イノベーション・ジャパン2012
独立行政法人 理化学研究所 神戸研究所 分子イメージング科学研究センター 分子プローブ動態応用研究チーム
研究員 八塩 桂司

新規PET用分子プローブとしての活用を目的とした11C-尿酸の合成
 
 
医療
出展分野 医療 プレゼンテーション
情報
PB-27 
プレゼンテーションB 
9/28 14:30-14:50
出展ゾーン 若手研究者による展示
展示会小間番号 P-15

研究成果概要

技術の概要

生体内分子である尿酸を放射性同位体の炭素11を用いて標識し、11C-尿酸の合成に成功した。11C-尿酸を高尿酸血症モデルラットに投与し、正常ラットと比較した場合に、四肢の関節部位により多くの尿酸が集積することを確認した。 PET施設は今後増加すると予想され、PETはより一般的に利用可能な技術になる。11C-尿酸PETにより、生体内での尿酸の動態を解析可能なるため、多くの施設での11C-尿酸の活用を見込まれ、需要が期待できる。

マッチングを想定する業界

医療産業、製薬企業

想定される用途

PETを用いた痛風などの発症前診断への活用、医薬品開発時における副作用(尿酸値の変動、腎障害など)を調査するプローブとしての利用。

従来技術に対する新規性・優位性

尿酸を炭素11で標識した前例はなく、11C-尿酸を利用したPET診断法も存在しない。現在、11C-尿酸を用いた研究は当機関のみが行うことができる。

実用化に向けた課題

実際に痛風患者などでの臨床試験を行い、生体内での尿酸の分布と疾患との関連性の調査が必要である。また、臨床試験を行うことが可能な施設において11C-尿酸を製造する設備が求められる。

 
 
 
 

関連論文・特許、件数・概要

関連論文・特許、件数・概要1 論文 1件 特許 1件 論文:K.Yashio et al. Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters, 2012, 22, 115-119 特許:新規な11C標識化合物、その製造方法及びこれらの利用方法 特願2011-103203(平成23年5月2日出願、平成24年5月PCT出願) 

お問い合わせ先

連絡先:理化学研究所連携推進部イノベーション推進課
TEL:048-462-5475
FAX:048-462-4718
URL:http://www.cmis.riken.jp/
独立行政法人 理化学研究所 神戸研究所 分子イメージング科学研究センターのホームページ(別ウィンドウで開きます)
若手研究者展示ページに戻る

若手研究者による科学・技術説明会ページに戻る