大阪大学 産業科学研究所 セルロースナノファイバー材料分野 准教授 能木 雅也 透明な紙 |
出展分野 | マテリアル・リサイクル | プレゼンテーション 情報 |
PB-22
プレゼンテーションB 9/28 12:25-12:45 |
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出展ゾーン | 若手研究者による展示 | ||
展示会小間番号 | P-06 |
技術の概要4,000年前、エジプトでパピルスが発明され、2,000年前、中国で紙が作られるようになった。そして21世紀、日本で紙が「透明」になった。 この透明な紙は、幅15nmのセルロースナノファイバーだけでできており、構成成分は、従来の紙と全く同じである。 しかし、ガラスのように透明であり、プラスチックよりも遥かに耐熱性に優れ、そして、紙のように折り畳めます。 私たちは、印刷技術を使って、透明な紙の上にフレキシブルなデバイスを製造しようとしています。 ○木材から幅15nmのセルロースナノファイバーが無尽蔵に取り出せます。 ○ナノファイバー水懸濁液をキャスト・乾燥するだけで成膜できます。 ○成膜したシートは、優れた機械的特性を有する(下記参照) ○本課題に取り組んでいる会社は、世界でほんの一握りです。したがって、いち早く取り組めば、周辺技術をすべて手に入れることが可能です。 マッチングを想定する業界○ 紙・パルプ産業 (透明な紙の製造プロセス開発) ○ 電子デバイス材料 (ガラス・プラスチック基板代替材料) ○ その他、ナノファイバー材料としての新規用途を模索中です。 |
想定される用途紙・パルプ、電子デバイス材料、ナノファイバー材料 従来技術に対する新規性・優位性○ガラスやプラスチックなど従来の透明材料を凌駕する機械的特性 厚み100μm以下・熱膨張率5 ppm/K以上・ヘイズ6%(現状値) 耐熱性200-250度・耐薬品性非常に高い ○原料は、すべての植物資源です。(カーボンニュートラル材料) 実用化に向けた課題○製造プロセスの確立 (製造原理は解明済み) *製造方法によって、上記性能は自由にコントロール可能です。用途に適した製造プロセスの開発が急務だと考えています。 ○「透明な紙」の用途開発 「用途がないから製造されず、製造されないから用途がない」という悪循環になりそうです。 本発表が、現状を打破するチャンスになればと考えております。 |
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能木雅也
06-6879-8522
06-6879-8522
http://www.nogimasaya.com/
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