タイ国家学術調査委員会(NBCT)ソンシビライ事務局長の久間議員への表敬訪問について【平成30年2月15日(木)】


意見交換の様子1


意見交換の様子2


CSTIが果たす役割やミッション等を説明する久間議員


ソンシビライ事務局長と記念撮影


久間和生議員は、タイ国家学術調査委員会(National Research Council of Thailand:NRCT)のシリラーグ・ソンシビライ(Dr. Sirirurg Songsivilai)事務局長の表敬訪問を受けました。久間議員とソンシビライ事務局長とは、昨年6月に久間議員がバンコクのNRCT本部を訪問したのが最初であり、それをきっかけに、それぞれの国で取り組む科学技術政策や国家プログラム等に関する情報交換やシンポジウムへの参加を通じて、親交を深めています。

NRCTは、1959年にタイの首相府内に政府の科学技術に関する助言を行う機関として設置された政府組織です。現在は、首相直轄の独立組織として、国の自然科学・社会科学系両分野の政策や戦略の策定を推進しており、2016年10月には、National Research and Innovation Policy Council of Thailand (NRICT)として、日本のCSTIのようにタイ全体の科学技術政策の司令塔として役目を果たしています。

久間議員からは、来日歓迎の挨拶に続き、内閣府が強力に推進する「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の進捗状況と主な成果等について説明があり、「我が国の科学技術イノベーション政策である「第5期科学技術基本計画」の最重点課題が『Society 5.0』の実現であり、経済的発展と社会的課題の解決の両立を目指している」、「SIPは『Society 5.0』の実現に向けて確実な成果をあげており、オールジャパン体制の下、引き続き全力で推し進めながら、科学技術イノベーション創出に邁進する」と述べました。

これを受け、ソンシビライ事務局長からは、NRCTの司令塔機能強化のため、CSTIの役割やミッション、実施体制とその効果等に関する質問が相次ぎ、CSTIへの関心の高さが感じとれました。そして、タイ政府がSIPの取り組みに注目しており、その成果を期待していること、また、NRCTが選定し、国の主導で強力に推進している農業・防災など10の重点課題(Spearhead Innovation)の進捗状況と成果について詳しい説明がありました。


表敬、意見交換の概要

1. 日時
平成30年2月15日(木) 14:30~16:00

2. 会場
中央合同庁舎第8号館 6階 615会議室(東京都千代田区永田町1-6-1)

3. 出席者

<タイ王国 The Kingdom of Thailand>

シリラーグ・ソンシビライ   タイ国家学術調査委員会 事務局長
Prof.Dr. Sirirurg SONGSIVILAI, MD., Ph.D. Secretary General, National Research council of Thailand(NRCT)

パウィトラー・マトカム   在東京タイ王国大使館 経済部
Ms. Pawitra MATKHAM, Royal Thai Embassy in Tokyo

<内閣府 Cabinet Office>

久間和生   総合科学技術・イノベーション会議 有識者議員(常勤)
Dr. Kazuo KYUMA, Executive Member of Council for Science, Technology and Innovation(CSTI)

浅野右樹 政策統括官(科学技術・イノベーション担当)付参事官(SIP担当)付参事官補佐
Mr. Yuki ASANO, Deputy Director for Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program(SIP), Bureau of Science, Technology and Innovation