日独間の科学技術・イノベーションに関する協力趣意書について

概要

令和7年6月26日、城内内閣府特命担当大臣(科学技術政策)はドイツを訪問し、ベア連邦研究・技術・宇宙大臣との間で、「日独間の科学技術・イノベーションに関する協力趣意書」への署名を行いました。

背景・趣旨

ドイツは我が国と普遍的な価値観を共有し、高い技術力を有する重要なパートナーです。両国は昭和49年に締結された我が国に現存する最古の科学技術協力協定を有しています。
また、これまで両国間では、自動走行技術、AI技術、Beyond 5G/6G及び将来の通信技術といった様々な分野で、研究開発協力等に関する共同声明や協力趣意書への署名が行われてきています。
本協力趣意書は、両国が科学技術協力協定締結50周年を迎えたこと、両国がともに破壊的イノベーションを志向する仕組みを有していること等を契機として、科学技術・イノベーションにおける協力関係をさらに強化していくことを意図したものです。

協力趣意書の内容(ポイント)

日本の内閣府及びドイツの連邦研究・技術・宇宙省は、過去50年間の日独間の科学技術・イノベーション分野における協力の成果を認識し、これをさらに深化させる意向。
両省は、破壊的イノベーションの戦略的な重要性を認識し、日本のムーンショット型研究開発制度とドイツの飛躍的イノベーション機構(SPRIND)の役割を強調。
両省は、日独科学技術協力合同委員会などの機会を活用し、意見交換を行う意向。
両省は、量子技術、フュージョン、AIロボティクスなどの分野における科学技術協力を模索する意向。
両省は、G7のような多国間枠組みにおいて研究セキュリティ・インテグリティに関する政策対話に関与することを表明。

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