第2章 高齢社会対策の実施の状況 

ウ 多様な学習機会の提供
(ア)社会教育の充実
 地域の様々な社会教育活動は、高齢者の生きがいを高めるとともに、各世代が高齢者との交流や高齢化問題についての学習を通して、高齢社会についての理解を深める役割を果たしている。
 公民館を始め、図書館、博物館、女性教育施設等の社会教育施設や教育委員会において、幅広い年齢の人々を対象とした多くの学習機会が提供されている。この中には、高齢社会について理解を促進するためのものや高齢者を対象とする学級・講座も開設されている(表2−3−27)。

表2−3−27 教育委員会及び公民館における高齢者対象の学級・講座の状況

表2−3−27 教育委員会及び公民館における高齢者対象の学級・講座の状況

 これらの学級・講座に加え、社会教育施設が中核となり、高齢者問題などの地域における課題を総合的に把握し、課題解決のための企画立案、事業の実施・評価を一体的に行う先駆的な社会教育事業を地域・自治体からの提案を受け実施しており、全国的に普及啓発することによって社会教育の全国的な活性化を図っている。
 さらに、情報通信技術の発展を踏まえ、ITの活用による多様な学習機会の提供が期待されており、エル・ネット(教育情報衛星通信ネットワーク)の活用により、社会教育施設等に対し、様々な教育・学習番組を放送している。
 また、女性と男性が共に自立し、多様な働き方、生き方を実現するとともに、少子高齢化や男女共同参画の問題に柔軟に対応できるよう、家庭・地域における男女共同参画を推進するためのモデル事業を実施した。

 

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