G7仙台科学技術大臣会合(概要)
令和5年5月13日(5月16日更新)
科学技術・イノベーション推進事務局
1.G7仙台科学技術大臣会合の概要
令和5年5月12日(金)から14日(日)に、宮城県仙台市・秋保温泉においてG7仙台科学技術大臣会合が開催され、高市大臣が議長を務めるとともに、G7仙台科学技術大臣会合参加の要人と二国間会談を行いました。
会合では、「信頼に基づく、オープンで発展性のある研究エコシステムの実現」をメインテーマとし、今後の科学技術政策の方向性として、「科学研究の自由と包摂性の尊重とオープン・サイエンスの推進」、「研究セキュリティとインテグリティの取組による信頼ある科学研究の促進」、「地球規模課題解決に向けた科学技術国際協力」について議論が行われ、G7各国及びEUと共通認識を得ました。
本会合の成果文書として、「G7科学技術大臣の共同声明」を発出しました。
・G7 Science and Technology Ministers' Communique(PDF形式:524KB)
・G7科学技術大臣共同声明(仮訳)(PDF形式:615KB)
2.「共同声明」のポイント
(1)G7科学技術大臣は、民主主義、法の支配、自由と人権の尊重という共通の価値観や、ジェンダー平等を含む多様性などの重要性へのコミットメントを確認
(2)新たな知の創造に貢献できるよう、研究データや論文を含む科学的知識を公平に広めながら、オープン・サイエンスの拡大で協力
(3)不正な知識・技術の移転や研究・イノベーションに対する外国からの干渉のリスクに対する認識を高め、必要な場合は低減措置を効果的に適用するために、更なる努力が必要
(4)地球規模の課題を解決するため、宇宙、海洋、研究インフラ、国際的な人材の移動及び循環における国際協力を促進
3.附属文書
4.バイ会談
高市大臣は、G7仙台科学技術大臣会合に出席している以下のG7各国の科学技術大臣とバイ会談を行い、科学技術や宇宙における連携協力の重要性について確認するとともに、協力強化等について意見交換を行いました。
(1)モナ・ネマ 加首席科学顧問(10日(水))
(2)ジョージ・フリーマン 英科学・イノベーション・技術省閣外大臣(11日(木))
(3)ベッティーナ・シュターク=ヴァッツィンガー 独連邦教育研究大臣(12日(金))
(4)アンナ・マリア・ベルニーニ 伊大学・研究大臣(12日(金))
(5)シルヴィー・ルタイヨ 仏高等教育・研究大臣(13日(土))
日加バイ会談 日英バイ会談
日独バイ会談 日伊バイ会談
日仏バイ会談
5.エクスカーション概要
高市大臣は、G7各国の科学技術大臣等とともに、13日(土)に「震災遺構仙台市立荒浜小学校」、「東北大学災害科学国際研究所」を視察しました。また、14日(日)には、「次世代放射光施設ナノテラス」を視察するとともに、ハイレベル会合「量子技術が切り拓く未来」に出席しました。
荒浜小学校 東北大学災害科学国際研究所
ナノテラス 量子 ハイレベル会合
6.その他文書
G7 BEST PRACTICES FOR SECURE & OPEN RESEARCH (May 2023)(PDF形式:280KB)
G7 Security and Integrity of the Global Research Ecosystem (SIGRE) Working Group