第II部 調査の結果
第2章 保護者調査の結果
第3節 インターネットに関する保護者の認識
(1)インターネット利用における問題の認知度
<全員に>
Q5 あなた(保護者自身)は、インターネットを安全に安心して利用するために注意しなければならない内容を知っていますか。この中から、あてはまるものを
すべてあげてください。(いくつでも)
図表II-2-3-1 インターネット利用における問題の認知度 (CSV形式:1KB)
回答した全ての保護者(3,637人)に、保護者自身が、インターネットを安全に安心して利用するために注意しなければならない内容を知っているかを聞いたところ、「出会い系サイトや著作権等の違法情報の問題を知っている」が83.6%で最も多く、次いで「個人情報やパスワード等のプライバシー保護に関する問題を知っている」(73.6%)、「ウィルス対策や不正アクセス対策等のセキュリティ対策に関する問題を知っている」(71.7%)、「公序良俗に反するような情報や成人向け情報等の有害情報に関する問題を知っている」(70.8%)、「インターネット上のコミュニケーションで注意すべき点を知っている」(70.6%)が7割台前半で続いている。
「クレジットカードの管理等の電子商取引に関する問題を知っている」は、63.4%、「インターネットの過度の利用に関する問題を知っている」は58.0%の認知度であった。「いずれも知らない」は、保護者の5.7%となっている。
図表II-2-3-2 インターネット利用における問題の認知度(学校種別、年齢別) (CSV形式:2KB)
インターネットを安全に安心して利用するための問題の認知度を学校種別にみると、「クレジットカードの管理等の電子商取引に関する問題を知っている」は、高校生の保護者(61.0%)、小学生の保護者(63.8%)では6割台前半だが、中学生の保護者(65.3%)では6割台半ばとなっている。
年齢別にみても、それほど大きな差はみられない。
(2)家庭のルール
<あなたの子供(青少年)が、いずれかの機器でインターネットを利用している(Q7で1つ以上「1」を回答)方に>
Q9 あなたの子供(青少年)がインターネットを利用するにあたって、インターネットの使い方について何かルールがありますか。この中から、あてはまるものを
すべてあげてください。(いくつでも)
子供がいずれかのインターネット接続機器を利用している保護者(計2,844人)に、インターネットの使い方に何かルールがあるかを聞いたところ、「困ったときにはすぐに保護者に相談するように決めている」が43.1%で最も多く、「ゲームやアプリの利用料金の上限や課金の利用方法を決めている」(33.8%)、「利用する場所を決めている」(33.3%)、「利用する時間を決めている」(31.0%)が3割台前半で続いている。
「利用するサイトやアプリの内容を決めている」(23.1%)、「他人を誹謗中傷する書き込みをしないなど、送信・投稿する内容を決めている」(22.7%)が2割台前半となっており、「パスワードや電話帳情報、位置情報(GPS)などの利用者情報が漏れないようにしている」(18.1%)、「メールやメッセージを送る相手を制限している」(11.9%)が1割台となっている。
「特にルールを決めていない」は、17.1%と2割弱となっている。
図表II-2-3-4 家庭のルール(学校種別、年齢別) (CSV形式:2KB)
子供がいずれかのインターネット接続機器を利用している保護者(計2,844人)に、インターネットの使い方に何かルールがあるかを聞いた結果から、『ルールを決めている(計)』(いずれかのルールを1つでもあげた保護者)は80.2%である。
学校種別にみると、『ルールを決めている(計):いずれかのルールを1つでもあげた青少年』は、小学生の保護者(88.6%)では8割台後半、中学生の保護者(85.2%)では8割台半ばとそれほど大きな差はないが、高校生の保護者(70.4%)では7割強と少なくなっている。
ルールの内容をみると、「利用する場所を決めている」(小学生の保護者:52.6%、中学生の保護者:40.2%、高校生の保護者:15.3%)、「利用する時間を決めている」(小学生の保護者:48.8%、中学生の保護者:37.3%、高校生の保護者:14.6%)、「利用するサイトやアプリの内容を決めている」(小学生の保護者:30.3%、中学生の保護者:27.4%、高校生の保護者:14.8%)、「メールやメッセージを送る相手を制限している」(小学生の保護者:19.9%、中学生の保護者:14.3%、高校生の保護者:4.8%)などは、学校種が上がるほど少なくなっている。
一方、「ゲームやアプリの利用料金の上限や課金の利用方法を決めている」(小学生の保護者:27.2%、中学生の保護者:34.8%、高校生の保護者:36.5%)は、学校種が上がるほど多くなっている。
年齢別にみると、『ルールを決めている(計):いずれかのルールを1つでもあげた青少年』は、14歳以下の保護者では8割以上となっている。
図表II-2-3-5 家庭のルール(啓発学習経験・学校種別) (CSV形式:2KB)
保護者のインターネットに関する啓発学習経験の回答(Q16)別にみると、インターネットの使い方について、『ルールを決めている(計)』という回答は、インターネットの危険性について説明を受けたり学んだりしたことがあると回答した保護者(81.7%)の方が、教えてもらったり学んだりしたことはないと回答した保護者(60.3%)よりも多い。
啓発学習経験・学校種別は、分析軸の回答者数(N)が50人未満のものがあるため、参考として図示する。
図表II-2-3-6 家庭のルール(青少年と保護者の比較) (CSV形式:2KB)
青少年の家庭のルールについての回答(第1章第2節(1)(101頁))と、保護者の家庭のルールについての回答を比較してみると、『ルールを決めている(計)』という回答は、青少年で63.1%、保護者で80.2%と、保護者の方が多い。
学校種別にみても、いずれの学校種でも、保護者の方が青少年よりも『ルールを決めている(計)』という回答が多い。
(3)インターネットに関する啓発や学習の経験
<全員に>
Q16 あなた(保護者自身)は、青少年に不適切なサイト(出会い系サイトやアダルトサイトなど)やネットいじめの問題などインターネットの危険性について、
これまで説明を受けたり学んだりしたことがありますか。この中から、あてはまるものをすべてあげてください。(いくつでも)
図表II-2-3-7 インターネットに関する啓発や学習の経験 (CSV形式:2KB)
※2 平成25年度以前は「携帯電話を買った店員に説明してもらった」
※3 「機器の購入時に資料をもらった」は平成26年度新設項目のため25年度以前のデータは存在しない
※4 平成23年度以前は「公共施設などで開かれた講座に参加して教えてもらった」
回答した全ての保護者(3,637人)に、インターネットの危険性について説明を受けたり学んだりした経験があるかを聞いたところ、「学校から配布された啓発資料などで知った」(59.3%)と「学校の保護者会やPTAの会合などで説明を受けた」(56.3%)がそれぞれ5割台後半と多く、次いで「テレビや本・パンフレットなどで知った」(49.9%)が5割弱で続く。
新たに追加した項目の「保護者同士の会話の中で知った」が25.1%、「インターネットで知った」が20.3%と2割台となっている。他の項目は1割台以下である。
なお、「特に学んだことはない」は6.4%となっている。
平成21年度以降の調査結果と比べると、「学校から配布された啓発資料などで知った」は、平成23年度以降引き続き増加傾向にある。「学校の保護者会やPTAの会合などで説明を受けた」も、平成24年度以降引き続き増加傾向にある。
図表II-2-3-8-1 インターネットに関する啓発や学習の経験(学校種別、年齢別) (CSV形式:3KB)
※2 平成23年度以前は「公共施設などで開かれた講座に参加して教えてもらった」
図表II-2-3-8-2 インターネットに関する啓発や学習の経験(学校種別、年齢別)続き (CSV形式:3KB)
※2 平成25年度以前は「携帯電話を買った店員に説明してもらった」
※3 「機器の購入時に資料をもらった」は平成26年度新設項目のため25年度以前のデータは存在しない
※4 平成23年度以前は「公共施設などで開かれた講座に参加して教えてもらった」
学校種別にみると、「学校から配布された啓発資料などで知った」(小学生の保護者:52.1%、中学生の保護者:64.5%、高校生の保護者:60.0%)、「学校の保護者会やPTAの会合などで説明を受けた」(小学生の保護者:43.7%、中学生の保護者:62.9%、高校生の保護者:60.2%)は、小学生の保護者より、中学生、高校生の保護者の方が多くなっている。
機器の購入時に販売員に説明してもらった」(小学生の保護者:6.5%、中学生の保護者:11.6%、高校生の保護者:14.3%)も、小学生の保護者よりも、中学生の保護者、高校生の保護者の方が多くなっている。
「テレビや本・パンフレットなどで知った」(小学生の保護者:56.7%、中学生の保護者:50.0%、高校生の保護者:43.3%)、「インターネットで知った」(小学生の保護者:24.8%、中学生の保護者:18.5%、高校生の保護者:18.5%)は、小学生の保護者の方が多くなっている。
図表II-2-3-9 インターネットに関する啓発や学習の経験(地域別) (CSV形式:2KB)
北関東 : 茨城県, 栃木県, 群馬県, 埼玉県, 千葉県
南関東 : 東京都, 神奈川県, 山梨県
東海・北陸・信越 : 岐阜県, 静岡県, 愛知県, 三重県, 富山県, 石川県, 福井県, 長野県, 新潟県
近畿 : 滋賀県, 京都府, 大阪府, 兵庫県, 奈良県, 和歌山県
中国・四国 : 鳥取県, 島根県, 岡山県, 広島県, 山口県, 徳島県, 香川県, 愛媛県, 高知県
九州・沖縄 : 福岡県, 佐賀県, 長崎県, 大分県, 熊本県, 宮崎県, 鹿児島県, 沖縄県
地域別にみると、「学校から配布された啓発資料などで知った」は、南関東(64.8%)、中国・四国(63.9%)、東海・北陸・信越(62.3%)で6割以上と多くなっている。「保護者同士の会話の中で知った」は南関東で30.0%と多くなっている。
「学校の保護者会やPTAの会合などで説明を受けた」は、九州・沖縄で64.3%と多くなっているが、近畿では45.4%と少なくなっている。
「インターネットで知った」は、南関東(25.5%)、近畿(23.9%)で2割以上と多くなっている。
図表II-2-3-10 インターネットに関する啓発や学習の経験(都道府県別) (CSV形式:52KB)
都道府県別は、分析軸の回答者数(N)が50人未満のものがあるため、参考として図示する。
(4)インターネットに関する相談状況
<全員に>
Q17 あなた(保護者自身)は、あなたの子供(青少年)がインターネットの利用について嫌がらせやトラブルなど困ったことがあった際に、どなたかに相談しましたか。
この中から、あてはまるものをすべてあげてください。(いくつでも)
図表II-2-3-11 インターネットに関する相談状況 (CSV形式:3KB)
※2 「友人に相談した」は平成26年度新設項目のため25年度以前のデータは存在しない
※3 「知り合いの保護者に相談した」は平成26年度新設項目のため25年度以前のデータは存在しない
※4 「知人に相談した」は平成26年度から項目は削除されたが、参考として掲載
※5 「購入した機器のカスタマーセンター(相談窓口)に相談した」は平成26年度新設項目のため25年度以前のデータは存在しない
※6 平成24~25年度は「インターネット・ホットラインセンターや消費者相談センターなどの、国や地方公共団体が設置・委託した相談先に相談した」
平成23年度以前は「インターネット・ホットラインセンターや消費者相談センターなどの国や地方公共団体が設置した相談先に相談した」
※7 平成24~25年度は「WEB110などの民間の相談機関に相談した」
平成23年度以前は「WEB110などの民間の相談機関(インターネットや電話による)に相談した」
※8 「子供に、嫌がらせやトラブルなど困ったことがなかった」は平成26年度新設項目のため25年度以前のデータは存在しない
回答した全ての保護者(3,637人)に、子供がインターネットの利用について、嫌がらせや困ったことがあった際に、だれかに相談したかを聞いたところ、「子供に、嫌がらせやトラブルなど困ったことがなかった」と回答した保護者が80.6%と8割強である。
『相談した(計):いずれか1つ以上の項目に回答あり』と回答した保護者は8.1%となっている。具体的な相談相手は、「子供が所属している学校や所属していた学校の先生に相談した」が3.6%、「友人に相談した」が3.1%、「知り合いの保護者に相談した」が2.3%などである。
平成25年度までは、子供が携帯電話やパソコンでのインターネット上のトラブルや問題行動に関連する行為の経験があると思うと回答した保護者に、その相談状況を聞いていたが、本年度は保護者全員に聞いているため、平成25年度までの結果は参考として図示する。
図表II-2-3-12-1 インターネットに関する相談状況(学校種別、年齢別) (CSV形式:4KB)
※2 「友人に相談した」は平成26年度新設項目のため25年度以前のデータは存在しない
※3 「知り合いの保護者に相談した」は平成26年度新設項目のため25年度以前のデータは存在しない
※4 「購入した機器のカスタマーセンター(相談窓口)に相談した」は平成26年度新設項目のため25年度以前のデータは存在しない
※5 平成24~25年度は「インターネット・ホットラインセンターや消費者相談センターなどの、国や地方公共団体が設置・委託した相談先に相談した」
平成23年度以前は「インターネット・ホットラインセンターや消費者相談センターなどの国や地方公共団体が設置した相談先に相談した」
※6 平成24~25年度は「WEB110などの民間の相談機関に相談した」
平成23年度以前は「WEB110などの民間の相談機関(インターネットや電話による)に相談した」
※7 「子供に、嫌がらせやトラブルなど困ったことがなかった」は平成26年度新設項目のため25年度以前のデータは存在しない
図表II-2-3-12-2 インターネットに関する相談状況(学校種別、年齢別)続き (CSV形式:3KB)
※2 平成23年度以前は「WEB110などの民間の相談機関(インターネットや電話による)に相談した」
※3 平成23年度以前は「インターネット・ホットラインセンターや消費者相談センターなどの国や地方公共団体が設置した相談先に相談した」
学校種別にみると、「子供に、嫌がらせやトラブルなど困ったことがなかった」(小学生の保護者:85.7%、中学生の保護者:79.7%、高校生の保護者:77.2%)は、学校種が上がるほど、少なくなっている。
(5)フィルタリングの認知度
<全員に>
Q18 あなた(保護者自身)は、このアンケートに答えるまで、フィルタリングとは何かを知っていましたか。この中から1つだけお答えください。
この中から、あてはまるものをすべてあげてください。(1つだけ)
資料をご覧になってから、ご回答ください。
(資料)フィルタリングとは ・・・
保護者の目の届かないところで青少年がインターネットを利用する際に、出会い系サイトやアダルトサイトなど青少年に不適切な情報に接触しないようにするために、利用している
機器や回線に導入・設定することで、閲覧や利用を制限することができるツールです。
図表II-2-3-13 フィルタリングの認知度(学校種別、年齢別) (CSV形式:2KB)
回答した全ての保護者(3,637人)に、フィルタリングとは何かを知っていたかを聞いたところ、「知っていた」が63.3%、「なんとなく知っていた」が29.7%であり、合わせると『知っていた(計)』は92.9%である。「まったく知らなかった」は、6.1%となっている。
平成21年度以降の調査結果と比べると、21年度から23年度にかけては「知っていた」は増加傾向にあったが、平成24年度以降は引き続き減少傾向がみられる。「なんとなく知っていた」が平成23年度以降は増加傾向にあるため、『知っていた(計)』が増加傾向となっている。
学校種別にみると、「知っていた」は小学生の保護者(55.8%)よりも中学生の保護者(65.5%)、高校生の保護者(67.8%)の方が多くなっている。
(6)青少年インターネット環境整備法の認知度
<全員に>
Q19 あなた(保護者自身)は、平成21年4月から施行されている、いわゆる「青少年インターネット環境整備法(青少年が安全に安心してインターネットを
利用できる環境の整備等に関する法律)」があることを知っていますか。
また、この法律の中で、保護者の義務や責務が書かれていることを知っていますか。この中から、あてはまるものをすべてあげてください。(いくつでも)
資料をご覧になってから、ご回答ください。
(資料) 法律名 ・・・ 青少年インターネット環境整備法(青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律)
保護者の義務 ・・・ 子供に携帯電話を買ってあげる場合には、携帯会社に「使用者が子供である」ことを申し出なければならないこと
保護者の責務 ・・・ 保護者は、インターネット上には、青少年の健全な成長に悪い影響を与える情報が氾濫していることを認識して、
インターネット利用の際のルールを決めたり、フィルタリング等を利用して、子供のインターネット利用を適切に管理すること。
図表II-2-3-14 青少年インターネット環境整備法の認知度 (CSV形式:1KB)
回答した全ての保護者(3,637人)に、青少年インターネット環境整備法や、保護者の義務(子供に携帯電話を買ってあげる場合には、携帯会社に「使用者が子供である」ことを申し出なければならないこと)、保護者の責務(保護者は、インターネット上には有害情報が氾濫していることを認識して、子供のインターネットの利用のルールを決めるなど、しっかり見守るよう努力すること)を知っているかを聞いたところ、「法があることを知っている」が26.5%、「保護者の義務があることを知っている」が27.7%、「保護者の責務があることを知っている」が28.9%となっている。一方、「いずれも知らない」は45.3%である。
「保護者の義務があることを知っている」と「保護者の責務があることを知っている」は、平成24年度以降は増加傾向となっている。
「いずれも知らない」は、平成24年度以降は減少傾向となっている。
図表II-2-3-15-1 青少年インターネット環境整備法の認知度(学校種別、年齢別) (CSV形式:2KB)
図表II-2-3-15-2 青少年インターネット環境整備法の認知度(学校種別、年齢別)続き (CSV形式:2KB)
学校種別、年齢別にみても、青少年インターネット環境整備法の認知には、それほど大きな差はみられない。
(7)子供のインターネット利用に必要な取組
<全員に>
Q20 あなた(保護者自身)は、子供のインターネット利用について、どのような取組が必要だと思いますか。
この中から、あてはまるものをすべてあげてください。(いくつでも)
図表II-2-3-16 子供のインターネット利用に必要な取組 (CSV形式:2KB)
※2 平成24年度新設項目のため23年度以前のデータは存在しない
※3 平成23年度以前は「学校における『情報モラル教育』を充実させる」
※4 「フィルタリングの操作方法や名称をわかりやすくする」は平成26年度新設項目のため25年度以前のデータは存在しない
※5 平成24年度新設項目のため23年度以前のデータは存在しない
※6 「相談機関・窓口を利用しやすいように改善する」は平成26年度新設項目のため25年度以前のデータは存在しない
※7 平成23年度以前は「小中学生には携帯電話を持たせないようにする」
※8 平成23年度以前は「インターネットの危険性や注意すべき点について、保護者が学ぶ機会を設ける」
※9 「保護者同士で気軽に相談できる関係を作る」は平成26年度新設項目のため25年度以前のデータは存在しない
回答した全ての保護者(3,637人)に、子供のインターネット利用について、どのような取組が必要か聞いたところ、「有害サイトへの規制を強化する」が67.2%で最も多く、次いで「インターネット利用のルール作りなど、家庭における取組を支援する」(56.3%)、「有害情報を掲載しているサイトの責任者に対する規制を強化する」(52.5%)が5割台、「学校において子供に対する「情報モラル教育」を充実させる」(45.7%)、「フィルタリングの使用を徹底させる」(41.9%)、「フィルタリングの性能や機能を向上させる」(41.4%)、「フィルタリングの操作方法や名称をわかりやすくする」(40.1%)が4割台で続く。
平成21年以降の調査結果と比べると、「有害サイトへの規制を強化する」、「インターネット利用のルール作りなど、家庭における取組を支援する」は、平成24年度以降は減少傾向にある。
また、「各家庭で小中学生には携帯電話を持たせないようにする」は平成21年度以降で減少傾向にあり、「小中学校への携帯電話の持込を禁止する」は平成24以降で減少傾向にある。
「フィルタリングの性能や機能を向上させる」は、平成23年度以降は増加傾向にある。
図表II-2-3-17-1 子供のインターネット利用に必要な取組(学校種別) (CSV形式:3KB)
図表II-2-3-17-2 子供のインターネット利用に必要な取組(学校種別)続き (CSV形式:4KB)
※2 平成24年度新設項目のため23年度以前のデータは存在しない
※3 平成23年度以前は「インターネットの危険性や注意すべき点について、保護者が学ぶ機会を設ける」
※4 平成24年度新設項目のため23年度以前のデータは存在しない
※5 平成23年度以前は「小中学生には携帯電話を持たせないようにする」
学校種別にみると、「インターネット利用のルール作りなど、家庭における取組を支援する」(小学生の保護者:62.2%、中学生の保護者:59.6%、高校生の保護者:47.2%)は学校種が上がるほど少なくなっている。
また、「フィルタリングの使用を徹底させる」(小学生の保護者:49.5%、中学生の保護者:42.8%、高校生の保護者:33.9%)、「フィルタリングの性能や機能を向上させる」(小学生の保護者:45.7%、中学生の保護者:41.7%、高校生の保護者:36.8%)、「フィルタリングの操作方法や名称をわかりやすくする」(小学生の保護者:45.4%、中学生の保護者:42.0%、高校生の保護者:33.1%)といった、フィルタリングに対する取り組みは、高校生の保護者よりも、中学生の保護者、小学校の保護者の方が多くなっている。
年齢別にみても、15歳以下の保護者で、フィルタリングに対する取り組みが4割以上と多くなっている。