OTO番号(589)

ＯＴＯ番号	589	各省庁番号	通-136
受付日付	平成11年3月4日	受付省庁	経済企画庁
担当省庁	通商産業省	関係法令	高圧ガス保安法（高圧ガス取締法）
苦情申立者	国内団体	輸入先	オランダ
事例名	LPガス自動車用の加圧式燃料供給装置等の受入
処理内容	1．苦情の概要 (1)燃料ボンベのLPガスを一度加圧してエンジンへ供給する「加圧式燃料供給装置」（オランダ製、国連欧州委員会「ECER67規格」に合格）を導入しようとしたところ、通産省から「上記加圧行為は高圧ガス保安法（以下、法という。）上の「高圧ガスの製造」に当たる」と指導され、この結果、当該装置付LPガス車を走行させるためには、都道府県知事への装置の位置等の届出等の措置を講じなければ違法となってしまうこととなった。しかしながら、エンジンへ燃料を噴射するために当該装置で行うLPガスへの単なる「加圧」を「高圧ガスの製造」と解釈するのは、法の過剰適用、すなわち運用の誤りであると考える。当該装置は法の適用除外とし、速やかに国内で使用できるよう措置すべきである。 (2)また、当該装置に付属するドーナツ型の燃料ボンベについて高圧ガス保安法上の容器検査を受けようとしたが、高圧ガス保安協会は「これまでにない形状である」という非常に不明確な理由により、申請を受理すらしなかった。燃料ボンベについては、まずは申請を受理できない理由を文書で明確化すべきであり、明確な理由がないのであれば受理すべきである。また、本来、「ECER67規格」を満たしていることをもって国内検査は省略すべきである。 2．担当省庁から以下のとおり回答。 (1)LPガス自動車の燃料供給装置における本件加圧噴射は、平成11年10月1日から高圧ガス保安法の「高圧ガスの製造」に該当しない旨を明らかにし、都道府県知事の許可なしに当該噴射装置を装着した自動車の国内通行が行えることとした。 (2)ドーナツ型等のこれまでにない形状の輸入容器であっても、所定の手続に従って検査を受けられることとなっている。このため、国内で行われる容器検査に合格した個別のドーナツ型容器については、これを装着して本件LPガス自動車を走行させることが可能となっている。また、ドーナツ型の当該合格容器の技術データについて、同容器の検査申請者の了解が得られれば、高圧ガス保安協会において取得した同データを他の検査申請者のために活用することにより、他の申請者の手続に係る負担を軽減させるよう取扱うこととしている。　本件ドーナツ型燃料ボンベ（容器）に関する国連「ECE R67規格」の技術情報については、現在収集中であり、国内基準との相違点につき具体的に答えることは困難である。　LPガスの容器が国内基準に適合しているか否かの検査は、国内で生産された容器、輸入容器の区別なく実施するものであり、本件のように輸入容器がすでにECER67規格に適合していても、国内基準への適合性の確認が必要である。また、抜取り検査だけでは、たまたま当該容器の安全性が確認できるにすぎないので、輸入容器も含めた全ての容器について、国内基準による容器検査を義務づけている。
処理分類	A	検討の方向	②－イ ③ ④
備考

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