展示内容：
大阪大学大学院工学研究科を中心とする量子ビーム科学連携拠点活動の一環として展開してきた安心安全社会と豊かな暮らしをつくる医療工学技術や食品加工、環境対策技術ならびに持続的エネルギーの確保につながる原子炉構造物の非熱的遠隔解体技術等の医療・産業応用研究の成果を展示説明する。本拠点は、世界有数の加速器を用いた高性能レーザーや先端分析技術に基づく研究を発展的に応用する比類のない産業技術の育成に努めており、合成化学の新展開を促すレーザー励起反応化学や触媒反応に関する基礎研究の成果についても触れる。また、関西電力との共同研究による原子炉構造物の非熱的遠隔解体技術に関する研究や、食品スライサーを製造販売する吉泉産業、大阪府食とみどりの総合技術センターとの連携によるレーザー食品加工等の実績を持ち、テレビ東京の「テクノ探偵団」でも紹介された。また、本年4月には橋下大阪府知事を招いて産学連携活動に係わる意見交換会を開催している。代表論文は、中井貞夫・粟津邦男他「自由電子レーザーが拓く光量子科学の世界」生産技術誌第52巻3号(2000年)8-22頁。

原子炉燃料棒切断

安心安全食品加工