第2部 調査の結果

第2章 保護者調査の結果

第5節 インターネットに関する保護者の認識

(1)携帯電話、パソコン、ゲーム機、タブレット型携帯端末の使用に注意していること

<○○さんが、携帯電話、パソコン、ゲーム機、タブレット型携帯端末のいずれかを利用している方に(Q1で「1」又は「2」、Q14で「1~3」、Q21で「1~3」のいずれかを回答)。それ以外の方は9ページのQ24へ>
Q23 〔回答票20〕ここからは、○○さんが、携帯電話、パソコン、ゲーム機、タブレット型携帯端末のいずれかを利用している場合にお尋ねします。あなたは、○○さんが、携帯電話、パソコン、ゲーム機、タブレット型携帯端末を使用することについて、注意を払っていることはなんですか。この中から、あてはまるものをいくつでもあげてください。(M.A.)

図表2-2-5-1 携帯電話、パソコン、ゲーム機、タブレット型携帯端末の使用に注意していること <CSV形式:1KB>

図表2-2-5-1 携帯電話、パソコン、ゲーム機、タブレット型携帯端末の使用に注意していること
※ 平成23年度以前は、子どもが携帯電話又はパソコンを利用していると回答した保護者に質問した

 子どもが携帯電話、パソコン、ゲーム機、タブレット型携帯端末のいずれかを利用していると回答した保護者(1,827人)に、携帯電話、パソコン、ゲーム機、タブレット型携帯端末を使うことについて注意していることを聞いたところ、「子どもがどのような使い方をしているか、関心をもつこと」(46.9%)が4割台後半と最も多く、次いで「家庭で利用についてのルールを設けること」(39.8%)、「インターネットを利用する上でのマナーや危険性について子どもと話し合うこと」(36.5%)、「フィルタリングの利用など、有害サイトへのアクセスを制限すること」(21.8%)、「子どもの使い方を利用明細や閲覧履歴などで把握すること」(20.1%)の順となっている。
 平成23年度の調査結果と比較すると、「家庭で利用についてのルールを設けること」は、34.5%からやや増加している。また、「フィルタリングの利用など、有害サイトへのアクセスを制限すること」は、26.3%からやや減少している。(図表2-2-5-1)

 学校種別にみると、「子どもがどのような使い方をしているか、関心をもつこと」は、高校生の保護者では40.9%であるが、中学生の保護者では48.3%、小学生の保護者では50.6%と多くなっている。「家庭で利用についてのルールを設けること」も学校種が下がるほど多くなり、高校生の保護者で28.7%、中学生の保護者で41.4%、小学生の保護者で47.2%となっている。一方、「インターネットを利用する上でのマナーや危険性について子どもと話し合うこと」は、小学生の保護者では29.8%だが、中学生の保護者は39.3%、高校生の保護者は41.3%と学校種が上がるほど多くなっている。
【図表2-2-5-2 携帯電話、パソコン、ゲーム機、タブレット型携帯端末の使用に注意していること(学校種別)】 <CSV形式:2KB>

(2) インターネットの利用に関して心配なこと

Q24 〔回答票21〕○○さんが(今後)インターネットを使うことに関して心配なことがありますか。この中から、あてはまるものをいくつでもあげてください。(M.A.)

図表2-2-5-3 インターネットの利用に関して心配なこと <CSV形式:2KB>

図表2-2-5-3 インターネットの利用に関して心配なこと
※1 平成23年度以前は「プロフやゲームサイトで知り合った人と外で会うこと」
※2 「友だち関係が悪化すること」は平成21年度には選択肢がなく、データが存在しない
※3 平成23年度以前は「音楽や動画など違法なコピーをすること」

 回答した全ての保護者(1,915人)に、子どもがインターネットを使うことに関して心配なことがあるかを聞いたところ、「名前や住所を安易に書き込んでしまうこと」が約5割(50.5%)と最も多く、次いで「暴力的な内容、性的な内容、反社会的な内容を含むサイトにアクセスすること」が47.2%、「インターネットを利用する時間が長時間になること」が44.0%、「目を悪くするなど健康を害すること」が43.2%、「コンピュータをウィルスに感染させること」が42.3%、「インターネットからの情報を鵜呑みにすること」が42.1%、「詐欺や児童買春などの犯罪に巻き込まれること」と「インターネットでの言い争いや誹謗中傷に巻き込まれること」が39.9%などとなっている。一方、「心配なことはない」は10.3%となっている。
 平成21年度以降の調査結果と比較すると、22年度から23年度はいずれの項目でも減少傾向がみられたが、24年度は一転していずれの項目でも増加している。(図表2-2-5-3)

 学校種別にみると、ほとんどの項目で学校種が下がるほど回答者が多くなっており、小学生の保護者では、「名前や住所を安易に書き込んでしまうこと」(54.9%)と「暴力的な内容、性的な内容、反社会的な内容を含むサイトにアクセスすること(55.7%)で半数以上が回答している。一方、「コンピュータをウィルスに感染させること」だけは、学校種が上がる方が多く、小学生の保護者では39.5%だが、中学生の保護者では43.2%、高校生の保護者では45.3%と多くなっている。
【図表2-2-5-4 インターネットの利用に関して心配なこと(学校種別)】 <CSV形式:3KB>

(3)インターネットに関する啓発や学習の経験

Q28 〔回答票26〕あなたは、有害サイト(出会い系サイトやアダルトサイトなど)やネットいじめの問題など携帯電話やパソコンの危険性について、これまで説明を受けたり学んだりしたことがありますか。この中から、あてはまるものをいくつでもあげてください。(M.A.)

図表2-2-5-5 インターネットに関する啓発や学習の経験 <CSV形式:1KB>

図表2-2-5-5 インターネットに関する啓発や学習の経験
※ 平成23年度以前は「公共施設などで開かれた講座に参加して教えてもらった」

 回答した全ての保護者(1,915人)に、インターネットの危険性について説明を受けたり学んだりした経験があるかを聞いたところ、「学校から配布された啓発資料などで知った」(47.2%)、「学校の保護者会やPTAの会合などで説明を受けた」(45.1%)、「テレビや本・パンフレットなどで知った」(42.5%)の3項目が4割を超え、他の項目を大きく上回っている。なお、「特に学んだことはない」は14.3%である。
 平成21年度以降の調査結果と比較すると、「学校から配布された啓発資料などで知った」は、23年度まで減少傾向にあったが、24年度はその減少が止まっている。「学校の保護者会やPTAの会合などで説明を受けた」は、23年度(48.7%)よりもやや減少している。「テレビや本・パンフレットなどで知った」は23年度まで毎年減少していたが、24年度は11ポイント以上の増加となった。また、「携帯電話を買った店員に説明してもらった」は21年度以降大きな変化はみられず、1割前後となっている。(図表2-2-5-5)

 学校種別にみると、「学校から配布された啓発資料などで知った」と「学校の保護者会やPTAの会合などで説明を受けた」は学校種が上がるほど多くなり、小学生の保護者(順に、39.0%、33.3%)では3割台であるが、中学生の保護者(順に、52.0%、50.3%)や高校生の保護者(順に、52.0%、54.3%)では5割以上が回答している。一方、「特に学んだことはない」は、高校生の保護者で約1割(10.4%)、中学生の保護者で1割強(11.6%)であるが、小学生の保護者は約2割(19.7%)となっている。
【図表2-2-5-6 インターネットに関する啓発や学習の経験(学校種別)】 <CSV形式:2KB>

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(4) 保護者と子どもでは、どちらがインターネットに詳しいか

Q29 〔回答票27〕あなたと○○さんとでは、どちらがインターネットに詳しいと思いますか。この中から1つだけお答えください。

図表2-2-5-7 保護者と子どもでは、どちらがインターネットに詳しいか(学校種別) <CSV形式:1KB>

図表2-2-5-7 保護者と子どもでは、どちらがインターネットに詳しいか(学校種別)

 回答した全ての保護者(1,915人)に、子どもと比べどちらの方がインターネットに詳しいかを聞いたところ、「自分の方が詳しい」が39.4%、「どちらかというと自分の方が詳しい」が7.7%となり、両方を合わせた『自分の方が詳しい(計)』は47.1%となっている。一方、「どちらかというと子どもの方が詳しい」(17.2%)と「子どもの方が詳しい」(20.3%)を合わせた『子どもの方が詳しい(計)』は37.5%となっている。
 平成21年度以降の調査結果と比較すると、21年度から23年度にかけては「自分の方が詳しい」は増加傾向にあったが、24年度は増加の傾向が止まっている。一方「子どもの方が詳しい」では23年度から大きな変化はみられない。

 学校種別にみると、『子どもの方が詳しい(計)』は、学校種が上がるほど多くなり、小学生の保護者では11.8%となっているが、中学生の保護者では39.2%に増加し、高校生の保護者では69.7%に達する。(図表2-2-5-7)

(5) フィルタリングの認知度

Q30 〔回答票28〕あなたは、このアンケートに答えるまで、フィルタリングとは何かを知っていましたか。この中から1つだけお答えください。
調査員注:資料(〔回答票に掲載した説明文及び「フィルタリングのイメージ図」〕をしっかり見てもらってから、回答してもらうこと)
(資料)フィルタリングとは … インターネット上の有害なサイトを見られないようにするための設定、いわゆる「有害サイトへのアクセス制限サービス(ウェブ制限・時間制限を含む)」のこと(「フィルタリングのイメージ図」含む)

図表2-2-5-8 フィルタリングの認知度(学校種別) <CSV形式:1KB>

図表2-2-5-8 フィルタリングの認知度(学校種別)

 回答した全ての保護者(1,915人)に、フィルタリングとは何かを知っていたかを聞いたところ、「知っていた」が72.2%、「なんとなく知っていた」が17.7%となっている。一方、「まったく知らなかった」は、10.1%となっている。
 平成21年度以降の調査結果と比較すると、21年度から23年度にかけては「知っていた」は増加傾向にあったが、24年度は増加の傾向が止まっている。一方「まったく知らなかった」では23年度から大きな変化はみられない。

 学校種別にみると、「知っていた」は学校種が上がるにしたがって徐々に多くなり、小学生の保護者では6割台後半(66.6%)、中学生の保護者では7割台半ば(74.5%)、高校生の保護者では7割台後半(77.2%)となっている。一方、「まったく知らなかった」は、小学生の保護者で12.8%、中学生の保護者で8.7%、高校生の保護者で8.5%とそれぞれ1割前後となっている。(図表2-2-5-8)

(6)フィルタリングの評価

Q31 ア)〔回答票29〕フィルタリングについてお聞きします。あなたは○○さんにとって、フィルタリングはプラスになると思いますか、マイナスになると思いますか。この中から1つだけお答えください。

図表2-2-5-9 フィルタリングの評価(性・学校種別) <CSV形式:1KB>

図表2-2-5-9 フィルタリングの評価(性・学校種別)

 回答した全ての保護者(1,915人)に、子どもにとって、フィルタリングはプラスになると思うか、マイナスになると思うかを聞いた。「プラスになる」は60.8%、「どちらかというとプラスになることの方が多い」は29.1%で、これらを合計した『プラスになる(計)』は約9割(89.9%)に達する。一方、「どちらかというとマイナスになることの方が多い」は3.8%、「マイナスになる」は1.6%で、これらを合計した『マイナスになる(計)』は5.4% にとどまっている。

 学校種別にみると、「プラスになる」は、学校種が下がるにしたがって多く、高校生の保護者で49.6%、中学生の保護者で63.7%、小学生の保護者で66.3%となっている。また、『プラスになる(計)』は、小学生の保護者で93.1%、中学生の保護者で91.7%、高校生の保護者で83.3%となっている。(図表2-2-5-9)

(7)フィルタリング利用の決定者

Q31 イ)〔回答票30〕ではフィルタリングを利用するかどうかは誰が決めるのがよいと思いますか。この中から1つだけお答えください。

図表2-2-5-10 フィルタリング利用の決定者(性・学校種別) <CSV形式:1KB>

図表2-2-5-10 フィルタリング利用の決定者(性・学校種別)

 回答した全ての保護者(1,915人)に、フィルタリングを利用するかどうかは誰が決めるのがよいと思うかを聞いたところ、「どちらかというと保護者が判断するのがよい」が約6割(59.3%)を占め、次いで「保護者と本人で相談して判断するのがよい」が3割台半ば(35.8%)で、「どちらかというと使っている本人が判断するのがよい」は4.0%にとどまっている。

 学校種別にみると、「どちらかというと保護者が判断するのがよい」は、学校種が下がるほど多く、高校生の保護者で43.3%、中学生の保護者で61.5%、小学生の保護者で69.1%となっている。一方、「保護者と本人で相談して判断するのがよい」は、学校種が上がるほど多く、小学生の保護者で28.3%、中学生の保護者で33.8%、高校生の保護者で48.8%となっている。また「どちらかというと使っている本人が判断するのがよい」も学校種が上がるほど多く、小学生の保護者で1.6%、中学生の保護者で3.5%、高校生の保護者で7.3%となっている。(図表2-2-5-10)

(8)青少年インターネット環境整備法の認知度

Q32 〔回答票31〕平成21年4月から施行されている、いわゆる「青少年インターネット環境整備法(青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律)」があることを知っていますか。
 また、この法律の中で、保護者の義務や責務が書かれていることを知っていますか。この中から、あてはまるものをいくつでもあげてください。(M.A.)
調査員注:回答票に記載した(資料)を読んでもらってから、回答をもらうこと

(資料)法律名 … 青少年インターネット環境整備法(青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律)
保護者の義務 … 子どもに携帯電話を買ってあげる場合には、携帯会社に「使用者が子どもである」ことを申し出なければならないこと
保護者の責務 … 保護者は、インターネット上には有害情報が氾濫(はんらん)していることを認識して、子どものインターネットの利用のルールを決めるなど、しっかり見守るよう努力すること

図表2-2-5-11 青少年インターネット環境整備法の認知度 <CSV形式:1KB>

図表2-2-5-11 青少年インターネット環境整備法の認知度

  回答した全ての保護者(1,915人)に、青少年インターネット環境整備法や、保護者の義務(子どもに携帯電話を買ってあげる場合には、携帯会社に「使用者が子どもである」ことを申し出なければならないこと)、保護者の責務(保護者は、インターネット上には有害情報が氾濫していることを認識して、子どものインターネットの利用のルールを決めるなど、しっかり見守るよう努力すること)を知っているか聞いたところ、「法があることを知っている」が25.5%、「保護者の義務があることを知っている」が15.2%、「保護者の責務があることを知っている」が14.4%となっている。一方、「いずれも知らない」は62.7%である。
 平成21年度以降の調査結果と比較すると、「法があることを知っている」は23年度に続いて減少し(22年度:35.3%、23年度:31.9%、24年度:25.5%)、過去最低となっている。また23年度まで増加していた「保護者の義務があることを知っている」と「保護者の責務があることを知っている」も24年度はそれぞれ減少している。一方、「いずれも知らない」は23年度に続いて2年連続の増加で、過去最高となった。(図表2-2-5-11)

  学校種別にみると、「法があることを知っている」、「保護者の義務があることを知っている」、「保護者の責務があることを知っている」の3項目は、学校種が上がった方がやや多い傾向がみられる。一方、「いずれも知らない」は高校生の保護者(60.4%)や中学生の保護者(60.3%)では約6割だが、小学生の保護者では6割台後半(67.0%)とやや多い。
【図表2-2-5-12 青少年インターネット環境整備法の認知度(学校種別)】 <CSV形式:1KB>

(9) 子どものインターネット利用に必要な取組

Q33 〔回答票32〕あなたは、子どものインターネット利用について、どのような取組が必要だと思いますか。この中から、あてはまるものをいくつでもあげてください。(M.A.)

図表2-2-5-13 子どものインターネット利用に必要な取組 <CSV形式:2KB>

図表2-2-5-13 子どものインターネット利用に必要な取組
※1 平成24年度新設項目のため23年度以前のデータは存在しない
※2 平成23年度以前は「学校における「情報モラル教育」を充実させる」
※3 平成24年度新設項目のため23年度以前のデータは存在しない
※4 平成23年度以前は「インターネットの危険性や注意すべき点について、保護者が学ぶ機会を設ける」
※5 平成23年度以前は「小中学生には携帯電話を持たせないようにする」

 回答した全ての保護者(1,915人)に、子どものインターネット利用について、どのような取組が必要か聞いたところ、「有害サイトへの規制を強化する」(73.0%)が最も多く、次いで「「親子のルール作り」など家庭における取組を支援する」が約6割(60.7%)、「有害情報を掲載しているサイトの責任者に対する規制を強化する」(52.2%)と「学校において子どもに対する「情報モラル教育」を充実させる」(51.6%)が5割を超え、「フィルタリングの使用を徹底させる」(41.0%)と「安全な利用のための機能・設定について、業者が販売時に保護者にきちんと説明する」(39.5%)が約4割となっている。
 平成21年以降の調査結果と比較すると、23年度まではほとんどの項目で毎年減少傾向がみられていたが、24年度は一転してほとんどの項目で増加に転じており、「有害サイトへの規制を強化する」では12ポイント以上(23年度:60.5%、24年度:73.0%)、「学校において子どもに対する「情報モラル教育」を充実させる」では10ポイント以上(23年度:40.9%、24年度:51.6%)、「安全な利用のための機能・設定について、業者が販売時に保護者にきちんと説明する」では8ポイント(23年度:31.5%、24年度:39.5%)、「「親子のルール作り」など家庭における取組を支援する」では6ポイント(23年度:54.7%、24年度:60.7%)と伸びている。(図表2-2-5-13)

 学校種別にみると、「「親子のルール作り」など家庭における取組を支援する」は学校種が下がるほど多く、高校生の保護者で53.3%、中学生の保護者で61.7%、小学生の保護者で65.4%、となっている。また「フィルタリングの使用を徹底させる」と「小中学校への携帯電話の持込を禁止する」も小学生と中学生の保護者で多い。一方、「有害サイトへの規制を強化する」など多くの項目では学校種による大きな差はみられず、一様である。
【図表2-2-5-14 子どものインターネット利用に必要な取組(学校種別)】 <CSV形式:3KB>

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