同志社大学 神経疾患研究センター 角田 伸人 アルツハイマー病の新規診断バイオマーカーと測定系の開発について |
出展分野 | 医療 | プレゼンテーション 情報 |
PB-19
プレゼンテーションB 9/28 11:10-11:30 |
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出展ゾーン | 若手研究者による展示 | ||
展示会小間番号 | P-30 |
技術の概要アルツハイマー病(AD)の特徴のひとつに、脳脊髄液中のAβ42低下がある。脳内老人斑への選択的な蓄積がAβ42低下の原因と考えられてきた。今回、Aβ38およびAβ43のELISA測定系を新規に開発し、Aβ40を加えた4種類のAβを評価した。これら4分子による産生物/前駆体の存在比(Aβ40/43 vs Aβ38/42のプロット)が軽度認知障害(MCI)とADで極めて特異的に上昇し、これらの存在比が新規バイオマーカーとなることを発見した(左図)。さらにAβ42低下の主な原因は蓄積ではなく、Aβ産生酵素であるγ-secretaseの切断効率の亢進であることを剖検脳による解析で明らかにした。 本研究成果は、極めて高い精度でADかどうかを診断できると期待できる。さらに早期のAD診断にも適応でき、治療・ケアの早期化も可能であると考えている。 マッチングを想定する業界アルツハイマー病(AD)を対象とした創薬、臨床検査などに関する製薬業界および臨床検査分野 |
従来技術に対する新規性・優位性脳脊髄液(CSF)中のAβ濃度は、健常人であっても個人差があり、Aβ42濃度がADと重複する場合もある。今回の産生物/前駆体の比により、Aβ42の絶対値のみによって生じる個人差の問題を解消することができる。 実用化に向けた課題CSFの採取は侵襲的であり、人的、時間的な負担も大きい。この問題は、測定対象を血液検体とすることで解決でき、健康診断等にて対応可能と考えている。測定対象物は明確であり、現在は血液のAβ38測定系の開発を進めている。 |
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