元素戦略/希少金属代替材料開発第6回シンポジウムにおける奥村議員の挨拶について【平成24年2月29日】

東大安田講堂にて挨拶する奥村議員(写真)
東大安田講堂にて挨拶する奥村議員

シンポジウム風景(写真)
シンポジウム風景


 元素戦略/希少金属代替材料開発第6回シンポジウムにおいて、総合科学技術会議の奥村議員が開会挨拶を行った。開会挨拶の趣旨は以下のとおり。

 中国のレアアースの輸出制限等による価格高騰の中で、希少資源対策の政策の重要性はますます高まっている。文部科学省と経済産業省が連携して推進する「元素戦略プロジェクト」「希少金属代替材料開発プロジェクト」は、基礎から実用化に向けた研究開発が積極的に進められてきた。研究成果の社会実装に向けた取組を強力に展開していただきたい。
 第4期科学技術基本計画では、「レアメタル、レアアース等の代替材料の創出に向けた取組を推進する」ということも明記されている。代替材料の研究開発は、3大イノベーション政策(震災からの復興・再生の実現、グリーンイノベーション、ライフイノベーション)とも深く関連するものであり、大いに期待している。一方、希少資源課題の解決に資する科学技術的方策は、一つだけではなく複数存在し、互いに競争することで進化するものであり、競合技術の進展を十分認識しつつ、研究開発を進める必要がある。
 このたびの世界最高性能の永久磁石「ネオジム磁石」の開発者である佐川眞人博士の日本国際賞受賞は、誠に喜ばしい。今後、両省連携のこのプロジェクトから世界有数の研究成果が生まれることを期待している。