部・ゲームコンテンツ産業課課長、韓国情報化振興院・情報文化事業団団長、ゲーム物等級委員会・委員兼弁護士、韓国ゲーム産業協会・事務局長)、研究・教育機関(成均館大学精神学科教授、心理相談研究所教授、神経精神科医)、民間団体(子ども健康国民連帯・事務局長、よい先生運動代表兼清潔なメディアのための教師運動代表、すばらしい教育の保護者会・政策委員会委員長)から構成されている。


<2>公聴会の目的

韓国では、インターネットの普及が進む中、青少年のインターネットゲーム中毒が増加の一途をたどっており、深刻な事態となっていることから、こうした状況から青少年を保護することを目的として開催された。


<3>公聴会の基本内容

公聴会では、政府(文化体育観光部)が年に1,000億ウォン以上をゲーム産業の振興に投資する政策を推し進めた結果、韓国社会では家庭崩壊が相次ぎ、百万単位の児童青少年がインターネットゲーム中毒に陥ったことに加え、インターネットゲーム中毒者の脳が、麻薬中毒者やアルコール中毒者の脳と同様に破壊されており、その意味において、インターネットゲーム中毒者が社会に蔓延すると、非常に危険な事態を招く懸念があること等が発表された。
インターネットゲーム中毒の予防と解消を直接的・間接的に担当している部署は、教育部、行政安全部、保健福祉部、文化体育観光部、放送通信委員会、女性家族部の合計6部署であるが、各部署がそれぞれ部分的に対策業務を行っているため、全ての部署を効率的に支援し、統合することが今後の課題であるとされた。
こうした内容の発表を受け、各討論者により法案の必要性や問題点に関し、詳細な議論が行われた。
中毒の予防と解消に当たって必要とされるものとしては、以下の3つが挙げられた。

○「子どもと青少年の保護」制度の導入
○インターネットゲーム中毒を予防するための、関連企業が担うべき社会的責任を確保できるようにする制度
○各家庭からインターネットゲーム中毒の子どもを出さないために保護者をサポートする実質的な支援法案


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