2 転倒事故

(1)自宅における転倒事故

ア 自宅内での転倒事故(Q7)

自宅内での転倒事故についてみると、この1年間に転んだことのある人は10.6%と、1割の人が自宅内で転倒している。

前回調査(平成13年)との比較では、大きな変化はみられない。

図2-1 自宅内での転倒事故(Q7)

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男女別にみると、転んだことのある人が、男性7.2%、女性13.4%と、女性で割合が高くなっている。

年齢階級別にみると、年齢が高いほど転倒事故の割合が高く、「85歳以上」では25.3%と4人に1人の割合となっている。一方、70歳未満の転倒事故は10%未満となっている。

住宅の建て方別にみると、「一戸建て」での転倒事故の割合が若干高くなっている。

表2-1 自宅内での転倒事故
  総数 この1年間に一度も
転んだことはない
転んだことがある 無回答
(計) この1年間に一度だけ
転んだことがある
この1年間に何度も
転んだことがある
【総数】(実数) 1,886 1,684 200 117 83 2
(構成比)   89.3% 10.6% 6.2% 4.4% 0.1%
【都市規模別】
大都市 332 91.3 8.7 6.9 1.8 -
中都市 715 89.0 11.0 6.4 4.6 -
小都市 449 87.5 12.2 6.0 6.2 0.2
町村 390 90.3 9.5 5.4 4.1 0.3
【男女別】
845 92.8 7.2 4.3 3.0 -
1,041 86.5 13.4 7.8 5.6 0.2
【年齢階級別】
60~64歳 482 93.2 6.8 4.8 2.1 -
65~69歳 433 91.5 8.5 5.1 3.5 -
70~74歳 417 89.9 10.1 6.2 3.8 -
75~79歳 292 88.7 11.3 6.5 4.8 -
80~84歳 167 80.8 18.6 9.0 9.6 0.6
85歳以上 95 73.7 25.3 12.6 12.6 1.1
【健康状態別】
良い 563 95.2 4.6 3.4 1.2 0.2
まあ良い 483 90.7 9.3 5.6 3.7 -
普通 520 89.6 10.2 5.8 4.4 0.2
あまり良くない 262 78.2 21.8 12.6 9.2 -
良くない 55 65.5 34.5 14.5 20.0 -
【住宅の種類別】
持ち家 1,671 89.0 10.8 6.3 4.5 0.1
借家 213 91.1 8.9 5.2 3.8 -
【住宅の建て方別】
一戸建て 1,659 88.8 11.1 6.4 4.6 0.1
集合住宅 205 93.7 6.3 3.9 2.4 -

イ 転倒した場所(Q7-SQ1)

転倒した場所についてみると、「庭」が26.5%と最も高く、次いで、「玄関・ホール・ポーチ」が19.0%、「居間・茶の間・リビング」が17.0%、「廊下」が13.5%、「階段」が12.5%の順となっている。

前回調査(平成13年)と比較すると、「庭」の割合は減少しているが、「玄関・ホール・ポーチ」、「廊下」及び「浴室」の割合が増加している。

図2-2 転倒した場所(Q7-SQ1)(複数回答)

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男女別にみると、男性は女性に比べて、「玄関・ホール・ポーチ」及び「浴室」で転倒する割合が高くなっている。

年齢階級別にみると、「85歳以上」は、「庭」が41.7%、「廊下」が25.0%と高い割合となっている。

表2-2 転倒した場所(複数回答)
  総数 玄関・ホール・ポーチ 廊下 階段 居間・茶の間・リビング 寝室 便所 浴室 洗面所・脱衣所
【総数】(実数) 200 38 27 25 34 12 5 18 5
(構成比)   19.0% 13.5% 12.5% 17.0% 6.0% 2.5% 9.0% 2.5%
【都市規模別】
大都市 29 17.2 3.4 24.1 24.1 13.8 3.4 10.3 -
中都市 79 22.8 11.4 12.7 15.2 6.3 2.5 6.3 3.8
小都市 55 16.4 16.4 5.5 20.0 5.5 1.8 9.1 1.8
町村 37 16.2 21.6 13.5 10.8 - 2.7 13.5 2.7
【男女別】
61 27.9 9.8 14.8 18.0 3.3 3.3 13.1 1.6
139 15.1 15.1 11.5 16.5 7.2 2.2 7.2 2.9
【年齢階級別】
60~64歳 33 21.2 9.1 21.2 24.2 3.0 3.0 9.1 -
65~69歳 37 16.2 18.9 13.5 13.5 2.7 2.7 5.4 2.7
70~74歳 42 21.4 11.9 21.4 11.9 4.8 2.4 14.3 4.8
75~79歳 33 21.2 9.1 3.0 12.1 12.1 - 6.1 -
80~84歳 31 22.6 9.7 3.2 22.6 9.7 3.2 6.5 3.2
85歳以上 24 8.3 25.0 8.3 20.8 4.2 4.2 12.5 4.2
【健康状態別】
良い 26 34.6 3.8 23.1 7.7 - - 3.8 3.8
まあ良い 45 11.1 13.3 11.1 13.3 8.9 2.2 4.4 4.4
普通 53 20.8 17.0 11.3 17.0 5.7 1.9 7.5 1.9
あまり良くない 57 15.8 12.3 7.0 21.1 8.8 5.3 12.3 1.8
良くない 19 21.1 21.1 21.1 26.3 - - 21.1 -
【住宅の種類別】
持ち家 181 17.7 14.4 11.6 16.0 5.5 2.2 8.8 2.8
借家 19 31.6 5.3 21.1 26.3 10.5 5.3 10.5 -
【住宅の建て方別】
一戸建て 184 18.5 14.7 13.0 15.2 6.0 2.7 9.2 2.7
集合住宅 13 15.4 - 7.7 46.2 7.7 - 7.7 -
  食堂 台所 ベランダ・バルコニー その他 無回答 回答計
【総数】(実数) 5 4 6 53 14 3 249
(構成比) 2.5% 2.0% 3.0% 26.5% 7.0% 1.5% 124.5%
【都市規模別】
大都市 3.4 - - 6.9 - - 106.9
中都市 2.5 2.5 2.5 30.4 5.1 2.5 126.6
小都市 3.6 3.6 5.5 27.3 10.9 1.8 129.1
町村 - - 2.7 32.4 10.8 - 127.0
【性別】
3.3 3.3 - 21.3 4.9 1.6 126.2
2.2 1.4 4.3 28.8 7.9 1.4 123.7
【年齢階級別】
60~64歳 3.0 - - 18.2 9.1 3.0 124.2
65~69歳 - - 5.4 35.1 2.7 - 118.9
70~74歳 - 2.4 2.4 19.0 7.1 4.8 128.6
75~79歳 - 6.1 3.0 24.2 9.1 - 106.1
80~84歳 9.7 3.2 6.5 25.8 9.7 - 135.5
85歳以上 4.2 - - 41.7 4.2 - 137.5
【健康状態別】
良い - - 11.5 19.2 15.4 - 123.1
まあ良い 2.2 - 2.2 31.1 6.7 2.2 113.3
普通 5.7 1.9 3.8 26.4 5.7 3.8 130.2
あまり良くない 1.8 1.8 - 31.6 7.0 - 126.3
良くない - 10.5 - 10.5 - - 131.6
【住宅の種類別】
持ち家 2.8 1.7 3.3 27.6 7.7 1.7 123.8
借家 - 5.3 - 15.8 - - 131.6
【住宅の建て方別】
一戸建て 2.7 2.2 3.3 27.2 7.1 1.6 126.1
集合住宅 - - - 23.1 - - 107.7

ウ けがの有無等(Q7-SQ2)

自宅で転倒した人のけがの状況についてみると、「けがはなかった」が37.5%で、転倒した人の約6割が何らかのけがを負っている。

けがの症状をみると、「打撲」が29.0%と最も多く、次いで、「すり傷、切り傷」が16.0%、「ねんざ、脱臼、突き指」が9.5%の順となっている。

前回調査(平成13年)と比較すると、「けがはなかった」の割合が増加している。

図2-3 けがの有無等(Q7-SQ2)(複数回答)

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(注)※は調査時に選択肢がなく、データが存在しないもの

男女別にみると、「けがはなかった」は、「男性」が50.8%に対し、「女性」は31.7%で、「男性」は転倒した人の2人に1人がけがをし、「女性」は3人に2人がけがをしており、転倒した場合、「男性」に比べて「女性」の方がけがをする割合が高くなっている。

けがの症状では、「打撲」(男性19.7%、女性33.1%)及び「ねんざ、脱臼、突き指」(男性3.3%、女性12.2%)は男性に比べて女性でより高い割合となっており、差がみられる、「上半身の骨を折った」(男性6.6%、女性3.6%)及び「下半身の骨(腰の骨を含む)を折った」(男性8.2%、女性7.2%)は「女性」に比べて「男性」でより高い割合となっている。自宅で転倒し、けがをした場合、「女性」に比べて「男性」の方が、けがの症状が重度となる傾向にある。

表2-3 けがの有無等(複数回答)
  総数 けがはなかった すり傷、切り傷 打撲 ねんざ、脱臼、突き指 縫うことが必要なけが
【総数】(実数) 200 75 32 58 19 0
(構成比)   37.5% 16.0% 29.0% 9.5% -
【都市規模別】
大都市 29 48.3 10.3 31.0 10.3 -
中都市 79 38.0 19.0 25.3 10.1 -
小都市 55 40.0 12.7 27.3 7.3 -
町村 37 24.3 18.9 37.8 10.8 -
【男女別】
61 50.8 14.8 19.7 3.3 -
139 31.7 16.5 33.1 12.2 -
【年齢階級別】
60~64歳 33 45.5 18.2 24.2 9.1 -
65~69歳 37 24.3 24.3 35.1 13.5 -
70~74歳 42 33.3 9.5 33.3 11.9 -
75~79歳 33 42.4 18.2 30.3 12.1 -
80~84歳 31 41.9 12.9 19.4 6.5 -
85歳以上 24 41.7 12.5 29.2 - -
【健康状態別】
良い 26 38.5 26.9 19.2 3.8 -
まあ良い 45 40.0 11.1 31.1 11.1 -
普通 53 37.7 11.3 26.4 7.5 -
あまり良くない 57 36.8 15.8 28.1 14.0 -
良くない 19 31.6 26.3 47.4 5.3 -
【住宅の種類別】
持ち家 181 39.8 13.8 28.7 7.7 -
借家 19 15.8 36.8 31.6 26.3 -
【住宅の建て方別】
一戸建て 184 37.5 15.8 28.8 8.7 -
集合住宅 13 38.5 15.4 38.5 15.4 -
(続き) 上半身の骨を折った 下半身の骨(腰の骨を含む)を折った その他 無回答 回答計
【総数】(実数) 9 15 10 3 221
(構成比) 4.5% 7.5% 5.0% 1.5% 110.5%
【都市規模別】
大都市 3.4 3.4 - - 106.9
中都市 3.8 6.3 3.8 1.3 107.6
小都市 5.5 5.5 7.3 1.8 107.3
町村 5.4 16.2 8.1 2.7 124.3
【男女別】
6.6 8.2 3.3 1.6 108.2
3.6 7.2 5.8 1.4 111.5
【年齢階級別】
60~64歳 3.0 3.0 6.1 - 109.1
65~69歳 5.4 8.1 2.7 - 113.5
70~74歳 2.4 7.1 4.8 4.8 107.1
75~79歳 3.0 6.1 - - 112.1
80~84歳 6.5 9.7 12.9 3.2 112.9
85歳以上 8.3 12.5 4.2 - 108.3
【健康状態別】
良い 7.7 7.7 7.7 - 111.5
まあ良い 2.2 6.7 4.4 2.2 108.9
普通 5.7 11.3 5.7 3.8 109.4
あまり良くない 3.5 5.3 3.5 - 107.0
良くない 5.3 5.3 5.3 - 126.3
【住宅の種類別】
持ち家 5.0 7.7 5.0 1.7 109.4
借家 - 5.3 5.3 - 121.1
【住宅の建て方別】
一戸建て 4.9 8.2 5.4 1.6 110.9
集合住宅 - - - - 107.7

エ けがの治療期間(Q7-SQ3)

けがをした人の治療期間についてみると、「数日間の簡単な治療」が19.7%と最も高く、1ヶ月程度までの治療ですんだ人が半数を超えている。「2ヶ月~3ヶ月程度」が16.4%など、2ヵ月以上治療にかかった人は31.1%と3割を占めている。なお、「特に治療はしていない」は13.1%となっている。

図2-4 けがの治療期間(Q7-SQ3)

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男女別にみると、「特に治療はしていない」及び「数日間の簡単な治療」の割合は、男性に比べて女性で高くなっている

表2-4 けがの治療期間
  総数 特に治療は
していない
数日間の
簡単な治療
1週間程度 2週間~3週間
程度
1ヶ月程度 2ヶ月~3ヶ月程 半年程度 1ヶ月程度、
またはそれ以上
【総数】(実数) 122 16 24 15 15 14 20 11 7
(構成比)   13.1% 19.7% 12.3% 12.3% 11.5% 16.4% 9.0% 5.7%
【都市規模別】
大都市 15 13.3 - - 33.3 20.0 6.7 13.3 13.3
中都市 48 18.8 18.8 12.5 8.3 14.6 18.8 6.3 2.1
小都市 32 12.5 28.1 9.4 9.4 6.3 12.5 15.6 6.3
町村 27 3.7 22.2 22.2 11.1 7.4 22.2 3.7 7.4
【男女別】
29 10.3 13.8 17.2 10.3 10.3 27.6 6.9 3.4
93 14.0 21.5 10.8 12.9 11.8 12.9 9.7 6.5
【年齢階級別】
60~64歳 18 11.1 22.2 11.1 5.6 16.7 27.8 - 5.6
65~69歳 28 14.3 10.7 17.9 10.7 17.9 14.3 10.7 3.6
70~74歳 26 19.2 11.5 15.4 19.2 7.7 11.5 11.5 3.8
75~79歳 19 5.3 42.1 10.5 10.5 5.3 10.5 10.5 5.3
80~84歳 17 5.9 23.5 5.9 11.8 17.6 11.8 11.8 11.8
85歳以上 14 21.4 14.3 7.1 14.3 - 28.6 7.1 7.1
【健康状態別】
良い 16 12.5 18.8 18.8 12.5 - 18.8 6.3 12.5
まあ良い 26 7.7 11.5 23.1 11.5 11.5 15.4 11.5 7.7
普通 31 16.1 29.0 3.2 9.7 9.7 19.4 12.9 -
あまり良くない 36 11.1 22.2 8.3 13.9 19.4 16.7 2.8 5.6
良くない 13 23.1 7.7 15.4 15.4 7.7 7.7 15.4 7.7

オ 日常生活への影響(Q7-SQ4)

けがをした人の日常生活への影響についてみると、「特に影響はない」とする人が70.5%と7割を占めている。

一方、影響が生じる内容をみると、「買い物や仕事などで長時間出歩いたりすることができなくなった」が13.1%と最も高く、次いで、「自宅内での移動に支障が出るようになった」が10.7%、「炊事・洗濯などの家事に支障が出るようになった」が9.0%、「スポーツや運動ができなくなった」が8.2%の順となっている。

図2-5 日常生活への影響(Q7-SQ4)(複数回答)

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男女別にみると、「特に影響はない」の割合は、女性に比べ男性の方が高くなっている。

表2-5 日常生活への影響(複数回答)
  総数 スポーツや運動が
できなくなった
買い物や仕事などで
長時間出歩いたりする
ことができなくなった
自宅内での移動に
支障が出るようになった
炊事・洗濯などの家事に
支障が出るようになった
食事や入浴、
衣服の着脱などに
支障が出るようになった
【総数】(実数) 122 10 16 13 11 6
(構成比)   8.2% 13.1% 10.7% 9.0% 4.9%
【都市規模別】
大都市 15 6.7 20.0 - 6.7 -
中都市 48 6.3 12.5 14.6 12.5 4.2
小都市 32 15.6 15.6 15.6 12.5 9.4
町村 27 3.7 7.4 3.7 - 3.7
【男女別】
29 3.4 3.4 6.9 - -
93 9.7 16.1 11.8 11.8 6.5
【年齢階級別】
60~64歳 18 5.6 5.6 5.6 5.6 -
65~69歳 28 3.6 10.7 10.7 14.3 7.1
70~74歳 26 19.2 23.1 11.5 15.4 7.7
75~79歳 19 5.3 10.5 5.3 - -
80~84歳 17 5.9 5.9 - - 5.9
85歳以上 14 7.1 21.4 35.7 14.3 7.1
【健康状態別】
良い 16 6.3 6.3 - 6.3 -
まあ良い 26 11.5 15.4 7.7 7.7 7.7
普通 31 3.2 9.7 9.7 6.5 3.2
あまり良くない 36 8.3 16.7 13.9 11.1 5.6
良くない 13 15.4 15.4 23.1 15.4 7.7
  そのケガが原因で別の病気になり、
入院や通院を余儀なくされた
常時、介護や介助が必要となった その他 特に影響はない 無回答 回答計
【総数】(実数) 3 7 2 86 1 155
(構成比) 2.5% 5.7% 1.6% 70.5% 0.8% 127.0%
【都市規模別】
大都市 - - - 66.7 - 100.0
中都市 2.1 4.2 2.1 72.9 2.1 133.3
小都市 3.1 3.1 3.1 65.6 - 143.8
町村 3.7 14.8 - 74.1 - 111.1
【男女別】
- 10.3 3.4 75.9 - 103.4
3.2 4.3 1.1 68.8 1.1 134.4
【年齢階級別】
60~64歳 11.1 - - 77.8 - 111.1
65~69歳 - - - 78.6 3.6 128.6
70~74歳 - 7.7 - 65.4 - 150.0
75~79歳 - - 5.3 78.9 - 105.3
80~84歳 5.9 11.8 5.9 58.8 - 100.0
85歳以上 - 21.4 - 57.1 - 164.3
【健康状態別】
良い - 6.3 - 68.8 6.3 100.0
まあ良い - 7.7 - 80.8 - 138.5
普通 3.2 6.5 3.2 71.0 - 116.1
あまり良くない 2.8 2.8 2.8 69.4 - 133.3
良くない 7.7 7.7 - 53.8 - 146.2

(2)屋外における転倒事故(Q23)

外出時の屋外における転倒事故についてみると、この1年間に転んだことのある人は11.8%と、1割の人が外出時の屋外で転倒している。

転倒した場所をみると、「車道と分離された専用の歩道」が2.8%、「屋外の階段(建物構内以外)」が2.3%、「歩行者と車が分離されていない道路(白線で書かれた歩道分も含む)」が1.7%となっている。

前回調査(平成13年)と比較すると、ほとんど変化はみられない。

図2-6屋外における転倒事故(Q23)(複数回答)

図2-6屋外における転倒事故(Q23)(複数回答)

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年齢階級別にみると、転んだことのある人の割合は、「80~84歳」で17.4%と最も高くなっている。

健康状態別にみると、転んだことのある人の健康状態は、「良くない」が23.6%、「あまり良くない」が19.5%で高い割合となっている。

表2-6 屋外における転倒事故(複数回答)
  総数 転んだことはない 転んだことがある(計) 転倒した場所(複数回答)
屋外の階段で転んだ(建物構内以外) 共同住宅、公共施設、駅舎などの建物構内の共用階段で転んだ 横断歩道で転んだ 車道と分離された専用の歩道で転んだ
【総数】(実数) 1,886 1,659 222 44 13 18 52
(構成比)   88.0% 11.8% 2.3% 0.7% 1.0% 2.8%
【都市規模別】
大都市 332 89.2 10.8 1.2 0.6 2.1 3.6
中都市 715 87.3 12.4 2.5 0.8 0.6 4.1
小都市 449 88.0 11.6 1.8 0.2 0.9 1.8
町村 390 88.2 11.5 3.6 1.0 0.8 0.8
【男女別】
845 89.3 10.5 1.8 0.9 0.7 1.7
1,041 86.8 12.8 2.8 0.5 1.2 3.7
【年齢階級別】
60~64歳 482 88.8 11.0 2.5 1.0 0.8 2.3
65~69歳 433 89.1 10.9 1.4 0.5 0.2 2.1
70~74歳 417 88.7 10.8 1.4 0.5 1.4 2.6
75~79歳 292 86.6 13.0 3.1 0.7 1.0 2.1
80~84歳 167 82.0 17.4 5.4 0.6 1.2 7.2
85歳以上 95 89.5 10.5 2.1 1.1 2.1 3.2
【健康状態別】
良い 563 90.8 8.7 1.8 0.2 0.5 2.0
まあ良い 483 89.0 11.0 2.1 - 1.0 3.1
普通 520 89.2 10.8 2.7 1.0 0.6 3.1
あまり良くない 262 79.8 19.5 3.8 2.3 1.1 3.4
良くない 55 76.4 23.6 - 1.8 7.3 1.8
  転倒した場所(複数回答) 無回答
歩行者と車が分離されて
いない道路で転んだ
公園・広場で転んだ 建築物内部で転んだ 建物敷地内で転んだ その他
【総数】(実数) 32 12 23 27 32 5
(構成比) 1.7% 0.6% 1.2% 1.4% 1.7% 0.3%
【都市規模別】
大都市 1.5 0.9 1.2 0.3 1.2 -
中都市 2.1 0.8 0.6 1.3 1.4 0.3
小都市 1.8 0.2 1.8 2.9 1.8 0.4
町村 1.0 0.5 1.8 1.0 2.6 0.3
【男女別】
1.7 0.9 1.5 1.7 1.4 0.1
1.7 0.4 1.0 1.2 1.9 0.4
【年齢階級別】
60~64歳 1.0 1.0 1.0 1.2 1.5 0.2
65~69歳 2.5 0.5 0.7 1.6 2.1 -
70~74歳 1.7 1.0 0.5 1.0 2.6 0.5
75~79歳 3.1 0.3 2.1 1.4 1.0 0.3
80~84歳 - - 2.4 2.4 1.2 0.6
85歳以上 - - 3.2 2.1 - -
【健康状態別】
良い 1.1 0.9 0.4 1.6 1.2 0.5
まあ良い 1.2 0.2 1.2 1.0 2.1 -
普通 1.3 0.6 1.3 1.0 1.5 -
あまり良くない 3.8 1.1 1.9 2.7 2.3 0.8
良くない 5.5 - 5.5 1.8 1.8 -