統合イノベーション戦略2022

統合イノベーション戦略2022  (2022年6月3日閣議決定)

統合イノベーション戦略2022のポイント

 「統合イノベーション戦略2022」は、第6期科学技術・イノベーション基本計画(以下「第6期基本計画」という。)の実行計画と位置付けられる2年目の年次戦略です。国内外の情勢変化等を踏まえ、「成長」と「分配」の好循環に向けて、今後一年間に重点的に取り組むべき科学技術・イノベーション政策を以下の3本の柱に整理し取りまとめています。

■知の基盤と人材育成の強化
10兆円規模の大学ファンドの創設を契機とした大学改革や博士学生支援、地域大学振興、STEAM教育を更に推進し、イノベーションと価値創造の源泉となる知を持続的に創出します。

■イノベーション・エコシステムの形成
イノベーションの担い手としてスタートアップを前面に、経済社会を活性化させ、科学技術・イノベーションの恩恵を国民や社会、地域に還元します。

■先端科学技術の戦略的な推進
AI・量子の新戦略やシンクタンク、経済安全保障重要技術育成プログラムや次期SIP等を通じ、我が国の勝ち筋となる技術を育成します。

統合イノベーション戦略2022の構成

第1章では、注目すべき動向を振り返りながら、3本の柱に即した重点施策を抽出しています。
第2章では、第6期基本計画の目次構成に沿って整理した施策の実施状況・現状分析や今後の取組方針のほか、具体的な年次施策を列挙しています。
これらを総合することにより、3本の柱を核とした施策の重点化と、第6期基本計画の網羅的な推進を同時に図り、Society 5.0の実現に向けた科学技術・イノベーション政策を推進します。

目次構成

第1章 総論(新しい資本主義における「成長」と「分配」の好循環を支える科学技術・イノベーション)
1.基本的考え方
(1)現状認識
(2)政権のアジェンダ
2.科学技術・イノベーション政策の3本の柱
(1)知の基盤(研究力)と人材育成の強化
(2)イノベーション・エコシステムの形成
(3)先端科学技術の戦略的な推進
3.科学技術・イノベーション政策の一体的な展開

第2章 Society 5.0の実現に向けた科学技術・イノベーション政策
1.国民の安全と安心を確保する持続可能で強靱な社会への変革
(1)サイバー空間とフィジカル空間の融合による新たな価値の創出
(2)地球規模課題の克服に向けた社会変革と非連続なイノベーションの推進
(3)レジリエントで安全・安心な社会の構築
(4)価値共創型の新たな産業を創出する基盤となるイノベーション・エコシステムの形成
(5)次世代に引き継ぐ基盤となる都市と地域づくり(スマートシティの展開)
(6)様々な社会課題を解決するための研究開発・社会実装の推進と総合知の活用
2.知のフロンティアを開拓し価値創造の源泉となる研究力の強化
(1)多様で卓越した研究を生み出す環境の再構築
(2)新たな研究システムの構築(オープンサイエンスとデータ駆動型研究等の推進)
(3)大学改革の促進と戦略的経営に向けた機能拡張
3.一人ひとりの多様な幸せ(well-being)と課題への挑戦を実現する教育・人材育成
4.官民連携による分野別戦略の推進
(戦略的に取り組むべき基盤技術)
(1)AI技術
(2)バイオテクノロジー
(3)量子技術
(4)マテリアル
(戦略的に取り組むべき応用分野)
(5)健康・医療
(6)宇宙
(7)海洋
(8)食料・農林水産業
5.知と価値の創出のための資金循環の活性化
6.総合科学技術・イノベーション会議の司令塔機能の強化
(1)「総合知」を活用する機能の強化と未来に向けた政策の立案・情報発信
(2)エビデンスシステム(e-CSTI)の活用による政策立案機能強化と政策の実効性の確保
(3)第6期基本計画に連動した政策評価の実施と統合戦略の策定
(4)司令塔機能の実効性確保

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