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第2部 調査の結果(第3章 第2節)

第3章 低年齢層の子供の保護者調査の結果

第2節 インターネットに関する子供・保護者の認識

(1)子供のインターネットの危険性に関する啓発や学習の経験

(a)子供の啓発や学習の経験の有無

回答した全ての低年齢層の子供の保護者(2,274人)に、子供がインターネットの危険性について説明を受けたり学んだりした経験があるかを聞いた結果、「はい」は16.2%、「いいえ」は71.7%である。

子供の性別にみると、大きな差はみられない。

子供の年齢別にみると、「はい」はおおむね年齢が上がるほど多くなっている。

<全員に>
Q13-1 あなたのお子様は、青少年に不適切なサイト(出会い系サイトやアダルトサイトなど)やネットいじめの問題など、インターネットの危険性について、これまで説明を受けたり学んだりしたことがありますか。

図表2-3-2-1a-1 子供の啓発や学習の経験の有無 (CSV形式:1KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

子供の啓発や学習の経験の有無

図表2-3-2-1a-2 子供の啓発や学習の経験の有無(子供の性別、年齢別) (CSV形式:1KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

子供の啓発や学習の経験の有無(子供の性別、年齢別)

※子供の啓発や学習の経験についての質問形式は、低年齢調査(平成29年1月実施)では回答した全ての保護者に、子供の啓発や学習の経験の「機会」について複数回答で問う設問であり、平成30年度の「子供の啓発や学習の経験の有無」を問う設問と相違があるため、調査結果を直接比較できない。

(b)子供の啓発や学習の機会

子供がインターネットの危険性について説明を受けたり学んだりしたことがあると答えた低年齢層の子供の保護者(369人)に、啓発や学習の機会を聞いた結果、「学校・幼稚園・保育園等」が70.7%と最も多く、次いで「親(保護者)」が45.8%、「テレビや本・パンフレットなど」が30.1%、「インターネット」が10.6%となっている。

<Q13-1で「1 はい 」(説明を受けたり学んだりしたことがある)と 回答した方に>
Q13-2 この中から、あなたのお子様説明を受けたり学んだりした機会として、あてはまるものをすべて選んでください。(いくつでも)

図表2-3-2-1b-1 子供の啓発や学習の機会 (CSV形式:1KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

子供の啓発や学習の機会

子供の性別にみると、大きな差はみられない。

子供の年齢別については、分析軸の回答者数(n)が50人未満であるため、参考として図示する。

図表2-3-2-1b-2 子供の啓発や学習の機会(子供の性別、年齢別) (CSV形式:2KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

図表2-3-2-1b-2 子供の啓発や学習の機会(子供の性別、年齢別)

(c)子供の啓発や学習の内容

子供がインターネットの危険性について説明を受けたり学んだりしたことがあると答えた低年齢層の子供の保護者(369人)に、啓発や学習の内容を聞いた結果、「「インターネット上のコミュニケーションに関する問題」が51.2%、「インターネットの過度の利用に関する問題」が50.7%と多く、次いで「青少年にとって不適切なサイトに関する問題」が39.6%、「プライバシー保護に関する問題」が30.4%、「児童の性的被害に関する問題」が23.6%、「セキュリティに関する問題」が20.1%となっている。

<Q13-1で「1 はい 」(説明を受けたり学んだりしたことがある)と 回答した方に>
Q14 あなたのお子様は、インターネットの危険性について、どのような内容の説明を受けたり学んだりしたことがありますか。この中から、説明を受けたり学んだりしたものとして、あてはまるものをすべてえらんでください。(いくつでも)

子供の性別にみると、「電子商取引に関する問題」(男子の保護者:21.8%、女子の保護者:11.4%)は男子の保護者で多い。

子供の年齢別については、分析軸の回答者数(n)が50人未満であるため、参考として図示する。

図表2-3-2-1c-1 子供の啓発や学習の内容 (CSV形式:1KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

子供の啓発や学習の内容

(2)低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する啓発や学習の経験

(a)低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の経験の有無

回答した全ての低年齢層の子供の保護者(2,274人)に、インターネットの危険性について説明を受けたり学んだりした経験があるかを聞いた結果、「はい」は58.6%、「いいえ」は36.2%である。

青少年の保護者の「啓発や学習の経験の有無」の回答(第2章 第2節(1)a)と比較すると、「はい」は低年齢層の子供の保護者で多い。

<全員に>
Q15-1 あなた(保護者自身)は、青少年に不適切なサイト(出会い系サイトやアダルトサイトなど)やネットいじめの問題など、インターネットの危険性について、これまで説明を受けたり学んだりしたことがありますか。

図表2-3-2-2a-1 低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の経験の有無 (CSV形式:1KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の経験の有無

図表2-3-2-2a-2 低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の経験の有無
(子供の性別、年齢別)
 (CSV形式:1KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の経験の有無(子供の性別、年齢別)

※子供の保護者の啓発や学習の経験についての質問形式は、低年齢調査(平成29年1月実施)では回答した全ての保護者に、啓発や学習の経験の「機会」について複数回答で問う設問であり、平成30年度の「啓発や学習の経験の有無」を問う設問と相違があるため、調査結果を直接比較できない。

(参考) 低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の経験の有無
(子供の性別、年齢別)【調査員回収、郵送回収、Web回収】
 (CSV形式:2KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

(参考) 低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の経験の有無【調査員回収、郵送回収、Web回収】

※全体の回答とWeb回答に有意な差があるため、参考として調査方法ごとの結果を掲載する。

(b)低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の機会

インターネットの危険性について説明を受けたり学んだりしたことがあると答えた低年齢層の子供の保護者(1,332人)に、啓発や学習の機会を聞いた結果、「テレビや本・パンフレットなど」が58.8%と最も多く、次いで「学校や保育園・幼稚園等の保護者会やPTAの会合など」が36.9%、「インターネット」が33.6%、「学校や保育園・幼稚園等から配布された啓発資料など」が32.5%、「保護者同士の会話」が22.0%となっている。

<Q15-1で「1 はい 」(説明を受けたり学んだりしたことがある)と 回答した方に>
Q15-2 この中から、説明を受けたり学んだりした機会として、あてはまるものをすべて選んでください。(いくつでも)

図表2-3-2-2b-1 低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の機会 (CSV形式:1KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の機会

子供の性別にみると、「学校や保育園・幼稚園等から配布された啓発資料など」(男子の保護者:35.1%、女子の保護者:29.7%)は男子の保護者で多くなっている。

子供の年齢別にみると、「学校や保育園・幼稚園等の保護者会やPTAの会合など」、「学校や保育園・幼稚園等から配布された啓発資料など」はおおむね、年齢が上がるほど多くなる。一方「保護者自身が生徒・学生の時に、学校等で説明を受けた」はおおむね年齢が上がるほど少なくなる。

図表2-3-2-2b-2 低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の機会(子供の性別、年齢別) (CSV形式:2KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の機会(子供の性別、年齢別)

(参考) 低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の機会(子供の性別、年齢別)
【調査員回収】
 (CSV形式:2KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

(参考)低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の機会【調査員回収】

(参考) 低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の機会(子供の性別、年齢別)
【郵送回収】
 (CSV形式:2KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

(参考)低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の機会【郵送回収】

※全体の回答とWeb回答に有意な差があるため、参考として調査方法ごとの結果を掲載する。

(参考) 低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の機会(子供の性別、年齢別)
【Web回収】
 (CSV形式:2KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

(参考)低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の機会【Web回収】

※全体の回答とWeb回答に有意な差があるため、参考として調査方法ごとの結果を掲載する。

(c)低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の内容

インターネットの危険性について説明を受けたり学んだりしたことがあると答えた低年齢層の子供の保護者(1,332人)に、啓発や学習の内容を聞いた結果、「インターネット上のコミュニケーションに関する問題」が80.7%と最も多く、次いで「青少年にとって不適切なサイトに関する問題」が72.6%、「児童の性的被害に関する問題」が69.3%、「プライバシー保護に関する問題」が64.7%、「インターネットの過度の利用に関する問題」が64.0%、「セキュリティに関する問題」が55.1%、「フィルタリングの必要性や有効性」が45.3%、「電子商取引に関する問題」が44.1%となっている。

<Q15-1で「1 はい 」(説明を受けたり学んだりしたことがある)と 回答した方に>
Q16 あなた(保護者自身)は、インターネットの危険性について、どのような内容の説明を受けたり学んだりしたことがありますか。この中から、説明を受けたり学んだりしたものとして、あてはまるものをすべて選んでください。(いくつでも)

図表2-3-2-2c-1 低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の内容 (CSV形式:1KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の内容

子供の性別にみると、いずれも大きな差はみられない。

子供の年齢別にみると、「インターネット上のコミュニケーションに関する問題」は9歳で87.9%と多くなっている。

図表2-3-2-2c-2 低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の内容(子供の性別、年齢別) (CSV形式:2KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

低年齢層の子供の保護者の啓発や学習の内容(子供の性別、年齢別)

(3)低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する学習テーマ

回答した全ての低年齢層の子供の保護者(2,274人)に、インターネットの危険性に関する学習の機会があったとして、どのようなテーマが知りたいかを聞いた結果、「インターネット上のコミュニケーションに関する問題」が50.2%と最も多く、次いで「セキュリティに関する問題」が49.0%、「プライバシー保護に関する問題」が48.0%、「青少年にとって不適切なサイトに関する問題」が45.5%、「児童の性的被害に関する問題」が43.5%、「フィルタリングの必要性や有効性」が39.6%、「インターネットの過度の利用に関する問題」が37.5%、「新しい機器やサービスに関する情報、危険性」が32.5%、「電子商取引に関する問題」が27.2%となっている。

青少年の保護者の「インターネットの危険性に関する学習テーマ」の回答(第2章 第2節(2))と比較すると、「フィルタリングの必要性や有効性」は低年齢層の子供の保護者で多い。

<全員に>
Q17 あなた(保護者自身)は、インターネットの危険性に関する学習の機会があったとして、どのようなテーマが知りたいですか。この中から、あてはまるものをすべて選んでください。(いくつでも)

図表2-3-2-3-1 低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する学習テーマ (CSV形式:2KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する学習テーマ

子供の性別にみると、「児童の性的被害に関する問題」(男子の保護者:40.9%、女子の保護者:46.3%)は女子の保護者で多くなっている。

子供の年齢別にみると、「青少年にとって不適切なサイトに関する問題」、「児童の性的被害に関する問題」は9歳の保護者で33.9%と少なくなる。

図表2-3-2-3-2 低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する学習テーマ(子供の性別、年齢別) (CSV形式:2KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する学習テーマ(子供の性別、年齢別)

(参考) 低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する学習テーマ
(子供の性別、年齢別)【調査員回収】
 (CSV形式:2KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

(参考)低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する学習テーマ【調査員回収】

(参考) 低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する学習テーマ
(子供の性別、年齢別)【郵送回収】
 (CSV形式:2KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

(参考)低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する学習テーマ【郵送回収】

※全体の回答とWeb回答に有意な差があるため、参考として調査方法ごとの結果を掲載する。

(参考) 低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する学習テーマ
(子供の性別、年齢別)【Web回収】
 (CSV形式:2KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

(参考)低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する学習テーマ【Web回収】

※全体の回答とWeb回答に有意な差があるため、参考として調査方法ごとの結果を掲載する。

(4)低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する学習内容や形式

回答した全ての低年齢層の子供の保護者(2,274人)に、インターネットの危険性に関する学習について、どのような内容・形式で行われるのが良いかを聞いた結果、「インターネットに関するトラブルについて、実例を紹介してほしい」が68.1%と最も多く、次いで「インターネットに関するトラブルについて、対策を紹介してほしい」が65.8%、「後でいつでも読める資料配布形式が良い」が34.6%、「短時間で説明してほしい」が33.1%、「映像教材の視聴形式が良い」が29.9%、「インターネットのトラブルについて、幅広く説明してほしい」が26.4%、「インターネットのトラブルについて、詳しく解説してほしい」が25.0%、「スマートフォン等を活用した機器体験型形式が良い」が20.3%となっている。

青少年の保護者の「インターネットの危険性に関する学習内容や形式」の回答(第2章 第2節(3))と比較すると、「短時間で説明してほしい」は低年齢層の子供の保護者で多い。

<全員に>
Q18 あなた(保護者自身)はインターネットの危険性に関する学習について、どのような内容・形式で行われるのが良いと思いますか。この中から、あてはまるものをすべて選んでください。(いくつでも)

図表2-3-2-4-1 低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する
学習内容や形式
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低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する学習内容や形式

子供の性別にみると、いずれも大きな差はみられない。

子供の年齢別にみると、「インターネットに関するトラブルについて、対策を紹介してほしい」は1歳と4歳の保護者で73.3%と多くなる。

図表2-3-2-4-2 低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する
学習内容や形式(子供の性別、年齢別)
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低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する学習内容や形式(子供の性別、年齢別)

(参考) 低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する
学習内容や形式(子供の性別、年齢別)【調査員回収】
 (CSV形式:2KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

(参考)低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する学習内容や形式【調査員回収】

(参考) 低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する
学習内容や形式(子供の性別、年齢別)【郵送回収】
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(参考)低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する学習内容や形式【郵送回収】

※全体の回答とWeb回答に有意な差があるため、参考として調査方法ごとの結果を掲載する。

(参考) 低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する
学習内容や形式(子供の性別、年齢別)【Web回収】
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(参考)低年齢層の子供の保護者のインターネットの危険性に関する学習内容や形式【Web回収】

※全体の回答とWeb回答に有意な差があるため、参考として調査方法ごとの結果を掲載する。

(5)低年齢層の子供の保護者のフィルタリングの認知度

回答した全ての低年齢層の子供の保護者(2,274人)に、この調査に答えるまで、フィルタリングとは何かを知っていたか聞いたところ、「知っていた」が38.1%、「なんとなく知っていた」が46.4%であり、合わせると「知っていた(計)」は84.5%である。「まったく知らなかった」は、14.7%となっている。

低年齢調査(平成29年1月実施)の調査結果と比較すると、「知っていた」(低年齢調査:50.7%、平成30年度:38.1%)は12.6ポイント減少している。

一方「なんとなく知っていた」(低年齢調査:38.5%、平成30年度:46.4%)は7.9ポイント増加している。

子供の性別にみると、大きな差はみられない。

子供の年齢別にみると、「知っていた」は9歳で47.3%と多くなっている。

<全員に>
Q19 あなた(保護者自身)は、この調査に答えるまで、フィルタリングとは何かを知っていましたか。この中から、1つだけ選んでください。

図表2-3-2-5-1 低年齢層の子供の保護者のフィルタリングの認知度 (CSV形式:1KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

低年齢層の子供の保護者のフィルタリングの認知度

図表2-3-2-5-2 低年齢層の子供の保護者のフィルタリングの認知度
(子供の性別、年齢別)
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低年齢層の子供の保護者のフィルタリングの認知度(子供の性別、年齢別)

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