公共調達のイノベーション化及び中小・ベンチャー企業の活用の促進に係るガイドライン

1.ガイドライン策定の背景

1)イノベーション化の課題

  政府の実施する物品の調達や公共事業におきまして、現場の省力化や効率化に対するニーズがあります。新しい技術やサービスを導入することで、効率の向上、コストの削減など諸課題の解決を目指します。

2)中小・ベンチャー企業の支援における課題

  中小・ベンチャー企業は優れた技術を持っており、かつ機動力のあるイノベーションの担い手として期待されています。そのような企業の創出や育成の強化は政府の重要な課題であります。

3)イノベーション化及び中小・ベンチャー企業の活用の促進の課題

  現状において、一部の府省庁でしか公共調達のイノベーション化及び中小・ベンチャー企業の活用促進が進んでいません。本ガイドラインを策定することで、公共調達におけるイノベーション化及び中小・ベンチャー企業の活用を促進させることを図ります。

2.ガイドライン

【ガイドラインの構成】

1)調達情報・技術情報等の発信の強化

  • 調達情報ホームページ、メールマガジン等の発信
  • 行政機関や大手企業向けの技術力のある中小・ベンチャー企業のリストアップ、データベース化
  • 研究開発等の補助・委託事業を活用した中小・ベンチャー企業に対する調達機会の紹介

2)中小・ベンチャー企業の機会拡大に資する取組の推進

  • 説明会等の開催、大手企業・メインコントラクター等とのマッチングの実施
  • 中小・ベンチャー企業の調達に関するアドバイスの実施

3)入札・審査の方法の検討等

  • 総合評価方式・企画競争等の適切な実施
  • 入札参加資格における機会拡大
  • 総合評価方式等の審査における評価項目の設定の検討

4)新技術の社会実装に向けての調達促進の取組の推進

  • 調達に繋げることを想定した技術調査事業(実証実験等)の推進
  • 内閣府オープンイノベーションチャレンジの推進