平成26年度アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアにおける青少年のインターネット環境整備状況等調査
平成27年3月 内閣府

第2部 調査の結果

第3章 カナダ

1 青少年のインターネット利用環境に関する実態

(1)青少年の定義

青少年犯罪司法条例(the Youth Criminal Act Justice)の定義によると620「子供」とは12歳未満である者である。また、「青少年」とは12歳以上かつ18歳未満である者である。

ケベック州における年齢と学年の対比は以下のとおり。

表 84 年齢と学年の対応
年齢と学年の対応
学年(ケベック州外) 学年(ケベック州内) 年齢
4年 4年 9~10歳
5年 5年 10~11歳
6年 6年 11~12歳
7年 中等1年 12~13歳
8年 中等2年 13~14歳
9年 中等3年 14~15歳
10年 中等4年 15~16歳
11年 中等5年 16~17歳

(出典:Media Smarts621

カナダでは、契約を結ぶ法的能力、年齢制限のある製品を購入する能力、ペアレンタル・コントロールの対象とならない場合、また完全な市民権を行使することができる年齢を元に、各州において法定成人年齢が定められている622。アルバータ州、オンタリオ州、サスカチュワン州、マニトバ州、ケベック州、プリンス・エドワード・アイランド州の成年は18歳、ブリティッシュコロンビア州、ニューブランズウィック州、ヌナブト準州、ノバスコシア州、ニューファンドランド・ラブラドール州の成年は19歳、ケベック州の成年は「ケベック民法典」に定められている。

連邦法における、連邦選挙で選挙権を持つ法定年齢は各州共通で、18歳以上の者は連邦選挙における選挙権を有し、また居住の州あるいは準州にかかわらず成人として裁判を受ける可能性がある。

しかし、一般の生活すべての面にこれが適用されるわけではなく、法律上、成人となる前の青少年でも行うことができる事柄もある。例えばブリティッシュコロンビア州の青少年には、異なる年齢で以下のような法律上の権利が認められている。

表 85 ブリティッシュコロンビア州の年齢別権利ないし責任
年齢 権利ないし責任
12歳 犯罪に対して責任をもつ
12歳 (両)親の同意に基づき名前を変更しり
14歳 成人と同じ法律の下で犯罪を処される
15歳 働く
16歳 退学する
16歳 親の同意に基づき結婚する
16歳 親の同意に基づき運転免許を取得する
18歳 州、もしくは連邦政府の選挙で投票する
19歳 親の同意なしに結婚する
19歳 親の同意なしに運転免許を取得する
19歳 飲酒をする
19歳 親の同意なしに家を出る
19歳 煙草を購入する
19歳 訴訟を起こす、もしくは起こされる
法定年齢なし ベビーシッティング
法定年齢なし タトゥー、ピアスを着用する

(出典:legal rights for youth623

性的関係を持つことができる同意年齢は、16歳である。同年齢は、2008年5月1日に暴力犯罪防止条例(the Tackling Violent Crime Act)によって14歳から引き上げられた624。しかし、性的行為が青少年「虐待」にあたる場合の年齢は18歳である。虐待にあたる場合とは、売春やポルノが関わる場合や上下関係や信頼、依存の関係 (例えば、教師、コーチ、ベビーシッター等) において行為が生じる場合である。また性的行為は、関係性やその状況によって虐待と見なされることもある。例えば青少年の年齢、当該青少年と行為の相手との年齢差、関係が築かれた状況、相手が青少年をコントロールしたり影響を与えたりしているか、等によってである。

刑法は「年齢が近い場合」あるいは「ピアグループ(同年齢集団)」の例外規定を設けている。例えば、行為の相手が5歳以上年上ではない場合かつ信頼関係、上下関係、依存関係、あるいはいかなる虐待も存在しない場合において、14歳あるいは15歳の青少年は性的関係に同意できる、としている。これはつまり、14歳あるいは15歳の青少年よりも相手が5歳以上年上である場合、いかなる性的行為も刑事犯罪とみなされる可能性がるということである。ただし婚姻後の行為は除かれ、婚姻は各州、各準州で定められている「挙式」の要件、すなわち婚姻が認められる最低年齢を含み、婚姻がいつどのように執り行われるかについて定めた要件によるものとされている。

12歳及び13歳に対しても「年齢が近い場合」の例外がある。12歳あるいは13歳の青少年は、2歳以上年上ではない相手かつ信頼関係、上下関係、依存関係、あるいはいかなる虐待も存在しない相手との性的関係に同意できる。

(2) 青少年の閲覧が望ましくないとされている情報(有害情報)及び違法とされている情報(違法情報)の現状
ア 有害情報

連邦政府の定義では、「不適切となり得るコンテンツ」に含まれるものは、露骨な性描写、激しい暴力、あるいは社会的、宗教的、文化的、道義的観点から不適切と考えられるものである。この種のコンテンツを定義する目的は、特に青少年を保護することにある。その理由として、青少年は、インターネット上に有害となり得るメッセージにより、影響を受けやすいからであるとしている。

例えば、成人向けポルノウェブサイトは未成年者のアクセス及び閲覧を禁止しており、これはその内容が未成年者にとって有害であり、正常な発達を阻害する可能性があるためである。同様に、くじやアルコール飲料のウェブサイトにアクセスする際も、これらは成人に制限されているため、アクセス前に年齢を示す必要がある。またすべての合法ギャンブルウェブサイトとアルコール商品販売ウェブサイトは州政府・準州政府が管理・規制を行っている。

(a) エンターテインメントソフトウェアレイティング委員会

エンターテインメントソフトウェアレイティング委員会(The Entertainment Software Rating Board:ESRB)625は自主規制団体であり、年齢とコンテンツのレイティングを行い、業界の広告ガイドラインを実施し、アメリカとカナダにおけるコンピュータ、ビデオゲーム、アプリのオンライン上プライバシーについての原則を規定している。

ESRB レイティングは三つのセクションからなっている。

1 カテゴリー・レイティング:適切な年齢を示す。
2 コンテンツ要素:特定のレイティングの根拠となった可能性あるいは興味関心を引く可能性がある内容を示す。
3 インタラクティブ要素:製品のインタラクティブ性を示す。ユーザーのインタラクティブ能力、他のユーザーとのロケーション共有、サードパーティーに個人情報が提供される可能性、等を示す。

図 163 ESRBのレイティングカテゴリー

(出典: ESRB)

図 164 ESRBのコンテンツ標記

(出典: ESRB)

図 164 ESRBのコンテンツ標記

(出典: ESRB)

(b) カナダにおける映画及びビデオのレイティング

カナダにおいては、映画及びビデオの分類は、地方ごとに規定される。この分類委員会は、1900年代初期に、映画検閲の手段として設立されたが、年月の経過に従い、その責任は、映画検閲から映画のレイティングへと移行した。

ケベック州以外のカナダにおけるレイティング

G ~ 一般向け ~ 全ての年齢層に適する。
PG ~ 親のガイダンス~ 親のガイダンスは薦められている。年齢制限は存在しないが、一部の素材は、すべての児童について不適切のおそれがある。
14A ~ 14 Accompaniment ~ 14歳未満の者は、成人の同伴が必要である。
18A ~ 18 Accompaniment ~ 18歳未満の者は、成人の同伴が必要である。沿海州とマニトバ州においては、14歳未満の児童は、この映画の視聴を禁じられている。
R ~ 制限~ 入場は、18歳以上の者に限定される。
A ~ 成人~ 入場は、18歳以上の者に限定される。

A区分は、アルバータ州においては、性的に露骨な製品に関してのみに使用される。マニトバ州とオンタリオ州には、この区分が存在しない。マニトバ州は、成人向け家庭ビデオにバーコード・ラベル制度を用い、他方オンタリオ州は、家庭用ビデオ製品に関して、制限成人性的評価(Restricted-Adult Sex:RX)を設定している。

(c) ケベック州におけるレイティングのシステム


Visa general(一般のレイティング):すべての年齢の者が、視聴、レンタル、購入可能。

13 ans et plus(13歳以上):13歳以上の者が、視聴、レンタル、購入可能。13歳未満の児童は、成人の同伴がある場合に限り入場可能。

16 ans et plus(16歳以上):16歳以上の者が、視聴、レンタル、購入可能。

18 ans et plus(18歳以上):18歳以上の成人が、視聴、レンタル、購入可能。

イ 違法情報

カナダにおいては、オフラインで違法なものは、オンラインでも違法である。それゆえ、刑法626及びカナダ人権法(the Canadian Human Rights Act)627の両方が適用される。

刑法により、次の諸行為(オンライン含む)は違法である。

  • 児童ポルノの作成(作成、印刷、出版、及び出版の目的での所有を含む)(刑法163.1628)。
  • 児童ポルノの頒布(送信、利用可能にすること、頒布、販売、広告、輸入、輸出、又は送信、利用可能化、頒布、販売、広告、もしくは輸出の目的での所有を含む)(刑法163.1)。
  • 児童ポルノの所有(刑法163.1)
  • 児童ポルノへのアクセス(刑法163.1)

刑法により、次の素材のいずれも、児童ポルノ(児童虐待)とみなされる。

  • 電子的手段又は機械的手段によるか否かを問わず、18歳未満の人又は18歳未満として描写された人が露骨な性行為に従事する又はそのように従事しているとして描写されたのを示す、写真、映画、ビデオその他の視覚的な表現。 又は性的な目的で、18歳未満の人の性器もしくは肛門部の描写を主たる特性とする、写真、映画、ビデオその他の視覚的な表現(刑法163.1)。
  • 本法律に基づき違反にあたる、18歳未満の人との性行為を唱導する又は相談する書面による素材、視覚的な表現、又は音声的な記録(刑法163.1)。
  • 本法律に基づき違反にあたる、18歳未満の人との性行為の、性的な目的での描写を主たる特性とする書面による素材。又は本法律に基づき違反にあたる、18歳未満の人との性行為の、性的な目的での描写、表明、もしくは表現を主たる特性とする音声的な記録(刑法163.1)。

■ 誘惑

遠隔通信の手段により、次のいずれかにあたる者と交信する時、誘惑したとして犯罪と見なされる。

  • ~ 性的搾取、近親相姦、児童ポルノ作成、児童ポルノ頒布、児童ポルノ所有、児童ポルノ・アクセス、親もしくは保護者の性行為あっせん又は世帯主の性行為許可もしくはあっせん、18歳未満の者の売春の利益による生計、18歳未満の者の売春の利益による生計もしくは18歳未満の者の売春に関連する悪質な犯罪の犯行の便宜を計る目的のために、18歳未満の、もしくは容疑者が18歳未満と信じる者(刑法172.1629)。
  • その者に関して、児童の面前でのもしくは児童による性的接触、獣姦への性的な干渉もしくは招待又は猥褻な行為 - 露出もしくは性的暴力、武器を伴う性的暴力、第三者への威嚇又は身体的危害、16歳未満の者の誘拐・拉致、もしくは性的暴力の犯罪の犯行に便宜を計る目的で、16歳未満の、もしくは容疑者が16歳未満と信じる者。又は(刑法172.1)
  • その者に関して、14歳未満の者の誘拐・拉致の犯罪の犯行の便宜を計るために、14歳未満と信じられる者(刑法172.1)。

■ 性的に露骨な素材を児童に利用可能とすること

次の諸事項に相当する者に性的に露骨な素材を譲渡し、利用可能にし、頒布し、又は販売した場合には、その者は、この罪を犯したとみなされる。

  • 性的搾取、近親相姦、児童ポルノ作成、児童ポルノ頒布、児童ポルノ所有、児童ポルノ・アクセス、親もしくは保護者の性行為斡旋又は世帯主の性行為許可もしくは斡旋、18歳未満の者の売春の利益による生計、18歳未満の者の売春の利益による生計もしくは18歳未満の者の売春に関連する悪質な犯罪の犯罪の犯行の便宜を計る目的のために、18歳未満の、もしくは容疑者が18歳未満と信じる者(刑法171.1630)。
  • その者に関して、児童の面前でのもしくは児童による性的接触、獣姦への性的な干渉もしくは招待又は猥褻な行為 - 露出もしくは性的暴力、武器を伴う性的暴力、第三者への威嚇又は身体的危害、16歳未満の者の誘拐・拉致、もしくは性的暴力の犯罪の犯行に便宜を計る目的で、16歳未満の、もしくは容疑者が16歳未満と信じる者。又は(刑法171.1)
  • その者に関して、14歳未満の者の誘拐・拉致の犯罪の犯行の便宜を計るために、14歳未満の者又は容疑者が14歳未満と信じる者(刑法171.1)。

■ 児童に対し性的な罪を犯すための別人との合意又は調整

遠隔通信の手段により、次の諸事項の罪を犯すために、他の者と合意し又は調整を行う場合、その者は、この罪を犯したとみなされる。

  • 18歳未満の別の者、もしくは容疑者が18歳未満と信じる別の者に関して、性的搾取、近親相姦、児童ポルノ作成、児童ポルノ頒布、児童ポルノ所有、児童ポルノ・アクセス、親もしくは保護者の性行為あっせん又は世帯主の性行為許可もしくは斡旋、18歳未満の者の売春の利益による生計、18歳未満の者の売春の利益による生計もしくは18歳未満の者の売春に関連する悪質な犯罪(刑法172.1631)。
  • 16歳未満の別の者、もしくは容疑者が16歳未満と信じる別の者に関して、児童の面前でのもしくは児童による性的接触、獣姦への性的な干渉もしくは招待又は猥褻な行為 - 露出もしくは性的暴力、武器を伴う性的暴力、第三者への威嚇又は身体的危害、16歳未満の者の誘拐・拉致、もしくは性的暴力の犯罪。又は(刑法172.1)
  • 4歳未満の別の者、もしくは容疑者が14歳未満と信じる別の者に関して、14歳未満の者の誘拐・拉致の犯罪(刑法172.1)。

他のウェブサイトへのアクセス制限等として以下がある。

■ アルコール

州又は連邦の法律は、アルコールの製造、流通、輸入、広告、所有及び消費を規制しており、アルコールのウェブウェブサイトへのアクセスも制限されている。

表 86 カナダにおけるアルコールの飲用及び購入の年齢632
18歳 アルバータ、マニトバ、ケベックでは法定のアルコール飲料の飲用・購入可能年齢は18歳以上である。マニトバとアルバータでは保護者の監督の下でなら16~17歳の者でも飲酒が許される。
19歳 オンタリオ、サスカチュワン、ブリティッシュコロンビア、ニューファンドランド・ラブドール、ノバスコシア、ニューブランズウィッグ、プリンス・エドワード島、ノースウェスト準州、ユーコン、ヌナブトでの法定のアルコールの飲用及び購入の年齢は19歳以上である。、ニューブランズウィッグでは保護者が監督しいくつかの制限の下で、プリンス・エドワード島、サスカチュワンでは家庭内でのみ19歳以下の者も飲酒が許される。ブリティッシュコロンビアでは親が監督した場合のみ、19歳以下の飲酒が許される。

(出典:Wikipedia)

■ ギャンブル

カナダにおいては、州政府だけが、ウェブサイトを経由したオンライン賭博サービスの提供を許可されている。その他のオンライン賭博ウェブサイトは、通常は起訴されないが、違法である。

マギル大学において、青少年の賭博問題及び高リスク行動に関する国際センターは、カナダ及びその他の地域における10代の青少年賭博の「高まる蔓延」について注意している。従来、賭博問題は、主として成人の行動と考えられてきたが、賭博行為は、今日の青少年にとってとりわけ魅力的になっていると思われる。事実、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、ヨーロッパ、オーストラリアにおいて行われた蔓延の研究は、合法的及び違法の両方の形態の賭博において青少年の関与の高まる普遍性について注意喚起を行っている。10代青少年の約60%が昨年中に金銭が絡んだ賭博を行い、10代の青少年の4%~6%が現在、深刻な賭博問題を抱え、10代の別の10%~14%が、深刻な賭博問題を誘発する危険に瀕していると、報告されている。しかしながら、ほとんどの親と10代の子供は、賭博はきわめてまれで、無害な行動、と見られている。

(3) 青少年のインターネット利用数・利用率
ア 青少年のインターネット利用動向

(a) デジタルデバイス(携帯電話、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、デスクトップパソコン、電子書籍リーダー、ゲームコンソール、その他)の利用動向

青少年の45%がインターネットへの接続に携帯電話を使用しており、以下のような傾向がみられる。

  • 4年生の半数近く(49%)が、自分又は自分以外が所有する携帯電話を定期的に使用している。
  • 携帯電話の使用又は所有という点において男女差はあまりみられない。
  • 4年生の4分の1(24%)、7年生の半数(52%)、11年生の85%が、自分の携帯電話を所有している。

非営利団体で、カナダのメディア・デジタル・リテラシー・センターであるメディア・スマート(Media Smarts 633)によると、携帯型通信端末の増加は、過去8年間の子供の携帯電話の使用率の増加を最も顕著に表わしている。2005年の調査では、自分の携帯電話を所有している割合は、4年生で6%、11年生では46%にとどまっていた。しかし、2014年の調査では、4年生の4分の1近く(24%)が自分の携帯電話を所有しており、3分の1(31%)が、自分以外が所有する携帯電話を定期的に使用しているという結果だった。合計すると、半数近く(49%)の生徒が携帯電話を所有又は自分以外が所有する携帯電話を定期的に使用していることとなる。11年生になると、自分の携帯電話を所有する割合が大幅に増し、大半(85%)の生徒は自分の携帯電話を所有し、男女による差は見うけられない。

しかし、ここでも経済的な格差による違いが見られる。富裕層に属する生徒の62%が自分の携帯電話を所有しているのに対し、中流階級の場合は56%となっている。ただし、自分以外が所有する携帯電話の使用率に関しては、両者の間に差はない。

図 166 携帯電話/スマートフォンのアクセス(単位:%)

(出典: MediaSmarts 634

図 167 携帯電話/スマートフォンのアクセス:性別(単位:%)

(出典:MadiaSmarts 635

インターネットを含む情報リテラシー等の普及活動を行っているCEFRIO 636によると、子供のいる家庭の64%がタブレットを所有している一方、子供のいない家庭ではその割合は35%だという。また、フランス語を話すケベック州の生徒の80%がインターネットに接続するのに携帯型のデバイスを使用するのに対し(タブレットを含む)、カナダの他地域の英語を話す生徒の場合は67%であるとのことであった。

Media Smartsによると、インターネットに接続する際、デスクトップパソコンよりも携帯型デバイスを使用する割合の方が大きい。5年生の場合でも、インターネットへの接続にはデスクトップパソコン(59%)よりもタブレット又はノートパソコン(62%)が使用されている。青少年の22%が自分のデスクトップパソコンを所有しており、50%が家族とデスクトップパソコンを共有している。

(b) ブログの利用動向

CEFRIO637が実施した調査638によると、12歳~24歳のケベック州の青少年は、主にインターネットを連絡、娯楽、あるいは情報収集の手段として活用している。その一方、自分自身に関するコンテンツの作成や配布にインターネットを使用する割合は、低い割合となっている。

図 168 12歳~24歳によるブログの利用(単位:%)

(出典: Generation C study)

(c) SNSの利用動向

ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)は、カナダでもっとも人気のあるオンライン活動である。10代の青少年の半分以上(53%)は何らかのオンライン上のソーシャル活動に参加している。SNSウェブサイトは、彼らが友人にメッセージを残したり、興味のあるリンクや情報をシェアしたり、写真やビデオを投稿するのにもっとも時間を費やしているウェブサイトとなっている。

Media Smartsの統計によると639、SNSの活用に関して次の傾向がみられる。

  • 友人、他人のSNSウェブサイトを読んだり投稿したりする(52%)
  • 自分のSNSに投稿する(41%) 。
  • 自分のTwitterに投稿する(21%)。
  • Twitter上で友人や家族をフォローする(21%)。
  • Twitter上で有名人をフォローする(20%)。

カナダの青少年は、低い学年でもオンラインでソーシャル化するのを好む傾向がある。

  • 使用許諾契約書で13歳未満の子供の使用が禁じられているにもかかわらず、4年~6年生の3分の1近くが、Facebookのアカウントを持っている。
  • 更に4年~6年生の16%が、同様の年齢制限があるTwitterのアカウントを持っている。
  • 4年~6年生では、男子(36%)の方が女子(30%)より少し多くFacebookアカウントを持っているようだが、Twitterアカウントについては性別の差はない。
  • 全体的にFacebookのアカウント数は、6年生を過ぎるとかなり多くなり、7年生では67%だが11年生では95%に増加する。
  • 7年~11年生の学生の約半分(47%)がTwitterアカウントを持っている。

図 169 あなたは以下のアカウントを持っていますか?(単位:%)

(出典:Media Smarts640

図 170 あなたは以下のアカウントを持っていますか?(7年~11年生)(単位:%)

(出典:Media Smarts 641

表 87 ソーシャルネットワーキングの頻度
1日1回以上 1週間に1回以上 1ヶ月に1回以上 1年に1回以上 1年1回以下 なし
自分のソーシャルネットワークウェブサイトに投稿する 17% 24% 20% 7% 4% 28%
他の人のソーシャルネットワークウェブサイトを読んだり投稿したりする 30% 22% 12% 4% 3% 28%
悪ふざけや誰かを煽る 10% 10% 12% 9% 9% 51%
自分のTwitterに投稿する 12% 9% 7% 3% 4% 66%
Twitter上で友人や家族をフォローする 12% 9% 7% 4% 3% 65%
Twitter上で有名人をフォローする 12% 8% 8% 4% 3% 64%

(出典:Media Smarts642

カナダ・ウェブ・サービス(Canada Web Service 643)によると、カナダ人全体の82%がSNSを使用しており、その割合は、アメリカ人の75%より高い。その中でもFacebookが、一番人気が高く、カナダ人女性の70%は、毎週Facebookを活用している。

(d) ゲーム(オンライン及びデジタルデバイス利用による)の利用動向

青少年の59%がオンラインゲームを行っている。カナダ連邦警察によると、4年生のほぼ90%がオンラインゲームを行っており644、低い学年の方が多く活用している(4年生の女子の54%及び4年生の男子の78%で活用されている)。11年生になると11.9%の女子と、38%の男子がゲームをするといったように、ゲームの人気は徐々に下がっていく645

ギャンブルがもっと身近になり、宣伝されれば、ますます多くの青少年がギャンブルに伴う興奮や、娯楽、金銭的な自由を感じ、引きつけられるようになる可能性がある。インターネットギャンブルはまだよく調査されていない最近の現象であるが、青

少年の間で将来的な問題が起こる可能性は高い。特に、ビデオゲームやコンピュータ、インターネットで育った青少年の世代では顕著である。カナダでは、10代の青少年は、一般的に合法的(宝くじ、カジノ、ビデオ宝くじ端末)及び個人的(カード、スポーツベッティング、サイコロ)なギャンブルを家庭でも学校でも行っている。大人のギャンブル依存症の生涯罹患率は1%~2%646であるが、10代の青少年間の罹患率は、それより4倍高い可能性があることが伺える。

NCBI647 によると、12歳~17歳の10代青少年の4%~8%が深刻なギャンブルの問題を抱えており、更に10%~15%がギャンブルの問題にさらされる危険性がある。

ギャンブルの問題は、金銭的な問題のみならず、生活全体に影響を及ぼすこともある。

  • 仕事や学校、他の活動に入り込む場合
  • 心や身体の健康を害する場合
  • 金銭面で損害を与える場合
  • その人の評判を損なう場合
  • 家族や友人に問題をもたらす場合

(e) インターネットショッピングの利用動向

16歳~24歳のほぼ半分(49%)が、オンラインで買い物をしている。一週間に20時間オンラインに費やしている青少年の場合は、この割合が58%まで上がる648

C世代649調査によると、比較的少数の「C世代」しかオンラインで買い物をするのが危険だと思っていない。実際、16歳~24歳の若いケベック人の71%が、この行動が安全という考えに「まったく同感」あるいは「同感」と思っている。しかし、青少年は、オンラインで安全なインターネットショッピングができるよう常に必要な対策を取っているわけではない。実際、3分の1以下(29%)の「C世代」のみ、数字や文字や大文字等を使って複雑なパスワードを構成することで自分自身を守ることを行っている。また、37%だけが、インターネットショッピングの間に問題が起きた場合、何が彼らの権利で償還要求なのか真剣に確認している。さらに、3分の2(66%)が、「大いに」心配しており、自分たちが買い物をしたオンライン小売業者の評判を調べている。この割合は女子の場合には55%に下がる。この調査では更に低年齢の子供たちについては言及していない。

(f) インターネット接続機器、インターネット回線、フィルタリングの基礎情報

4年~11年生の45%が携帯電話を、42%がゲーム機を、99%がコンピュータを利用している(50%が家族と共有のデスクトップパソコンを、22%が自分のデスクトップパソコンを、68%が携帯用コンピュータを保有)。生徒が使用しているメーカーやOSに特化した情報は見あたらない。

コンピュータでは、ヒューレット・パッカード(カナダ)社が、デスクトップパソコンのトップメーカーで、2013年の売上シェアが21%であった。次に、デル社が19%とわずかな差で続いている。デスクトップの分野は減少を続けているため、多くの主要な競合企業がこの分野から撤退し、ラップトップやタブレットに集中するようになっている。

携帯電話に関して、トロントに本拠をおく世論調査会社のソリューションズ・リサーチ・グループによると、10代の青少年の間では、ロジャーズ社が市場シェアの32%を占めトップであり、テラス社が29%の僅差で続いている。その他、ベル・モビリティ社が19%、マイクロセル・テレコミュニケーション社のFidoサービスが9%となっている。

日本では2015年5月より携帯電話のSIMフリー化が義務付けされるが、それに伴い、これまで通信事業者が主に担ってきたフィルタリング等の機能提供の構図が変化していくと思われる。カナダにおけるSIMフリーの状況としては、カナダで携帯電話を購入する場合、携帯電話はSIMロックされている可能性が高い。携帯電話がロックされている場合には、その電話機がロックされているネットワークでしか使用することができない。ロックされていない携帯電話には、端末の使用方法に応じた一番安い回線を活用することができる等、多くのメリットがある。例えば、カナダでの電話利用のために地元プロバイダーを使用する一方で、旅行先では別のプロバイダーを使用し、ローミング率を大幅に下げることができる。ローム・モビリティ社の SIMカードをロックされていない携帯を使用すると、会社を切り替えずにローミング・サービスを利用することができる。携帯端末のロック解除は合法で、それにはいくつか方法がある。

携帯会社の中には、消費者からの要望により携帯端末にロック解除コードを提供しているところがある。その他、携帯端末の種類に応じ、サードパーティーのロック解除サービスを利用することもできる。現在、iPhoneは、サードパーティーによってもロック解除できない数少ない携帯端末の一つである。iPhoneをロック解除するための選択肢はいくつかあるが、その多くはリスクがあり、携帯が使えなくなる場合さえある。このため、プロバイダーをいくつか使い分けることを考えている場合には、 iPhoneをApple社から直接購入することが必要である。

ブラックベリー・パスポートは、カナダ・RIM社製の端末で、同社のウェブサイトからロックされていない状態で直接購入することができる650。また、ベル社やテスラ社、ロジャーズ社といった携帯プロバイダーから、ロックされた状態ではあるが購入することもできる。

カナダでの慣習法では、未成年者が契約書に署名することを認めていない。子供が携帯電話を買うことは可能であるが、サービスプロバイダーに申し込むことはできない(契約書を必要としないプリペイドカードを除く)。相手方と契約を結ぶために購買者は誕生日を教えなければならず、それにより未成年者が保護者の支持や不正行為なしで契約することはできなくなっている。

携帯電話の契約書の場合、保護者が保護者の名義でサービスの申し込みをして、子供が18歳になったときに契約書の名義を変更するようにしなければならない。子供が不注意で又は年齢を偽って(詐欺行為)携帯電話サービスに申し込んでしまった場合、その契約はいつでもキャンセルすることができる。

ただし、養育義務解除という場合は例外となる。ある状況においては、未成年者が18歳になるまで待てないこともある。様々な理由で、その子供たちは他の子供よりも自立する必要があり、養育義務解除の申し立てをすることもある。通常未成年者は少なくとも16歳になっていないと解除の要請はできない。未成年者が16歳未満の場合、その子供は裁判所に適用を申請することができる。法律では最少年齢を規定していないが、養育義務の解除を獲得した未成年者のほとんどは15歳以上である。

特にインターネット等においては、子供たちが新しい技術やサービスを、どんどん取り込んで活用していっており、法律は後手に回っている感は否めない。

携帯電話の契約種類としては、以下のようなものがある。

■ 契約・長期プラン

携帯電話を購入する際には、任意の拘束力のある契約を結ぶことができ、それは通常1年から3年間である。ほとんどの典型的なサービス契約のように、このような携帯電話契約も通常は一般的な法的責任から通信事業者・サービスプロバイダーを守り、ユーザーが責任を負うことになっている。

■ 料金別納・契約書なしプラン

携帯電話利用者は、月額料金プラン(料金別納プラン)に加入することもできるが、その場合でも、サービス利用規約は保持されることになる。ただし、料金別納プランは、必要があればサービスをキャンセルすることができるという柔軟性があり、保護者が自分の子供が携帯電話を持つには早いかどうかわからない場合には便利である。

■ プリペイドプラン

長期契約に基づくプランや契約不要の料金別納プランに加え、ほとんどの携帯電話・通信事業者は、プリペイドの通話時間(又は分数)付きの携帯を提供している。長期契約は要らないが、プリペイド電話にもサービス利用規約がついており、ユーザーが適切に利用するようにしている。このプランでは、ユーザーの残高がなくなり次第、電話が使えなくなることから保護者が子供の携帯電話利用を制限するために活用されることもある。自分の子供にゲーム・リングトーンのダウンロードやウェブサイトの閲覧をさせずに、携帯メールのメッセージの送受信は許す場合には、プリペイドプランで適度な額に設定し、子供に責任や義務について学ばせるという親もいる。

ただし、プリペイド携帯電話にはリスクもある。子供が前金で払うお金を持っていれば、プリペイド携帯電話を購入することができるからである。自分の子供が携帯電話を持っているのを見つけたら、その子供は保護者の知らないところで同意なしにプリペイドパッケージを購入した可能性がある。

通信事業者の中には保護者が子供の携帯電話使用について、制限したりできるように、ファミリープランとして、家族単位での契約を提供している企業もある。これは保護者が自分の子供の電話使用の習慣を把握したり、使い過ぎていないか確認したりするのに実用的な方法である。

図 171 Bell社のファミリープランの例

(出典:同社ウェブ651

ビデオゲーム機やノートパソコンやタブレットは、契約書に署名しなくてもよいことから、未成年者でも保護者の同意なしに購入することができる。しかしながら、インターネット接続回線(ADSL、ケーブルモデム、衛星モデム等)への契約書には未成年者は署名できないことから、未成年者が自らインストールすることはできない。

保護者が機器上でフィルターをかけたい場合は、監視ソフトか、ペアレンタル・コントロールソフトを、電話機にインストールしなければならない。製造先のメーカーはその手法について案内している。

前述のとおり、慣習法においては未成年者が署名した契約書は無効とされている。必然性のある場合を除き、未成年者が署名した契約書は無効又はその未成年者の主導で無効にできるとされている。直観的に、多くの人たちは、子供が署名した契約書についてはその親が自ら責任を持つものだと思う傾向にある。しかしながら、州ごとの状況に合わせて特定の消費者法が適用されることがある。例えば、ケベック州の判例法では このような結論にはならず、子供の責任や受け継いだものと保護者のものとの間にははっきりした境界線が引かれている。

ケベック州の消費者保護法には消費者に対する何種類かの保護措置が含まれている。商品とサービスを消費者に提供するマーチャント(取引を行っている人)に適用する一般ルール、特定の種類の商品やサービスに対する特別ルール等である。

これらのルールに違反した場合、その法律では消費者に消費者庁(Office de la protection du consommateur)へ苦情を申し立てる権利を与えている。また、ある状況においては、消費者は、マーチャントに対して訴訟を起こして補償させたり、契約書をキャンセルさせたりすることができる。法律に違反したマーチャントは罰金を課されることもある。

ブロッキング、フィルタリングの状況は以下のとおり。

表 88 ブロッキング、フィルタリングの状況
項目 詳細
ブ ロ ッ キ ン グ  ブロッキングの定義 一般的に、ブロッキングは、ユーザー側の同意を得ずに一定のウェブサイトやURLに対するアクセスを強制的に遮断することとされています。
ブロッキングの法的義務付けの有無(ISPや携帯端末メーカー等に対して) ISPは、児童ポルノを除き、コンテンツをブロックすることを求められない。どのコンテンツがブロックされるべきかは、ISPが決めるのではなく、Criminal Code(カナダの法律)により定められる。但し、この規定は、カナダ国内でホスティングされているコンテンツに限られ、海外でホスティングされているものは対象外となっている。Bell、Fidoといった大手ISPもこれらの規定に従っている。携帯端末メーカー等に対しては、これらに対しての要求はない。
根拠法令 Bill C-22, 「An Act Respecting the Mandatory Reporting of Internet Child Pornography by Persons who Provide an Internet Service」2011年8月に施行され、ISPは児童ポルノ等を見つけた場合は政府に通報する義務があることが規定されている652
義務付けられている場合、制限するコンテンツの決定者 ISP等からCybertip.ca等への報告を元に、Federal Court(連邦裁判所)が決定する。
ブロッキングの手法 IPやDNS自体をブロックする。
義務付けられていない場合、その理由
ブロッキング機能のソフト、サービスの携帯等にプリインストール有無 ISPのレベルでブロックするので、携帯端末ではブロック機能はない。
ブロッキングに対しての新しい動き 2011年に児童ポルノの法律が施行されて以来、特に大きな動きはない。
フ イ ル タ リ ン グ  フィルタリングの定義 一般的に、フィルタリングは、ユーザーの同意を得たうえで一定のウェブサイトやURLに対するアクセスを遮断するものとされています。
フィルタリング機能を提供することの法令による義務付けの有無(ISPや携帯端末メーカー等に対して) 法律的には義務化されていないが、ISPの中には自主的に行っている(オンラインセキュリティのため)ところもある。
根拠法令
義務付けられていない場合、その理由 表現の自由(Canadian Human Rights, Section 13)
http://laws-lois.justice.gc.ca/eng/acts/H-6/page-2.html
フィルタリング機能がプリインストールされている携帯OS iOS プリインストールされている。
Android プリインストールされている。
Synbian 現在ではほとんど販売されていない。
Blackberry プリインストールされていない。
その他 N/A
SIM フリー端末でOSレベルではなく、端末の機能としてフィルタリングができる端末の有無 なし。
ブロッキングに対して新しい動き オンライン上の全てのポルノコンテンツをブロックし、それを見るには、「opt in」方式で制限した方が良いとの意見もある。しかし、現実的にそれらを実現するのは難しいとの意見もある653
イ 青少年のインターネット利用に伴う生活等への影響

(a) インターネットやスマートフォンへの依存に関する動向

ケベック州では、青少年の25%が、週あたり21時間以上インターネットに費やしている。Media Smartsによると、青少年の3分の1が、オンラインに時間を使い過ぎていると心配している。また、半数が一週間、学業以外のことでオンラインから離れなければならなかったら、困惑し悲しくなるだろうと述べている。

表 89 ケベック州における週あたりのインターネットの活用時間(2009年)
インターネットに費やす時間(週あたり) 全員 12から17歳 18から24歳
0から10時間 35% 43% 27%
11から20時間 32% 32% 32%
21時間以上 33% 25% 40%

(出典: Generation C study)

携帯電話を持っている生徒の39%が、夜間に電話やメッセージを受ける可能性があるため、携帯電話と一緒に寝ている。これは、11年生が生徒の半分以上と一番多いが、4年生でも、5分の1が携帯電話と共に寝ていると報告されている654

図 172 携帯電話をそばに置いて寝る生徒の割合(学年別)(単位:%)

(出典:Media Smarts655

多くの10代の青少年は、自らインターネットを使いすぎていると自覚しているが、中毒と呼ばれるのは拒んでいる。彼らを支援するために、インターネット中毒の可能性の評価についての認識ツールがアメリカのインターネット中毒センターによって開発されている656

モントリオール健康局657によれば、インターネットに過度に時間を費やすことは、身体活動の不足や睡眠障害といった健康問題を引き起こすという。更に、教室での疲れや、遅刻、常習的な欠席等によって、学校での行動に大きな影響を与える場合がある。従って、生徒によるインターネットの使用は、生徒の勉学をおろそかにし、勉学に費やす時間を減らす一因となっている。

ビデオゲーム中毒は公認の診断名ではないが、トロントにあるセンター・フォー・アディクション・アンド・メンタル・ヘルス(CAMH)によれば、全ての子供及び10代青少年の8%が影響を受けていると調査では推定している。

ビデオゲーム中毒問題は、しばしばギャンブル又はアルコール依存症問題と同じであると定義されて考えられている。しかし、ゲームに費やす時間を見るのではなく、むしろゲームが他の日常生活、例えば学校、仕事、家族関係等を崩壊させるのではないか、ゲームで得られる効果をもっと求めようとすることや、止めることができなくなるような感覚につながるかもしれない点に注目することが重要であると報告されている。

ビデオゲーム中毒等の啓蒙活動を行っているテック・アディクション(Tech Addiction658 )によると、最も中毒性のあるコンピュータやビデオゲームは明らかに子供により異なる。

研究では、オンラインロールプレイングゲーム(MMOs)や、程度は低いがファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)は、ビデオゲーム中毒を引き起こす可能性のあるゲームのジャンルであるとしている。

オンラインゲームの中にはチームを組まなければ進行できないものもあり、いったんチームのメンバーになると、重要な作戦や攻撃で役割を果たすことを期待され、時にそのために1日何時間も没頭することになる。また、プレイヤーのキャラクターを強くし、ゲームの技術を高めるよう仲間からのプレッシャーを受け、ゲームの時間が健康に害を及ぼす長さになってしまうこともある。

多くのカナダの青少年にとって、インターネットへの接続は容易になった。学校の外でインターネットへの接続が可能な4年生から11年生までの生徒の割合は、2001年では79%だったが、現在では99%となっている659。10代の青少年の多くが、リサーチ、学習、娯楽、ソーシャルネットワーキング、あるいは、暇つぶしのためにインターネットを利用している。広くインターネットが使用されている理由に、教室、図書館、青少年の寝室にはすぐに使えるパソコンがあり、インターネットに対応した携帯電話によって、それ以外の場所でもインターネットを使用できるという現実がある。

接続機器毎のインターネットへの接続状況は以下のとおりである。

表 90 学校外でのインターネット接続660
学校以外ではどのようにインターネットに接続しますか? 割合
家族で共有しているデスクトップPC(例えば台所や居間で) 50%
自分のデスクトップPC 22%
携帯型PC(ラップトップ、ネットブック、iPad) 68%
図書館やコミュニティセンターにあるPC 6%
MP3プレイヤー(iPod Thouch等) 47%
携帯電話/スマートフォン 45%
ゲーム機(Wii、Xbox、Play Station等) 42%
学校内のPCのみ利用 1%

(出典:Media Smarts)

図 173 学校外でのインターネット接続(学年別)(単位:%)

(出典:Media Smarts 661

図 174 学校外でのインターネット接続:性別(単位:%)

(出典:Media Smarts 662