沖縄におけるバス自動運転実証実験の実施について

プレスリリース
平成29年10月27日
政策統括官(科学技術・イノベーション担当)
沖縄振興局
宇宙開発戦略推進事務局

戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「自動走行システム」では、沖縄県宜野湾市及び北中城村においてバス自動運転実証実験を10月31日(火)から開始することとなりましたので、お知らせします。

1.これまでの取組状況

SIP自動走行システムでは、平成26年度から、自動運転技術を公共バスに適用することにより、高齢者やその他の交通制約者にも利用しやすく、定時性、速達性、安全・快適性等に優れた次世代都市交通システム「ART(Advanced Rapid Transit)」の研究開発を進めています。

一方、沖縄においては、那覇市の通勤時間帯の旅行速度が県庁所在地の中で全国ワーストである等、深刻な道路渋滞の解消を図るため、「沖縄次世代都市交通システム(Okinawa-ART)」の検討が進められています。

2.今回の実証実験の概要

沖縄本島都市部の比較的交通量が多い実交通環境におけるバス自動運転の可能性と技術的課題について検証します。

また、準天頂衛星「みちびき」のセンチメートル級測位補強信号を利用した走行制御実験を新たに実施する等、これまでの実証実験を踏まえ、高度な制御技術の検証を実施します。

なお、沖縄次世代都市交通システム(Okinawa-ART)の検討に際しては、本実験の成果を活用することとされています。

本実証実験は、内閣府の関係部局の連携により実施するものであり、その概要は以下のとおりです。

1) 実施時期  平成29年10月31日~12月13日

2) 実施ルート
沖縄県宜野湾市及び北中城村付近の国道58号、同宜野湾バイパス、 国道330号等、那覇市と沖縄市間の幹線道路を中心としたルート

3)主な実施内容等

  • 準天頂衛星を利用した車線走行制御実験と性能評価
  • 高精度3次元地図を利用した走行制御実験と性能評価
  • 磁気マーカを利用した正着制御実験と性能評価
  • 制御技術・センシング技術の高度化に向けたAI技術の活用可能性の検証
  • 加減速制御の活用による車内転倒事故の減少、乗り心地改善に係る検証

4)今後のスケジュール

  • 10月31日~11月26日 調整・試験
  • 11月27日~12月4日 技術データ取得
  • 12月5日~12月12日 関係者試乗会(土日を除く。)
    (注)今回は技術実証のため、試乗は道路交通関係者等のみとさせて頂きます。
  • 12月13日 予備日
    (注)スケジュールは、変更となる場合があります。

添付資料

問合せ先

自動運転技術の実証について
内閣府 政策統括官(科学技術・イノベーション担当)付
SIP自動走行システム担当(伊沢、奥野、杉江)
電 話:03-6257-1314(直通)

沖縄における道路渋滞の改善について
内閣府 沖縄振興局
振興第一担当参事官室(樋口、普天間、玉盛)
電 話:03-6257-1665(直通)

内閣府 沖縄総合事務局
開発建設部 道路建設課(大城、新垣、宮城)
電 話:098-866-1914(直通)

準天頂衛星について
内閣府 宇宙開発戦略推進事務局
準天頂衛星システム戦略室(坂部、小林、佐藤)
電 話:03-6257-1778(直通)