G7茨城・つくば科学技術大臣会合開催報告
記念シンポジウムでの開会挨拶
記念シンポジウム 地元高校生からの提言書手交
山海 嘉之 氏(CYBERDYNE(株)代表取締役社長/CEO)より説明を受ける島尻大臣
地元小学生から花束を受け取る各国大臣
議長を務める島尻大臣
つくば市内研究機関視察での記念撮影
プレスカンファレンスで発言する島尻大臣
概要
島尻科学技術政策担当大臣は、平成28年5月15日(日)~5月17日(火)の3日間、「G7茨城・つくば科学技術大臣会合」を開催しました。
本会合には、G7・EUからの代表者8名(うち大臣6名)が出席し、8名中6人が女性でした。
5月15日(日)の「G7茨城・つくば科学技術大臣会合開催記念シンポジウム」では、G7各国大臣や代表団の参加のもと、島尻大臣はスピーチを行い、各国大臣へ歓迎の意を表するとともに、シンポジウムのテーマである次世代を担う若者と女性の活躍拡大に対する抱負を述べました。
次に、5月16日(月)から17日(火)にかけて、島尻大臣は本会合の議長を務め、6つの議題について、各国の大臣・代表と議論を行い、議長として自ら緊急提案した災害リスクへの国際協力を含む、つくばコミュニケ(共同声明)を世界に向けて発信しました。
また、各国の大臣は、会合期間中、歓迎レセプション、つくば市内の研究機関の視察を行ったほか、島尻大臣は、各国の大臣とのバイ会談など個別の意見交換も行いました。
「つくばコミュニケ」ポイント
- 1. 保健医療と科学技術:高齢社会におけるアクティブ・エイジングの促進。顧みられない熱帯病等(NTDs/PRDs)における研究開発の促進。
- 2. 女性の活躍拡大と次代を担う科学技術イノベーション人材の育成: 科学技術イノベーション分野における女性の活躍及び次世代のグローバルリーダーの育成を推進。
- 3. 海洋の未来:科学的知見に基づく海洋の管理と保全、持続可能な利用に向けて、国際協力を強化。海洋ごみについては、科学的活動の展開により、G7富山環境大臣会合へ貢献。
- 4. 革新的エネルギーの技術開発:G7北九州エネルギー大臣会合の議論を受け、2050年を見据えた革新的技術の開発等を促進。
- 5. 包摂的で持続可能なイノベーションの創出: 発展途上国への貢献、経済成長と格差のない社会の両立を目指した国際科学技術協力を促進。特に、自然災害に関して、議長である島尻大臣から緊急提案し、科学的・技術的知見を活用し、災害リスクの軽減、防災など国際協力を促進。
- 6. オープンサイエンス:オープンサイエンスを効率的に推進し、適切に活用していくため、国際機関との連携を念頭に国際ルールづくり等を検討するワーキンググループを設置